クロアチアの首都ザグレブ観光|旧市街を起点に歩く、気取らない中欧の街

ザグレブの風景。ザグレブ大聖堂とトカルチチェヴァ通りが見える

クロアチアというと、ドゥブロヴニクやスプリットなど、古くから海洋交易で栄えてきたアドリア海沿いの歴史ある都市を思い浮かべる人も多いかもしれません。

それに比べると、内陸の地方都市として発展してきた首都ザグレブはやや控えめな印象ですが、海沿いの街とはまた違った魅力を持っています。

本宮愛栞(もとみや あいか)

ザグレブは少し雑多で、気取らない空気感のある街です。

一国の首都でありながら、物価が比較的抑えられているのも、観光客にとって嬉しいポイントだと思います。

ザグレブのドラツ市場からイェラチッチ広場へ向かう通りに、市場の屋台が出ている様子
ドラツ市場からイェラチッチ広場へ向かう通りの様子
野菜やはちみつなどが並び、土曜日の午後もにぎわっていました
背景にはザグレブ名物の青いトラムも見えます
ザグレブ旧市街の聖マルコ教会。屋根瓦が印象的で美しい
旧市街の丘の上に建つ聖マルコ教会
クロアチアとザグレブの紋章が描かれた、色鮮やかな屋根瓦が印象的です

ザグレブへは過去に4〜5回訪れ、毎回短期の滞在でしたが、主な見どころは半日もあれば見て回れる規模感が気に入っています。

今回は3年半ぶりに再訪したので、初めて訪れる人にもわかりやすいよう、旧市街を中心に観光の見どころをまとめてみました。

ザグレブの旧市街を中心に、レストランや滞在エリアまで、ザグレブの魅力をぜひお楽しみください🎉

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本宮愛栞(もとみや あいか)
旧名「りり」でブログを書いてきました。

🇭🇺 ブダペスト在住20年。世界50カ国以上を旅した1人旅好き。
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目次
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クロアチアの首都ザグレブはどんな街?|ほどよく雑多な雰囲気が魅力の街

ザグレブのトカルチチェヴァ通りの朝の静かの様子
レストランやカフェが並ぶトカルチチェヴァ通り
中世にはカプトルとグラデツ、二つの町を隔てる川が流れていました。

ザグレブの起源は中世にまでさかのぼります。
司教座の町「カプトル(ザグレブ大聖堂周辺)」と、丘の上に築かれた市民の町「グラデツ(聖マルコ教会を中心とする旧市街)」という二つの集落が並び立ち、やがて一つの都市へと成長していきました。

本宮愛栞(もとみや あいか)

長いあいだハンガリー王国の一部として、またその後はハプスブルク帝国の統治下で、内陸の地方都市として発展してきました。

街並みや都市構造にはオーストリア=ハンガリー帝国時代の中欧的な要素が感じられます。

ザグレブの入りツァ通りを青いトラムが走っている様子
イリツァ通りを走るザグレブのトラム
1891年に開業し、今も市民の足として町の日常に溶け込んでいます。

20世紀に入るとザグレブはユーゴスラビアの一部となり、戦後の社会主義時代には、クロアチア共和国の首都として都市機能が整えられていきました。

クロアチアは1991年に独立を宣言しましたが内戦が続き、国際的に正式な独立国家として承認されたのは1992年のこと。
首都ザグレブは激しい戦闘の中心地から離れており、町の姿は比較的保たれてきました。

ザグレブの新市街のテラス席で、コートをきたままコーヒーや軽食をとる人々の様子
新市街にはレストランやカフェが並び、賑やかな雰囲気です

現在のザグレブは、歴史ある旧市街と、たくさんの美術館やカフェ、日常の暮らしが自然に溶け合う町です。
派手さはありませんが、観光と日常が共存する首都の空気を感じられるのが、この町の魅力です。

本宮愛栞(もとみや あいか)

2020年には、140年ぶりに大きな地震がザグレブを直撃しました。

幸い人的被害は少なかったものの、聖マルコ教会やザグレブ大聖堂などの歴史的建築が被害を受け、2026年1月現在も修復や安全確認が続いています。

ザグレブ観光の中心|旧市街から新市街まで歩いて楽しむ

本宮愛栞(もとみや あいか)

この記事で紹介する場所は、上のマップで位置を確認できます!

ザグレブ観光の中心は、丘の上に広がる旧市街と、その麓に広がる新市街です。

旧市街は、かつて別々に発展してきた「カプトル」と「グラデツ」からなる上町エリアで、教会や石畳の路地が残る、歴史を感じさせる街並みが魅力。

一方、新市街はオーストリア=ハンガリー帝国時代に、近代都市として発展したエリアで、広い通りや公園、美術館やカフェが並びます。

両エリアは徒歩で行き来でき、歩きながら街の雰囲気の違いを感じられるのが、ザグレブ観光ならではの楽しさです。

聖マルコ教会|屋根の紋章タイルが目を引く旧市街のシンボル

ザブレブ旧市街の聖マルコ教会を正面から見た画像
聖マルコ教会

13世紀にその起源をもつ、ザグレブ最古級の教会のひとつ。
現在の印象的な屋根瓦は、1880〜1882年の修復時に整えられました。
左側には「クロアチア三位一体王国」、右側にはザグレブ市の紋章が描かれ、当時の民族意識を象徴しています。

教会の周囲には首相府や国会議事堂など、クロアチアの政治中枢が集まっているため、警備が常駐している状況です。

本宮愛栞(もとみや あいか)

2020年の地震以降、安全上の理由から内部見学ができません。

教会の周囲に安全柵が設置されているので、少し離れた場所からの見学となりますが、美しい屋根瓦を見に訪れてみてください。

ザグレブ旧市街のせいマルコ教会を、正面の通りの少し離れたところから見た様子

石の門|旧市街に残る、信仰の場として親しまれる門

ザグレブ旧市街の石の門。聖母子画の前で熱心に祈りを捧げる人や、ろうそくに火を灯す人がいる様子
聖母子画の前で祈りを捧げる人々

石の門は、13世紀に築かれた旧市街グラデツの城門で、現在まで残る唯一の門です。
1760年に現在の姿となり、通路内には礼拝堂が設けられています。

本宮愛栞(もとみや あいか)

祀られている聖母子画は、1731年の大火で無傷だったと伝えられ、街の守護聖母として信仰を集めています。


現在も門の内部にはロウソクが絶えず、いつ訪れても人々が祈りを捧げている姿に出会えます。
通りかかるたびに神聖な気持ちになる、静かな祈りの空間です。

ザブレブ旧市街の石の門の外観。門の上には窓のついた建物があり、家のように見える
祈りの門の外観

ロトルシュチャク塔|昔から毎日正午に大砲が鳴る、歴史的ランドマーク

旧市街にある縦に細長いロトルシャチュク塔を、麓から見た様子
ロトルシャチュク塔
一番上の窓に大砲が設置されているのが見えます

ロトルシュチャク塔は、旧市街に残る中世の防衛施設で、ザグレブを象徴する建物のひとつです。
13世紀に築かれ、石の門などとともに、当時の防衛システムを今に伝えています。

本宮愛栞(もとみや あいか)

毎日正午に塔に設置された大砲が鳴ることで有名で、その時間は特に観光客で賑わいます。

大砲の音は、かつて街全体に正午を知らせるための合図で、現在もその伝統が受け継がれています。

塔の上は展望スポットになっていて、入場料は3ユーロ(2026年1月現在)です。
階段をのぼる途中で、大砲も間近に見ることができました。

ロトルシャチュク塔の下の方の階の内部の様子
木の階段と床は雰囲気がいいです
ロトルシャチュク塔に設置された大砲を横から撮影
展望台の下の階に大砲が置かれています

展望台からはザグレブの街を360度見渡せるので、景色を見てみたい方はぜひどうぞ。

旧市街にあるロトルシャチュク塔の展望台から新市街方向を眺めた時の様子
展望台から見る、ケーブルカーや新市街の方面の景色
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ザグレブ・ケーブルカー|1890年開業、世界最短の公共ケーブルカー

ザグレブケーブルカーを下町から撮影した画像と。ケーブルカーで上にのぼる時に見た風景
2022年の夏に撮影したケーブルカーの外観と、ケーブルカー内部からの様子
1分程度であっという間に到着します

1890年に公式開業し、上町と下町を結ぶ公共交通として長く親しまれてきたケーブルカー。
全長わずか66メートルで、公共交通としては世界で最も短いケーブルカーとして知られています。

本宮愛栞(もとみや あいか)

文化財としての保存と耐震性向上のため、2025年1月から修復工事に入り、再開は2026年春ごろが予定されています。

2022年の夏、家族で訪れた時は運行していたので乗車しました。

ケーブルカーは観光名物ですが、料金は特別設定ではなく、市内の通常の公共交通チケット(1回券、1日券など)で気軽に利用できるが嬉しいです。

ザグレブケーブルカーの路線の横にある階段
階段をのぼると、ロトルシャチュク塔のふもとにたどり着きます

観光シーズンにケーブルカーが大混雑していたら、すぐ隣にある階段を使って行き来することもできます。

失恋博物館|別れの物語を集めた世界的博物館

ザグレブ旧市街にある失恋博物館の外観。古い建物一棟が博物館になっている
失恋博物館の外観
ロトルシュチャク塔のすぐ後ろ、聖マルコ教会からもすぐのアクセスしやすい立地です

失恋博物館は、恋愛や家族、友情など、終わってしまった人間関係をテーマにした博物館です。
世界中から寄せられた別れを象徴する個人の持ち物と、匿名の短いエピソードが展示されています。

本宮愛栞(もとみや あいか)

2011年には「ヨーロッパで最も革新的な博物館」として国際的な博物館賞を受賞し、ザグレブの人気スポットの1つです。

内部見学はしませんでしたが、入り口のミュージアムショップには無料で入れます。
スタッフのみなさんは親切で、「悪い思い出を消す消しゴム」や、「失恋後もクスッと笑えるメッセージの書かれた靴下」など、売れ筋グッズを紹介してくれました。

ザグレブ大聖堂|カプトル地区のランドマーク

ザグレブ大聖堂の外観。修復中で尖塔に多いがしておある。
左が2022年の画像、右が2026年の画像
左は2022年に訪れた時の画像
2026年1月現在も修復は続いています

ザグレブ大聖堂は、11世紀に司教区が創設されたことに始まる、クロアチア最大の宗教建築です。
アルプス以南で最も壮大なゴシック様式の聖堂として知られ、ザグレブの象徴的存在でもあります。

本宮愛栞(もとみや あいか)

内部にはクロアチア史を代表する人物たちが眠り、国の歴史と深く結びついた場所です。

1880年の大地震後、ネオゴシック様式で再建され、二本の尖塔が街の景観を形づくってきました。

2020年の地震で尖塔が損傷し、現在も大規模な修復が続いていますが、内部は公開されています。
修復は段階的に進められており、全面的な完成にはまだ数年かかるようです。

ザグレブ大聖堂の内部の様子。修復ちゅで工事の足場がある
2026年1月の内部の様子
ろうそくには火が灯され、お祈りに来る人々の姿がありました
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ドラツ市場(Dolac)|赤いパラソルが並ぶ、朝が賑やかな市場

ザグレブのドラツ市場の建物の外観。土曜日で市場の前の屋台は少ししか営業していない
「Tržnica Dolac(ドラツ市場)」の文字が刻まれた建物
内部では乳製品や肉類、お惣菜などが販売されています

ドラツ市場は、ザグレブ最大で最も有名な市民の台所です。
1930年に現在の形で整備され、イェラチッチ広場の後ろ側にあります。

本宮愛栞(もとみや あいか)

赤いパラソルがずらりと並ぶ様子で有名です。

今回のザグレブ滞在は土曜日の午後〜月曜日の午前中にかけてだったため、ドラツ市場のメイン会場で賑わっている様子は、残念ながら見られませんでした。

ザグレブのドラツ市場の建物の上の広場。日曜日でお店は出ていない
日曜日の午前中のドラツ市場はがらんとしていました

しかし、イェラチッチ広場の一部や、そこから市場へ向かう方面の通りには、土曜日の午後と日曜日にも営業しているお店があったので、少しドラツ市場の雰囲気を味わえました。

ザグレブのドラツ市場に近いイェラチッチ広場の屋台の様子。赤いパラソルが印象的。花屋が営業している
イェラチッチ広場に並ぶ赤いパラソル
お花屋さんが営業してました
ザグレブのドラツ市場とイェラチッチ広場の間の八百屋さん
イェラチッチ広場からドラツ市場へ向かう通りには、土日にも野菜やはちみつなどのお店が出ています
ザグレブのドラツ市場とイェラチッチ広場の間のはちみつ屋さんの様子
はちみつを販売している屋台
はちみつは少し重いですがお土産にも向いています
クロアチアではアカシアやリンデンのはちみつが有名です

月〜土曜日にザグレブに滞在している場合は、午前中の賑やかな市場をぜひ見てみてください。
午後2〜3時ごろまで営業しているお店が多いようです。

トカルチチェヴァ通り|市場の先に続く、散策が楽しい通り

ザグレブのトカルチチェヴァ通りの朝の静かな様子

ドラツ市場のすぐ北側に伸びるトカルチチェヴァ通りは、現在はカフェやレストランが並ぶ、歩いて楽しい散策ストリートです。

かつてこの場所には小川が流れ、司教の町カプトルと市民の町グラデツを隔てる境界線だった場所です。
1898年に川が埋め立てられて街路として整備され、その後、歴史家イヴァン・トカルチッチにちなんで、現在の名称が付けられました。

ザグレブのトカルチチェヴァ通りの冬の午後。お客さんはやや少なめ、冬なのでテラス席にはガラスの囲いがしてある
1月は静かな印象ですが、夏に訪れるとテラス席はお客さんでいっぱいで、夜まで賑わっています

通り沿いにはレストランやショップが並び、市場のにぎわいを感じたあとに、ぶらぶらと歩きながら街の空気を味わうのにちょうどいいエリアです。

観光客向けの店が並ぶ印象もありますが、地元の人気店も混ざっているので、口コミなどをご確認の上、レストランやカフェでのんびりしてみてはどうでしょう。

ザグレブのトカルチチェヴァ通りで入店したインド料理レストランと食事
トカルチチェヴァ通りでは、おいしいインド料理でランチタイム
本当は隣の店でチェヴァピを食べてレポートする予定でしたが、3泊4日のリュブリャナ・ザグレブ旅で似たような料理が続き、つい気分転換してしまいました
ザグレブではイタリアン・お寿司・インド料理・ハンバーガーなど、様々なレストランを見つけられます

グリッチ・トンネル|戦時の地下通路

ザグレブのグリッチ・トンネルの入り口と内部の様子
Mesnicka通り側の入り口外観と内部の様子

グリッチ・トンネルは、第二次世界大戦中に防空壕として掘られた、旧市街の丘の下を通る地下通路です。
現在は一般に公開されており、無料で通り抜けることができます。

ザグレブのグリッチ・トンネルの内部の画像
トンネルの中央付近は幅と高さがあります
ザグレブのグリッチ・トンネルの内部で見た、見取り図の画像
トンネルの見取り図
私は中央を横一直線に通り抜けました。
通行止めの区間もありましたが、イリツァ通り方面に出られる場所もあります

今では、天候の悪い日や、旧市街の丘を回り込まずに移動したいときの近道としても活用され、アートイベントや展示会が開催されることもあります。

地上の街並みとはまったく違う空気を感じられる、少し意外性のあるスポットです。

ザグレブのグリッチ・トンネルのもう1つの入り口。
Pavla Radica通り側の入り口
奥にある小さな入り口がトンネルの始まりです
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イェラチッチ広場|ザグレブ観光の起点となる中心広場

ザグレブのイェラチッチ広場。
日曜日の朝早い時間のイェラチッチ広場
中央にはクロアチアの英雄イェラチッチの騎馬像が立っています
まだ閑散としていますが、日中は大勢の人が行き交います

イェラチッチ広場は、ザグレブの旧市街と新市街をつなぐ中心的な広場です。

本宮愛栞(もとみや あいか)

中央に立つ騎馬像は、19世紀に活躍したクロアチアの英雄ヨシップ・イェラチッチ。

クロアチアの自治と自由を象徴する存在として知られています。

多くのトラム路線が通る交通の要で、ひっきりなしにトラムが行き交っています。
観光地というよりは、人の行き来が絶えない日常の場所といった雰囲気です。

イェラチッチ広場に停車するトラム2台と、広場を歩く人々の様子
日中のイェラチッチ広場の様子

イリツァ通りと新市街エリア|一歩入ると広がる、ザグレブの日常

イリツァ通りからイェラチッチ広場へ向かって走るトラムの様子
週末の朝の静かなイリツァ通りの様子

イェラチッチ広場から西へと伸びるイリツァ通りは、中世から人々の往来が続く歴史ある主要通りです。
現在は、老舗の個人商店からチェーン店、カフェまで、ザグレブの日常を支える店が軒を連ねています。

その南側に広がるのが、新市街と呼ばれるエリアで、19世紀以降に計画的に整えられた一体です。

本宮愛栞(もとみや あいか)

レストランやカフェ、ショップが多く、歩行者専用道路も整備されているため、ゆったりと散策を楽しめます。

日の当たる新市街のテラス席で食事を楽しむ人々
歩行者専用道路には、テラス席がいっぱいに広がっています

今回訪れたのは1月でしたが、気温が1〜2度と寒い時間帯でも、レストランやカフェのテラス席には多くの人が集まり、コートを着たまま食事やドリンクを楽しんでいました。

ザグレブの飾らない日常を垣間見られるエリアです。

新市街に広がる公園エリア|近代ザグレブを象徴する街並み

ザグレブの鉄道駅の正面、トミスラヴ王広場の様子
トミスラヴ王広場の中央に立つ騎馬像と、その奥に佇むアートパビリオン
アートパビリオンは企画展を中心とした人気のあるギャラリーですが、2026年1月に訪れた時は臨時休業中でした
1896年のブダペスト万博で建てたものを、解体後にザグレブに移築しました

ザグレブの新市街には、19世紀後半に都市計画のもと整えられた、U字型に連なる広大な公園エリアが広がっています。

この一帯には、19世紀後半から20世紀初頭に建てられたクロアチア国立劇場や国立文書館、アートパビリオンのほか、
市民に親しまれているザグレブ植物園も含まれます。

ザグレブ新市街の公園エリアに立つ立派な建物や公園の様子
公園エリアに立つ建物や彫刻の様子
左上から時計回りに、クロアチア国立劇場、「クロアチア文学の父」と呼ばれるマルコ・マルリッチを讃える記念像、ザグレブ植物園のパビリオン、国立文書館

20年近く前にバックパックでクロアチアを旅していた頃、列車を待つあいだに、駅前でアートパビリオンが見えるベンチに腰かけ、パンを食べながら時間をつぶしたことを思い出しました。

冬の公園は少し寂しげな雰囲気でしたが、過ごしやすい季節には、散策や気分転換に公園を歩いてみるのも清々しいです。

ザグレブの料理の特徴と、実際に訪れたレストラン

ザグレブ周辺の郷土料理、シュトゥルクリの画像
ザグレブの郷土料理、シュトゥルクリ
画像引用元:シュトゥルクリの人気店La Štrukの公式サイト

ザグレブでは、内陸都市らしく肉料理を中心とした料理が多く、グリルや煮込みなど、中欧の影響を感じさせるメニューが定番です。

一方で、ザグレブ周辺を代表する郷土料理として、ラザニアのような見た目の 「シュトゥルクリ(Štrukli)」 が知られています。
チーズやクリームを使った生地料理で、塩味だけでなく甘いタイプがあるのも特徴です。

Konoba Didov san|家庭的なクロアチア料理が味わえる人気店

ザグレブ旧市街のレストランKonoba Didov sanの外観。
レストランの外観
夏に訪れた時、テラス席はお客さんでいっぱいでした

今回どうしても訪れたかったのが、聖マルコ教会の近くにあるKonoba Didov sanというクロアチア料理店です。

2022年に散策の途中で偶然見つけたのですが、その日は夜までテーブルが予約で埋まっており、残念ながら諦めたレストランでした。

店名のDidov sanは「おじいちゃんの夢」という意味らしく、家庭的で素朴な食堂といった雰囲気が感じられます。

レストランのテラス席に座るお客さんと、外でタバコを吸う女性

ザグレブ到着の1週間前に、土曜日の夜の予約を希望したところ、店内のテーブルはすべて予約済みとのこと。
1月中ばの観光客が少ない時期でも混んでいるようで、少し驚きました。

そこで日曜日の開店時間に予約を入れたのですが、土曜日の16時前に試しに訪れてみたところ、やはり店内は予約で満席。
ただし、テラス席であれば空いているとのことで、膝掛けを貸してもらい、コートを着たまま食事をすることにしました。

私のすぐ後にも、地元の人が1組、観光客が1組と続けて訪れ、テラス席で食事をしており、人気の高さがうかがえます。

レストランでオーダーした赤ワインとイカのグリル。付け合わせはジャガイモとほうれん草の炒め物
アドリア海沿いでよく食べられるイカのグリル
赤ワインも一緒にオーダー

ザグレブといえばお肉料理のイメージですが、今回はクロアチアの海辺まで行く時間がなかったため、せっかくなのでイカのグリルを注文しました。

イカは肉厚でプリプリ、量もたっぷりで大満足。
意外とあっさりした味付けだったので、塩胡椒で好みに調整しました。
付け合わせのジャガイモとほうれん草も素朴で、さっぱりと美味しかったです。

レストランの店内。少し薄暗くて、色の濃い木のカウンターがある
落ち着いた店内の様子

上町の雰囲気とともに、素朴なクロアチア料理を味わいたい人に、Konoba Didov sanはぴったりの一軒です。

夏はテラス席の数も増えますが、混雑が予想されるため、事前予約がおすすめです。
レストラン公式ページに記載されているメールアドレスから連絡すると、返信をもらえました。

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ザグレブの宿泊エリアの選び方と、実際に泊まったアパート

ザグレブで宿泊したアパートの外観。ピンク色に塗装されていて、高さと迫力がある
宿泊したアパートの建物の外観
重厚感のある建物で、入り口の大きな扉が印象的でした

ザグレブの旧市街には、キッチン付きのアパートや小規模な宿泊施設が多く、観光スポットを歩いて巡りたい人に向いています。

一方、新市街にはアパートに加えて、国際的なホテルチェーンなども点在しており、設備の充実度やアクセスの分かりやすさを重視する人におすすめのエリアです。

本宮愛栞(もとみや あいか)

旧市街の雰囲気を満喫したかったので、石の門の近くにあるアパートを選びました。

宿は、普段からBooking.comで探しています。同じエリアの宿も見比べやすいので便利です。

宿泊したアパートの寝室。白い壁に白いベッドリネン

寝室・リビング・キッチン・バスルームを備えた約60㎡の広々とした部屋で、昔からの人々の暮らしの気配を感じられるのは、アパート滞在ならではの魅力です。

バスルームはややレトロな印象でしたが、1泊のみの滞在だったため特に不便は感じませんでした。

宿泊したアパートのキッチンも、白が貴重になっている
リノベーションされた快適なキッチン

リビングとキッチンからの眺めが圧巻!!
正面にはザグレブ大聖堂がそびえ、手前にあるトカルチチェヴァ通りの様子を見下ろすことができました。

宿泊したアパートからの景色。ザグレブ大聖堂とトカルチチェヴァ通りが見え、ヨーロッパらしい
ヨーロッパらしい赤煉瓦屋根の風景

お土産物屋さんが並ぶPavla Radica通りのアパートで、日が落ちてからも気軽に街歩きを楽しめたのがよかったです。
旧市街の雰囲気や街歩きを楽しみたい人には、こうした立地のアパートをおすすめします。

宿泊したアパートのあるPavla Radica通りの様子
Pavla Radica通りの様子
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ザグレブの交通事情|市内移動とアクセス方法

ザグレブ中央駅を公園から撮影。青いトラムが駅の前を走っている
ザグレブの鉄道駅と、その前を走る青いトラム

ザグレブの観光エリアは比較的コンパクトで、市内観光だけであれば徒歩でも十分に回れます

一方で、鉄道駅やバスターミナルは中心部からやや離れているため、移動にはトラムを利用すると便利です。

ザグレブ市内の交通|青いトラムで簡単に移動

ザグレブの青い2番トラムと停留所の様子
ザグレブのバスターミナルの前にあるトラム乗り場の様子

トラムのチケットは、Tisak(ティサック) と呼ばれる売店で購入できます。
駅構内や街中にあり、新聞や雑誌と一緒にチケットを売っているので見つけやすいです。

トラムチケットなどが買える売店、Tisakの看板と店舗の様子、購入したトラムチケット
バスターミナルを降りてすぐのTisakでチケットを購入
30分チケットをお願いしたつもりだったのですが、伝わらなかったのか、30分チケットがなかったのか、60分チケットを購入することになりました
本宮愛栞(もとみや あいか)

チケットには有効時間があって「30分」「60分」「90分」の3種類。
一方方向に行く場合に限り、時間内に乗り降りが何度でもできます。

ザグレブのトラム6番の車内の様子
黄色い刻印機にチケットを差し込むと、日付と時間が打刻されます

購入した紙のチケットは、乗車後に刻印(打刻)が必要です。
車両の前方または後方にある黄色い刻印機にチケットを差し込んで刻印しましょう。
刻印しないと、チケットを持っていても無賃乗車扱いになるので気をつけてください。

ザグレブへの行き方|鉄道と長距離バス

ザグレブの鉄道駅を正面から撮影。立派な駅舎
ザグレブ中央駅の外観

ザグレブへは、鉄道または長距離バスでアクセスするのが一般的です。

  • 鉄道:ザグレブ中央駅(Glavni kolodvor)発着
  • 長距離バス:ザグレブ・バスターミナル(Autobusni kolodvor Zagreb)発着

イェラチッチ広場から鉄道駅までは、徒歩でも12分程度と歩ける距離。
トラムを利用する場合は、6番もしくは13番に乗車して2駅です。

本宮愛栞(もとみや あいか)

バスターミナルは鉄道駅のさらに奥、鉄道駅からトラムで3駅先にあって、6番トラムで移動できます。

ザグレブのバスターミナルの外観。社会主義時代の建物っぽい雰囲気
ザブレグのバスターミナルの外観

私は今回、長距離バス(FlixBus)を利用してザグレブに入り、ザグレブを発ちました。
街の中心部からバスターミナルまでは徒歩だと少し距離があるため、トラムで移動しています。

出発前はイェラチッチ広場周辺で時間をつぶし、6番トラムでそのままバスターミナルへ向かう予定でした。
ところが直前になって、現地の電光掲示板やGoogle Mapsから6番トラムの表示が突然消えてしまい、少し焦ることに。

結局、バスターミナルの比較的近くまで行ける17番トラムに乗車し、最後は駆け足でバスターミナルへ向かいました。

本宮愛栞(もとみや あいか)

トラムのトラブルは比較的よく起こるようなので、駅やバスターミナルに向かう場合は、時間に余裕を持って出発するのがおすすめです。

FlixBusの乗車レポートは、別の記事にまとめて近日公開予定です。

ザグレブからお隣のスロベニアの首都、リュブリャナまではバスで約2時間。とても素敵な町なので、足を伸ばしてみてはいかがでしょう。
クロアチアとスロベニアをまとめた、地球の歩き方もおすすめです。

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まとめ|ザグレブは歩いて楽しめる、ほどよい規模の首都

ザグレブのイェラチッチ広場の様子。奥には赤いパラソルがひらいていて、たくさんの人が歩いている
人々が行き交うイェラチッチ広場

ザグレブは見どころが徒歩圏内に収まっていて、街歩きが楽しい首都です。
歴史ある教会や石畳の路地、カフェや市場、そして人々の日常が自然に溶け合い、肩肘張らずに過ごせる空気感があります。

派手な観光地ではありませんが、旧市街と新市街の表情の違いが面白く、雰囲気のいいレストランやカフェもあるので、短い滞在でも満足度の高い時間を過ごせるはずです。

本宮愛栞(もとみや あいか)

クロアチアというと海沿いの町に目が向きがちですが、首都ザグレブでは、中欧らしい街並みをお楽しみください。


今回の記事が、これからザグレブを訪れる方の街歩きの参考になれば幸いです。

中欧とバルカンの国々の首都を比較してみました。周遊旅行を計画中の方は、こちらの記事もどうぞ。

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