モンテネグロの人気観光地・コトルでは、ボートで巡る湾内ツアーが人気アクティビティの1つになっています。

コトルの旧市街と、その周囲の自然や海の景観はまるごと世界遺産!
そんな絶景を、海の上からじっくり楽しめるのがボートツアーの魅力です。
でも実際に現地で参加しようとすると、どれを選べばいいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
私自身、今回コトルでスピードボートツアーに参加してみて、事前に知っておくと安心なポイントや注意点がいくつかあると感じました。
この記事では、ツアーの種類や申込み方法、当日までの流れや注意点、そして体験してわかったことをまとめてご紹介します。
「自分に合ったツアーを選びたい」「現地で慌てたくない」という方は、ぜひ参考にしてみてください🎉
コトル観光のヒントは、こちらの記事に詰め込みました!
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本宮愛栞(もとみや あいか)
旧名「りり」でブログを書いてきました。
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コトル発ボートツアーの主な種類と料金を比較!
コトルのボートツアーは、大きく「3時間コース」と「1.5〜2時間コース」の2つに分かれています。
基本は混乗ツアーですが、追加料金を支払えばボートを貸切にすることも可能です。

私が現地で紹介されたツアーはすべて、10人乗りのスピードボートでした。
海上では、20人くらい乗れそうな中型の屋根付きボートも見つけました。
ただ、それはどこで申し込めるのかは分かりませんでした(すみません)。
スピードボートは怖いけれど、中型のボートなら乗ってみたいという方は、現地の旅行会社などで問い合わせしてみてください。
コトル湾を巡りたい!3時間コースの内容と価格
聖ジョージ島(画面左)には一般の人は立ち寄れませんが、運転手さんが島のストーリーを説明してくれます
私たちが申し込んだのは3時間のツアーで、コトル湾の見どころを一通り巡る内容でした。
最後に30分間、青の洞窟周辺で遊泳タイムがあるので、水着を着て参加する人も多いです。
- コトル出発
- ペラストの町(ボートから眺める/立ち寄りはなし)
- 聖ジョージ島(ボートから眺める/立ち寄りはなし)
- 岩の上の聖母教会(立ち寄り/滞在時間10〜20分程度)
- 潜水艦基地(ボートで中を1周)
- マウラ島(ボートから眺める/立ち寄りはなし)
- 青の洞窟(希望者は30分の遊泳タイムあり)
- コトルへ戻る
料金の目安は、2025年7月時点で1人40ユーロ前後でした。
出発時刻は3時間ツアーなら【09:00、12:00、15:00】で案内しているところが多いですが、ツアー会社によるので事前に確認が必要です。
5〜10ユーロの追加料金で、夕暮れ時のツアーを実施している会社もあります。

このコースは青の洞窟のある外海に出るため、スピード感とスリルも味わえます。
風を切って走る体験がしたい方や、アクティブに楽しみたい方におすすめです。
サクッとゆったり楽しみたい!1.5〜2時間コースの内容と価格
1.5時間(会社によっては2時間)の短めのツアーです。
美しいバロック建築と海辺の町「ペラスト」に立ち寄って、フリータイムもあります。
- コトル出発
- 聖ジョージ島(ボートから眺める/立ち寄りはなし)
- 岩の上の聖母教会(立ち寄り/10〜20分程度)
- ペラスト(立ち寄り/フリータイム30分程度)
- コトルへ戻る
2025年7月時点で、料金は1人25ユーロ前後のところが多かったです。
出発時刻は09:00以降、2時間置きに設定している場合が多いようですが、これも会社によるので要確認です。

コトル湾内のみを巡るルートなので、波も穏やかで安心。
ゆったり景色を楽しみたい方や、子連れ・船酔いが心配な方にはこのコースが向いています。
貸切もできる?プライベートボートツアーの特徴と相場
10人乗りのスピードボートは貸切もできます。
うちは子どもが2人いて、何が起こるか分からない…と思い、安心を優先してボートを貸切することにしました。
料金は私たち家族4人で240〜280ユーロ(3時間コース)を提示されることが多かったです。
申し込み人数や条件によって、交渉もできる感じでした。
どこで予約する?コトルのボートツアー申込方法まとめ
現地で直接申し込む
現地にはボートツアーを扱う会社がたくさんあって、コトルの町を歩いていると「ボートツアーどうですか?」とよく声をかけられます。

私たちも何度か止まって話を聞いて、その中でも詳しく説明をしてくれた人のところで申し込みを決めました。
旧市街の中・旧市街の外・ボートが出発する公園の前の船着場などに販売スタッフがいるので、料金や出発時刻など説明を受けられます。
日本語OKで安心!GetYourGuideから予約する
コトルの滞在時間が短く、現地で申し込みが間に合うか心配な場合は、事前にオンラインで予約しておくと安心です。
GetYourGuideではいくつかのボートツアーが紹介されています。
口コミもたくさんあるので、最新の情報をチェックしながら、安心して利用できそうなところを選ぶのが良いでしょう。
希望の日時と出発時刻をよくご確認の上、お申し込みください!
参加前に知っておきたい!ボートツアーの注意点とアドバイス
直前だと満席の可能性も!
ボートツアーの会社はたくさんありますが、人気アトラクションのため、直前の申し込みでは空席がない場合が考えられます。
絶対にボートツアーを体験したい場合は、早めに現地もしくはオンラインで申し込みをしましょう。
スピード感あり!外海ではスリルを感じるかも
私たちが乗った10人乗りのスピードボートは、時速40〜50キロメートル程度と、けっこうな速さで海の上を走ります。
帽子は飛ばされてしまうので、かぶらずにしまっておきましょう。

特に、3時間のツアーで外海の方へ出る場合、ボートが波を跳ねるように進むこともあり、波の高い日にはスリルを感じる場面も!
船酔いや揺れが心配な方は、無理せず移動距離の少ない1.5時間程度のツアーを選ぶのもおすすめです。

うちの家族の場合、娘が外海でかなり怖がっていたので、1.5時間のツアーの方がよかったかな?と、振り返ってみて思います。
前述しましたが、20人乗りくらいの中型ボートをご希望の場合は、現地の旅行会社などで問い合わせしてみてください。
私が見た範囲では、10人乗りのスピードボートの紹介がほとんどでした。
座席が濡れているかも!あると便利な持ち物
ボートツアーには水着で参加をして、青の洞窟で泳いでから戻ってくる人も多いので、座席が濡れていることがあります。

私も座った時は全く気が付かなかったのですが、シートの奥まで水が染み込んでいたようで、立った時にお尻が濡れていました。
泳ぐ予定がなくて洋服で出かける場合は、ビニール袋などを敷いて座ると快適かと思います。
おすすめの持ち物リスト
- 飲み物
- 日焼け止め(出発前に塗っておきましょう)
- タオル(3時間ツアーの青の洞窟で泳ぎたい場合)
- ビニール袋など(濡れないようお尻の下に)
- 酔い止め(心配な方)
特に、3時間のツアーの場合は途中で買い物はできないので、飲み物は準備しておきましょう。
(ただ、私たちの乗ったボートでは、お水はお願いすればもらえるようでした。)
トイレは岩の上の聖母教会にありますが、それ以外にはないので気をつけましょう。
夏場は特に日焼け止めは必須です!
特に3時間ツアーの場合、船酔いが心配な方は酔い止めも用意しておくと安心でしょう。
薬の使用については、ご自身の体質に合わせて医師や薬剤師にご相談ください。
実際に参加してみた!3時間のプライベートツアー体験記
私たちはコトルに到着した日の夜にボートツアーの詳細を聞いて、その翌日によく検討。
滞在最終日の朝一番の予約を入れました。

通常のツアーは9時発なのですが、貸切で申し込んだので、出発は9時30分にお願いできました。
子どもの分を少し割引してもらって、料金は合計230ユーロ。
前日にデポジットとして30ユーロを支払い、当日のボート乗り場で残りの200ユーロをスタッフの女性に支払いました。
私たちはVIP BOAT TOURという会社を利用しました。多くのボートツアーが、公園の前の乗り場から出発します。
ちなみに、この公園は比較的遊具が多く、コトル旧市街からも近いので、子連れの方はぜひ立ち寄ってみてください。

私たちの乗ったスピードボートは10人乗りで、前方に4人、後方に4人が座れるつくりです。
ほかに、運転手さんと助手の席がそれぞれあります。
かなり陽射しの強い日だったので、私たちは屋根のついた後ろの席にずっと座っていました。
注意点の項目でもご案内しましたが、シートが濡れている場合があります。
洋服が濡れるのが気になる方は、ビニール袋などを念のために敷いておくといいかと思います。
さて、まずはペラストの方面へ向けて出発です!
思っていたよりもずっと早いスピードでびっくり!
でも、コトルからペラストの間は波がほとんどないので、揺れは感じず、子どもたちもはしゃいでいました。
両側に迫る山や、岸辺の町並みがとても美しいです。
15分程度で、ペラストの町の見える場所へ到着しました。

ボートの運転手さんが、要所要所で見どころの説明もしてくれます。
ペラストもコトルと同様、ヴェネツィア共和国の支配下にあったため、バロック建築が美しい町です。
この町はコトル湾のちょうど中ほど、湾の奥へ向かう船が必ず通る場所にあります。
そのため、ヴェネツィア時代には防衛の要所とされ、見張りや軍港として重要な役割を担っていたそうです。
町の反対側に見えてきた聖ジョージ島は、ペラストの沖合に浮かぶ小さな自然島。
伝説では、敵国の女性を愛した軍人が、彼女の死を悼んでこの島に教会を建て、12世紀頃から修道院として使われるようになったと言われています。
観光客は上陸できませんが、ボートから眺めるだけでもどこか特別な気配を感じさせてくれます。
聖ジョージ島の隣にあるのは、小さな人工島です。
1452年、ペラストの漁師たちがこの岩礁の上で聖母マリアの聖画を見つけたという伝説があり、航海の安全を祈って、毎年船で岩を運び続けて築かれたと言われています。
人工島に立ち寄って、10分ほどのフリータイムをもらいました。
教会に入場するには3ユーロが必要です。私たちは教会の外観だけ撮影をして、のんびり島を1周した後にボートに戻りました。
1.5時間のツアーの場合は、この後ペラストへ向かってフリータイムです。
私たちは3時間のツアーなので、潜水艦基地へ向けて出発しました。

この辺りから波が出てくるので、ジャンプするような揺れを感じるケースが増えてきます。
最初はちょっとお菓子を食べたりして余裕だった子どもたちでしたが、波が高くなってきてちょっとドキドキしている様子。
さて、20分ほど進んで見えてきたのが、潜水艦基地の入り口です。
ユーゴスラビアの一部であったモンテネグロには、冷戦時代、ソ連やアメリカといった超大国からの攻撃リスクに備えるために、潜水艦基地などの軍事施設が整備されました。

コトル湾は入り組んだ地形で、湾の奥深くに位置し外海から見えにくいうえ、周囲を山に囲まれているため、潜水艦を敵から隠すには最適の場所だったそうです。
たくさんのボートが順番に入って見学しています
コトル湾には合計3つの潜水艦基地があるそうです。
さらにここから10分ほど行ったところにあるマムラ島へ向かいます。

外海へどんどん近づき、波も高くなってきます。
ボートの縦揺れも激しくなり、娘は結構怖がっていました😅
マムラ島は、1853年にオーストリア帝国軍ラザル・フォン・マムラ将軍によって築かれた防衛施設です。
第二次世界大戦中にはイタリア軍の強制収容所としても使われていました。
2025年より “Mamula Island by Banyan Tree” として、自然と歴史を感じられるリゾートへと生まれ変わっています。

元収容所のホテルってどうなんだろう…と思ったのですが、宿泊客の口コミは評判で、素敵なブティックホテルのようです。
マムラ島から10分弱で、いよいよ最後の目的地・青の洞窟に到着しました。
「青の洞窟」といえばカプリ島が有名ですが、世界中に同じ名のスポットが結構たくさんあります。
私はこれまで何度も天候不良で、色々な「青の洞窟」に入れず、今回が初めての“青の洞窟デビュー”。お天気がよかったことに感謝です。
おそらく、今朝9時頃に一斉に出発したと思われるボートが集まり、列をなして入場を待っています。
洞窟内部の海は本当にクリアな美しい青色で感動しました。
中規模サイズのボートもあります
ここで遊泳タイムが始まります。
洞窟の中はボートでいっぱいだったこともあってか、洞窟を出たところに停まってもらいました。外にもたくさんのボートが集まっています。
夫と息子が遊泳に挑戦!

ボートで大人用・子供用のライフジャケットも貸してもらえるので、泳げない人でも大丈夫です!
息子は水が冷たすぎてすぐに断念しましたが、夫は5分ちょっと泳ぎを楽しんでおりました。
ヨーロッパのみなさんは、どぶんと飛び込んで素泳ぎしてる人ばかりでした
(私はちなみに泳げません!)
一応30分の自由時間ですが、夫は満足したということで、早めに切り上げてコトルのボート乗り場へ戻ります。
帰りはボートをずっと飛ばして50分ほどで到着。息子も娘も疲れたのか、帰りは熟睡していました。
遊泳時間を早めに切り上げたこともあって、トータル2時間30分くらいのボートツアーでした。

スピードが早くて怖いシーンもありましたが、美しいコトル湾の風景に、珍しい潜水艦基地の見学など、思い出に残るツアーになりました!
朝一番のツアーにしたことで、午後まるまるの時間を旧市街で過ごすこともできたのもよかったです。
【まとめ】コトルの旅の思い出に、ボートで特別な時間を
コトルの旧市街とともに、周囲の自然景観までもが世界遺産として守られているコトル湾。
ボートに乗って、その雄大な景色を海の上から楽しめば、きっと忘れられない思い出になるはずです。

私たちの家族の中では、特に夫がボートツアーに大感激!
コトルの旅のハイライトになったそうです。
娘は途中怖がっていましたが、「波にどーんとぶつかったよね!」と、今では振り返って明るく話しています。
ツアーの種類や所要時間、申し込み方法がいくつかあるので、事前に情報を知っておくことで、より安心して参加できます。
私たちは現地で直接申し込みしましたが、時間が限られている方は、事前にGetYourGuideで予約をする方法もあります。
ぜひこの記事を参考に、自分にぴったりのボートツアーを見つけて、コトルならではの特別な体験を楽しんでください。