最近、日本〜ヨーロッパ間のフライトが本当に高くなりましたよね。
以前なら往復10万円台で買えたチケットが、今では20万円を超えることも珍しくありません。
そんな中、フライト検索で目にとまるのが「中国経由便」。
お値打ち価格のチケットとして、中国系の航空会社がずらりと並びます。
「安いけどサービスはどうなの?」「機内の雰囲気は?」――そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

今回、私は中国南方航空を利用して、ハンガリーの首都ブダペストと羽田を往復しました。
サービスもよかったですし、フライト時間も他社より短くて快適でした。
この記事では、ブダペスト〜広州〜羽田空港の往復フライトの様子を、たくさんの写真とともに詳しく紹介します。
いくつか注意すべきポイントや事前に知っておくと便利なアドバイスもまとめていますので、中国経由でヨーロッパ旅行を計画中の方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください🎉
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本宮愛栞(もとみや あいか)
旧名「りり」でブログを書いてきました。
🌏 ブダペスト在住20年。世界50カ国以上を旅した1人旅好き。
🏝️ インド・暖かい国・マイナーな国や地域に惹かれがちです。
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「これ、誰かの役に立つかも」と思ったことや、「旅人の視点で見るハンガリーの情報」をブログで発信しています。
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中国南方航空や中国系航空会社を利用時のアドバイス

中国南方航空をはじめとする中国系航空会社を利用する際には、日本や欧州の航空会社とは少し異なる点がありました。
利用してみて気づいた点や、事前に準備しておくとスムーズだったことを紹介します。
座席指定は予約時に済ませよう(後から予約管理できない可能性あり)
今回利用した中国南方航空の公式ウェブサイトからは、チケット番号と氏名などを何度入力しても、予約管理画面に入れず、出発前のオンラインチェックインもできませんでした。

私だけに限ったことではなく、中国国外から発着するフライトの場合、公式の管理画面で予約の管理などができないという情報を目にすることがあります。
フライトの購入時に、座席指定など重要なポイントは抑えておくのがおすすめです。
ちなみに、座席指定料は2025年の夏の時点では無料でした。
「とりあえずフライトだけ予約して、座席の指定は後からしよう」と思っても、管理画面に入れない場合は、出発当日に空港で手配するしかなくなるのでご注意ください。
乗り継ぎ時間の暇つぶしはあらかじめ準備しておこう

2025年現在、中国本土では YouTube・Google・LINE・Instagram などの一部海外サービスにアクセス制限があります。
そのため私は、乗り継ぎ時間にスマホが使えないことを想定して、スマホのKindleアプリに本をダウンロードしておくなど、あらかじめ暇つぶしの準備をしておきました。

実際に行ってみたら、広州空港では YouTube・Google・LINEなど、問題なく利用可能でした。
どうやら、広州空港だけは例外的にアクセスが許可されているようです。
一方、北京空港や上海空港では引き続き制限があるようなので、乗り継ぎ時間が長い場合は、やはりオフラインでも楽しめる準備をしておくのがおすすめです。
30日間の無料体験もあるKindle Unlimited(キンドル・アンリミテッド)やAudible(オーディブル)
で本を準備しておけば、ネットが使えない時間も快適に過ごせます。
出発前に、インターネット環境が安定している場所で必ずダウンロードを済ませてからお出かけください。
CCCマークなしのモバイルバッテリーは没収される可能性あり

2025年10月現在、中国では国内線の搭乗時にCCCマーク(中国の国家安全認証マーク)付きのモバイルバッテリーのみが持ち込み可能とされています。
一方で、国際線の乗り継ぎのみの場合は本来この規定の対象外ですが、実際には「国際線の乗り継ぎなのに、手荷物検査で CCCマークのないバッテリーを没収された」という例も報告されています。

旅行先で大活躍するモバイルバッテリー。
中国で乗り継ぎがある場合は、念の為、CCCマークのあるモバイルバッテリーを持っていくと安心です。
私も今回の中国経由フライトに備えて、CCC認証を取得したモバイルバッテリーを購入しました。
乗り継ぎ時のセキュリティチェック体験談については、「中国南方航空搭乗レポート」内で紹介しています。
機内でモバイルバッテリーの使用は禁止されています。充電をしたい場合は、座席に備え付けのUSBポートを利用しましょう。
空港の給水機で無料の水分補給をしておこう

中国の空港には無料のウォーターサーバーが多く設置されており、自由に水を補給できるのがありがたかったです。
私が利用した中国南方航空では、機内でペットボトルの水は配られておらず、ドリンクサービスが始まるまで少し待つ必要がありました。
そのため、出発前に自分で水筒やボトルに水を入れておくのがおすすめです。
私は空のペットボトルを利用することが多いですが、旅のお供にお気に入りのマイボトルを持っていくのも素敵ですね。
中国南方航空の搭乗レポート

私はブダペスト発着で中国南方航空を利用し、人生で初めて広州経由のフライトを体験しました。
日本から利用される方が多いと思うので、この記事では「羽田→広州→ブダペスト」、そして「ブダペスト→広州→羽田」の順番で、実際の様子をご紹介していきます。
羽田→広州→ブダペスト

東京の羽田国際空港では、中国南方航空は出発の4時間半前からチェックインが可能とのこと!
出発直前に大混雑にならないので助かりますね。
出発の約4時間前に到着しましたが、すでに並んでいたお客さんは15組くらいで、カウンターの数も多かったのですぐにチェックインを済ませられました。

「中国南方航空は遅延が多い」という情報を目にしていたのですが、私が今回利用した往復4便は、すべて定刻かむしろ少し早めに到着するくらいででした。
遅延に関しては、航空会社の問題というよりは、空港の混み具合や天候の影響が大きいのかと思われます。

羽田〜広州線の使用機材はボーイング777-300ERで、エコノミークラスは3-3-3の並びです。
個人的には、羽田〜広州間のフライトの方が、広州〜ブダペスト間のフライトより明るい雰囲気を感じました。

各席にUSB充電ポートがついていて、往復4フライトですべて問題なく利用できました。
機内エンターテイメントは日本語表示できますが、日本語で見られる映画は数が限られています。


羽田〜広州間のフライトは約4時間。
機内サービスは、離陸後にドリンクサービスがあって、その後食事が運ばれてきます。
食事は毎回2つの選択肢がありました。機内食の味については、どの航空会社を利用しても期待せずにいるのがちょうどいいです。
中国南方航空は、味付けがかなりしっかりしていました。

最後にハーゲンダッツのバニラアイスも配られました

機内サービスは、テキパキしていながらも丁寧でした。
特に、羽田〜広州間は、日本人好みの穏やかで優しい対応だったという印象です。
フライトは快適でしたが、唯一困ったのは、座席の個人用モニターが割と頻繁にフリーズしてしまう点です。
乗務員さんに声をかけたら解除してもらえるのですが、毎回気が引けるので、ほとんど触らないようにしていました。
さて、無事に着陸をして乗り継ぎです。
中国で入国はせずに、セキュリティーチェックへ向かいます。

日本で今回のフライトに備えてCCCマークのついたBelkinのモバイルバッテリーを準備しておきました。
しかし「じっくりチェックされるのかな?」と思いきや、特に気にかけている様子はなく拍子抜け。
やはり、国際線から国際線の乗り継ぎでは、モバイルバッテリーの細かいチェックはしていないのかもしれません。
ただし、ハンガリーから日本へ向かう際の乗り継ぎではじっくり確認されました。記事の後半でその様子もご覧ください。

広州空港は広々としていてモダンな印象。
往復共に利用したターミナル2は、2018年に運用が開始されたそうです。

オレンジ色のエリアがショップ、ピンク色のエリアがレストランです
往復共に、ターミナル2のAから始まる搭乗ゲートから出発しました
お土産物屋さんには、お茶・中国菓子・パンダグッズなど、中国らしい品々が並んでいます。

広州は点心発祥の地ともいわれ、お茶と一緒に小皿料理を楽しむ“飲茶”文化が有名です。
せっかくの機会なので、軽く食べられそうな米粉麺と蒸したエビ餃子を注文してみました。
あっさりとしたお味で美味しかったです。

テーブルにお箸やレンゲが収納してあっていいアイディアだと思いました
乗り継ぎ時間は5時間以上あって、広州発ブダペスト行きは真夜中過ぎの出発です。
給水所が至るところにあるので、出発前にペットボトルや水筒にお水を入れておきましょう。

搭乗は予定時刻に始まり、すべて順調でした。

広州〜ブダペスト間の使用機材はボーイング787-9で、こちらも3-3-3の並びです。

広州〜羽田間は約11時間のフライト。
搭乗後にドリンクサービスがあり、真夜中を過ぎていますが1回目の機内食サービスが始まります。

牛肉とライスのセットを選びました。

着陸の3時間ほど前に朝食が出てきます。
こちらは、中華風の短い麺とチキンの組み合わせで、朝食にしてはヘビーでしたがおいしかったです。
もう1つは卵とポテトの西洋風朝食とのことでした。

「中国系のフライトはお客さんがうるさい」という話を耳にしたことはありませんか。
実際、私が20年くらい前に北京や上海経由で移動した時も、中国のお客さんが賑やかだったなという記憶があります。
しかし、今回利用したフライトではみなさんとても静か。
強いて言えば、ヨーロッパから中国へ向かうフライトで、ヨーロッパ系のお客さんの方が賑やかに盛り上がっていました。

定刻よりも30分早くブダペスト空港へ到着。
スーツケースも無事に届いて、順調なフライトでした。

別の記事で詳しくご紹介しているので、そちらもぜひご覧ください
ブダペスト→広州→羽田

ブダペスト空港には出発の2時間半前に到着。
ブダペストのチェックインカウンターは2時間前にしか開かないと思っていたのですが、すでに利用できる状態で、並んでいる人も少なかったので、あっという間に荷物の預け入れができました。
ブダペスト空港では、セキュリティーチェックの後に免税店が広がっています。
ただし、中国などシェンゲン協定国以外へ行く場合は、出国審査が必要なので早めに通過してください。行列になっている場合があります。

女性たちが出発前に、カップラーメンをおいしそうに食べていました
中国行きのフライトも多いターミナル2Bには、数年前からウォーターサーバーが置いてあります。
ハンガリーでは無料のウォーターサーバーを見かけることがほとんどないので、なぜここにあるのか不思議に思っていましたが、中国からの利用客向けのサービスであることが今回わかりました。
出発前、中国からの乗客の女性たちがカップ麺にお湯を注いで食べていたのには少し驚きましたが、中国では空港で軽食としてカップ麺を食べるのは一般的な光景のようです。

そういえば、日本に帰国した際、宿泊先のホテルのロビーで「カップラーメン禁止」と書かれた案内を見かけたことを思い出しました。
文化の違いを感じる瞬間でした。

エコノミークラスは満席で、ハンガリー以外の中欧・東欧ヨーロッパ系のお客さんも多かったです。
ブダペストから広州までのフライトは約10時間。
羽田〜広州〜ブダペスト間とサービスの流れは同じで、離陸後にドリンクサービス、その後に機内食です。

食事の後は機内が暗くなりますが、ヨーロッパ系のお客さんはアジアへ向かうワクワクが抑えられないようで、グループになっておしゃべりが弾んでいます。
ヨーロッパ発のフライトで、割とよく見かける光景です。

到着前の機内食では、エビと麺の組み合わせが!
機内食でエビを見たのは多分生まれて初めてなので、ありがたくいただきました。

サービスも素早く丁寧で、フライトも順調でしたが、やはり個人用モニターがフリーズするのだけはちょっと困りました。
画面を暗くして眠りたい時に動かせません。でも、客室乗務員にお願いをすれば解除してくれます。

広州空港には定刻より少し早く到着。その後、乗り継ぎのためのセキュリティーチェックを受けます。
実は今回、CCCマークのない、ハンガリーで購入した中国製と思われるモバイルバッテリーを持っていました。

購入した時の箱があったのでそれを持参。
ただし、箱のイメージ図と持っているモバイルバッテリーの模様が若干異なります💦
係員の女性にモバイルバッテリーと箱をじっくりチェックされ、やや怪訝そうな顔をしていましたがなんとかクリア。
場合によっては没収もありそうな雰囲気だったので、中国乗り継ぎの場合は、CCCマークのついたモバイルバッテリーを持っている方が安心かと思います。

広州空港へは早朝に到着し、乗り継ぎ時間は約3時間。
すでにショップやレストランは開いていたので、買い物をしたり軽くお茶したりもできます。
出発の1時間前に羽田行きフライトの搭乗が始まりました。
ゲートが開くのが早いなと思ったら、ここからバスで結構長い距離を走って、その後は階段を使っての搭乗です。


広州から羽田までのフライトは約4時間で、座席はほぼ満席でした。

日本発着のサービスは、ヨーロッパ線よりもホスピタリティがあるような気がします。
ドリンクサービスに続いて機内食サービスがあり、その後のんびりしていたらもう日本です。

フライトはほぼ定刻で羽田空港へ到着。
入国審査へ進む最中に周りを見渡してみましたが、日本人のお客さんは少なくて、ほとんどが海外のお客さんでした。
中国経由でヨーロッパの往復はあまり馴染みがないかもしれませんが、イメージしていたよりもずっと快適でした。
お値打ちな中国系のフライトを見つけた場合は、思い切って利用してみてはいかがでしょうか。
中国経由フライトのまとめと感想

今回の中国南方航空の利用は、費用を抑えつつヨーロッパへ移動したい方には、十分おすすめできる選択です。
フライト時間が比較的短いのはありがたく、機内のサービスも丁寧でした。

フライトの遅延やトラブルなどがほとんどなく、無事に往復できたので、とても良い印象が残りました。
一方で、乗り継ぎ時間の過ごし方やモバイルバッテリーの規定など、中国特有のルールを理解しておくことが大切です。
あらかじめオフラインでも楽しめる準備をしておくと、乗り継ぎの間や機内でも退屈しないで済みます。
私は中国南方航空の公式ウェブサイトから予約を入れましたが、航空会社の検索にはエクスペディアをよく使います。
複数の航空会社をまとめて比較でき、料金・所要時間・乗り継ぎ回数などが一目でわかるので便利です。
ヨーロッパ路線はシーズンによって価格差が大きいため、出発日を数日ずらして検索してみるのもおすすめです。
以上、参考になる情報があれば幸いです。
お値打ちなヨーロッパ行きのフライトを探している方は、中国経由もぜひ選択肢のひとつにしてみてください。

