ヨーロッパ旅行をお得に楽しみたいなら、ぜひ上手に活用してもらいたいのが「格安航空会社」!!
従来型航空会社(フルサービス航空会社)に比べると、サービスを削ぎ落としている分価格がリーズナブルで、主要都市以外の目的地の選択肢が豊富なのが魅力です。
世界50か国を旅してきた私ですが、様々な地域へ足を運べたのは、数々の格安航空会社のおかげです!
数えたら少なくとも60回は格安フライトを利用している計算でした。
「ルールが厳しい」「よく遅延する」「やばい」「二度と乗りたくない」など、ネガティブな声もあがる欧州の格安航空ですが、あらかじめ情報を頭に入れていくつかの妥協をすれば、お手頃にヨーロッパを旅して回れるのでそこまで悪いと思えません。
特に、「たくさん旅をしたい」「コストをとにかく抑えたい」という方には最適です。
ヨーロッパの格安航空は、従来型航空会社とはルールが異なる点もあり、初めて利用する場合は戸惑うこともあるはず。
例えば、搭乗前のオンラインチェックインを忘れると高額な追加料金がかかったり、預け入れ荷物や座席指定などのオプション料金で、結果的に思ったより割高になるケースもあります。
何度もヨーロッパの格安フライトに乗ってきた私が思う、格安航空会社のメリット・デメリットは以下の通りです。
- 従来型航空会社(フルサービス航空会社)に比べて安い!
- 主要都市以外にも多く就航していて、目的地の選択肢が豊富!
- サービスは最低限だが、追加オプションで必要なサービスを選べる!
- 欧州内であれば、1〜3時間程度のフライトでどこへでも行ける(短時間我慢すればすぐ目的地!)
- 大きな都市が目的地の場合、中心部から遠い空港に発着している場合が多い
- 最初の表示価格と最終的な支払い額に大きな差が出がち
- オンラインチェックイン忘れ・手荷物のサイズ超過などに対する罰金が高い
- 飛行機に搭乗するまでやや時間がかかる(徒歩やバス利用など)、暑さ・寒さ・悪天候に耐えなければならない場合あり
- 機内サービスは全て有料
- 座席が従来型航空会社よりは安っぽい(リクライニングなし)
2024年11月にブダペストとマルタの往復に格安航空ライアンエアー(Ryanair)を利用したので、出発から到着までの記録や、格安航空のメリット・デメリットや実際の様子をお伝えしていきます。
格安航空会社の搭乗レポートを参考に、あらかじめ旅のシュミレーションをしてみてください!!
ライアンエアーのチケットの購入の流れも説明しています。
ヨーロッパで初めて格安航空会社を利用する方や、格安フライトを予約するかどうか迷っている方など、こちらの記事の情報をお役立ていただけたら幸いです🎉
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りり / 旅行大好き
ハンガリーの首都、ブダペスト在住19年
1人旅が大好きで、世界50カ国以上を訪問
東京で旅行会社に4年勤務経験あり
ヨーロッパに長年いるけれど、実はインドや暖かい国が大好き
旅のプロとして、みなさんに役立つハンガリー情報や、旅行情報をお届け中!
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ヨーロッパの格安航空会社
ヨーロッパには多くの格安航空会社が存在します。ヨーロッパ周遊旅行の際に、検索すると出てくる主な格安航空会社は以下の通りです。
- Ryanair(ライアンエアー)
本拠地はアイルランド、最大規模の格安航空会社で、ヨーロッパ全域を網羅 - easyJet(イージージェット)
本拠地はイギリス、ヨーロッパ内の多くの観光地を結ぶ - Wizz Air(ウィズエアー)
本拠地はハンガリー、東欧・中欧を中心に多くの路線を持つ - Vueling Airlines(ブエリング航空)
本拠地はスペイン、スペイン国内と地中海路線に強い - Norwegian Air Shuttle(ノルウェージャン航空)
ん本拠地はノルウェー、北欧を中心に広範なネットワークを持つ - Transavia(トランサヴィア)
本拠地はオランダ(KLM傘下)、オランダ、フランス、ポルトガルからヨーロッパのリゾート地へ運航 - Eurowings(ユーロウイングス)
本拠地はドイツ(ルフトハンザ傘下)、ドイツ国内やヨーロッパ全体を網羅
私自身、ハンガリー発着便の多いWizz Airのヘビーユーザーでしたが、一時期Wizz Airの料金がものすごく高くて、それ以降はRyanairを中心に利用しています。(最近久しぶりにWizz Airもチェックしたら、料金水準が元に戻ってきた印象なので、また利用しようかと思ってます。)
今回の記事では、ヨーロッパ最大級の旅客数を誇る「ライアンエアー(Ryanair)」の情報を主に共有します。
他の格安航空会社の規定もライアンエアーと似通っていますが、細かい部分は異なる場合もあるので、必ずご利用になる会社の案内も確認してください。
ヨーロッパで格安航空会社を利用する場合の注意点【ライアンエアーを例に】
初めて格安航空会社を利用する場合、従来型航空会社とは異なる点も多いので驚くケースもあるかと思います。
以下の項目に目を通して、格安航空会社利用の心の準備をしてください。
主要空港ではなく、郊外の空港発着の場合がある
格安フライトが安いのは、大都市中心部の空港ではなく、コストの抑えられる郊外の地方空港を利用していることが理由の1つです。
例えば、ブダペストからフランスのパリへライアンエアーを使っていく場合、有名なシャルル・ド・ゴール空港やオルリー空港ではなく、郊外にあるボーヴェ空港(パリ市内から約80キロ北側)に到着します(2024年11月現在)。ボーヴェ空港から市内まではバスで約80分です。
行き先の空港から町の中心部までどれくらい距離があるのか、予約前に確認しましょう!
旅行日程に限りがある場合は、時間の節約をすべく、町の中心部に近い空港へ飛ぶ大手航空会社を選んだ方がいいかもしれません。
ミラノの空港の1つとして挙げられる「ミラノ・ベルガモ空港」のベルガモの町は、空港からもアクセスしやすくて個人的にお気に入りの場所です。格安航空でベルガモ空港入りする場合は、ぜひ訪問・宿泊してみてください!
「チケット代が安い!」と思いきや、荷物・座席指定など追加料金がかかっていく
格安航空会社の航空券は基本的な移動手段だけを提供し、その他のサービスは有料化しています。
そのため、最初に提示される料金が「安い
」と思っても、その料金に含まれるのはフライト代と機内に持ち込める小さな手荷物(40×20×25センチメートル)のみです。「荷物料金」「座席指定料」「機内食や飲み物」などは有料なので、追加料金がどんどんかかります。
検索して表示される料金に加えて、追加料金がかかることはあらかじめ心得ていてください。
あと、何度も同じ日付の検索をしたり、クリックをして料金の確認をしていると、料金がどんどん高くなっていくので気をつけましょう。
ちなみに、私は小さなショルダーバッグ1つだけで、ブダペストからミラノへ1泊2日の1人旅をしたことがあります。かさばらない着替えと洗面用具だけ持って、大きなお土産は買わない前提であれば安価なフライト代での旅も可能。往復5000円程度だったように記憶しています。
オンラインチェックインを各自で済ませる必要あり(空港でのチェックインは有料)
乗客の氏名・パスポート情報・連絡先などを登録する「チェックイン」の作業は、基本的にオンラインで各自で行う必要があります。
預け入れ荷物がある際、パッケージプランに”Free check-in at the airport”(無料空港チェックイン)が含まれるケースがありますが、そうでない場合でオンラインチェックインを怠ると、空港にて55ユーロ程度のチェックイン手数料(ライアンエアーの場合)がかかります。
オンラインでチケット購入ができるみなさんなら、オンラインチェックインの作業は全く難しくないです。
出発の2時間前までに必ず済ませましょう!
オンラインチェックインを済ませると、QRコード付きの搭乗券が発行されます。
ライアンエアーでは、あらかじめ座席指定をしていると出発の60日前からオンラインチェックインが可能ですので、時間のある時にパパッと済ませておくのがおすすめ。
座席指定をしていない場合は、出発24時間前にランダムに座席が決定、その後出発の2時間前までにオンラインチェックインができます。
機内持ち込み手荷物の大きさと重さに注意
手荷物の大きさは決まっており、格安航空会社の搭乗口には上記の画像のような荷物の大きさを測れる箱が置いてあります。
規定より大きそうな手荷物を持っていると、このサイズ内に収まるか確認される場合があり、サイズが大きいと超過料金の支払い(75ユーロ程度)が発生するので注意が必要です。
カバン自体が規定のサイズより大きくても、中身がパンパンではなく、箱の中に(押し込んだり丸めたりして)収まるサイズになればOKです!
飛行機に搭乗するまでの乗客への対応がやや大雑把
格安航空会社はコストを抑えるため、空港の搭乗ブリッジ(空港の建物から飛行機に搭乗する際に使う渡り廊下)を利用しないパターンが多いです。
そのため、乗客は空港から飛行機まで徒歩で行くか、場合によってはバスに乗車して飛行機まで運ばれ、タラップ(階段)を使って搭乗します。
設備が簡素な地方空港の利用も多いので、そもそも搭乗ブリッジがない場合もあります!
搭乗直前は屋外で待たされることが多く、暑かったり寒かったり、雨が降っていてもやむを得ません。
また、バスに乗車して飛行機まで移動するケースもあります。その場合、全員が揃うまでバスが出発せず、立ったまま長時間待たされることもあります。
こんな感じで、搭乗するまでの流れの中に「格安航空会社だから、ちょっと人々の扱いが雑だけど仕方ないな」と思える点があります。
座席が少し安っぽく、リクライニングはなし
格安航空会社の座席はリクライニングができない仕様です。前の席が後ろに迫ってこないので、意外と広く感じます。
ライアンエアーの座席には小物などを入れる網もなく、忘れ物防止や清掃の手間を省く工夫がされているようです。
「格安航空会社の座席がイマイチ」という口コミも目にしますが、個人的には座り心地は悪くないと思っています!
機内にモニターはないので、安全ビデオは流れずに、客室乗務員のみなさんが昔ながらの機内安全の実演をします。
安全のしおりは各座席に貼ってあります。機内紙などもないので、機内サービスの内容はBluetoothにつないでスマホで確認するか、直接客室乗務員に尋ねましょう。
機内サービスは有料
ドリンクや軽食は全て有料で、ライアンエアーではそれらの支払いにカード払いのみ受け付けています。
食べ物や清涼飲料水の持ち込みはできますが、熱い飲み物とアルコール類の持ち込みは禁止されているので気をつけましょう。
サービスしてくれる客室乗務員の態度が悪いという口コミを時々見かけますが、ヨーロッパの一般的な業務態度だと思います。接客に過度な期待をしないでおきましょう。
1日の後半になると遅延が多くなる
格安航空会社は航空機の稼働率を最大化するため、1日のフライト間の間隔(地上滞在時間)を非常に短く設定しています。
そのため、朝や午前中の便に遅れが生じると、その後のフライトにも影響がでてきてしまいます。
私自身、あまり遅いフライトは選ばないようにしているので、遅延の印象はそこまで強くないですが、「格安航空はよく遅れる」という口コミはとても多いです。
可能であれば、午前中や午後早い時間帯のフライトを選ぶと良いでしょう。
問題発生時の補償や対応に期待できない
幸いなことに、私は欧州の格安航空会社の欠航や大幅な遅延を経験したことがないのですが、万が一トラブルが発生した場合には、大手航空会社のような手厚い補償を受けられません。
天候不良やストライキなど一般的な理由はやむを得ませんが、到着便の遅れにより従業員の勤務時間がオーバーするため欠航になったり、需要不足で搭乗者が少ない場合、コストカットで欠航するケースも稀にあるようです。
無料での代替便や宿泊提供は期待できず、利用者の自己負担になると考えておいたほうがよいでしょう。
前述しましたが、格安航空は1日の後半(午後〜夜)になるにつれて、遅延が生じる可能性が高いです。
可能であれば、午前中や午後早めのフライトを選ぶことが、安心材料の1つになるかもしれません。
また、「航空機遅延費用」が含まれる海外旅行保険に加入していれば、欠航などのトラブルで生じた宿泊費用などを、一部カバーしてもらえる可能性があります。
チケットの予約方法【アテネ➡️ブダペストの片道航空券を購入の場合】
ライアンエアーの公式ウェブサイトから、チケットを購入するまでの流れを説明します。
今回のサンプルでは、ギリシャのアテネ➡️ブダペストの片道フライトを選択しましたが、もちろん往復でも予約可能です。
フライトの検索・選択
ギリシャの首都アテネからハンガリーの首都ブダペストへの、片道フライト(約2時間)を調べてみました。
2024年11月現在、2025年3月上旬のアテネ➡️ブダペスト間は、11日が最安値の33.63ユーロ(約5,000円)です。
「おっ、安い!」という印象ですが、これはシンプルなフライト代金で、ここから追加料金がいくつか発生します。
33.63ユーロで旅をするのに持ち込めるのは「40×20×25センチメートル」サイズのかばんのみ。スーツケースなど大きな荷物には追加料金がかかります。
追加オプションの選択(荷物・座席指定など)
33.63ユーロのフライトをセレクトすると、おすすめのパッケージが表示されます。
座席指定料(10ユーロ程度)と荷物の費用がセットになったパッケージがあり、大きなこだわりのない方はここでどれかを選択するのが早いかと思います。
- BASIC…小さな手荷物1つのみ持ち込み可能
- REGULAR…小さな手荷物と機内持ち込み手荷物と座席指定料込みのプラン。
機内持ち込み手荷物があると、Priority boarding(プライオリティー・ボーディング:飛行機に早く搭乗できる列に並べる)の権利もついてきます。
私はいつもこのREGULARプランを使っています!! - PLUS…機内に持ち込めない大きなサイズのスーツケースがあって、預け入れしたい場合はこちらを選びましょう。座席指定料も込みで、小さな手荷物も持ち込みできます。
- FLEXI PLUS…機内持ち込み手荷物・座席指定料のほかにも、フライト変更費用が無料のサービスなどあり。オプションが色々含まれていて安心ですが、もうあまり格安ではないです。
日によってはパッケージ料金が高かったりするので、厳密に少しでも絶対安い方がいいという場合は、BASICプランを選んだ後にオプションを選んでいくのもありです。
- 1人旅で座席のこだわりがないので、座席指定(10ユーロ程度)はせずに、出発前日にランダムに決まるのでも構わない(左右隣に誰かがいる真ん中の席になる可能性大)
- 預け入れ荷物があるが、20キロも重さがなく、10キロ以下の荷物(20キロよりも安い)を預けたい
サインアップもしくはログイン
今回アテネ➡️ブダペストのフライトでは、REGULARプランを選択しました。
とりあえずの料金が決定したら、サインアップして個人情報を入力していきます。すでにライアンエアーを利用したことのある方は、ログインをして個人情報の確認をしましょう。
座席指定
次は座席指定の画面になります。
パッケージプランに座席指定料は含まれていますが、入り口から遠い機内中央の座席のみ無料です。足元の広い席や、入り口に近い席はさらに追加料金がかかります。
予約が遅かった場合は、無料の座席はすでに埋まっている可能性が高いので、その場合は有料の座席を選ばざるを得ないです。
パッケージプランを選んでいなくて、座席指定料を節約したい場合(座席を選択しない場合)、座席が決定するのは出発の24時間前です。
2人以上で旅をする場合、おそらく隣同士の席にしてもらえないので、一緒に移動したい場合は事前に座席指定しておいたほうが無難といえます。
オプションの荷物の確認
私がよく選択するREGULARプランには、預け入れ荷物の費用は含まれていません。預け入れ荷物がない場合は、選択しなくて大丈夫です。
旅行の帰りに荷物が増えてしまい、預け入れ荷物を追加したい場合は、オンラインで後から荷物の追加も可能です。空港のカウンターで手続きするとオンラインより高くなるので、必ず事前にオンラインで荷物が増える旨の手続きをすませましょう。
その他、さまざまなオプションの選択(任意 / 旅行保険・レンタカーなど)
チケット購入の流れで、さまざまなオプション(ファストトラック・旅行保険・レンタカーなど)が表示されますが、いずれも任意で義務ではありません。私は普段どれも申し込みしていません。
支払い・予約確認書の受け取り
最後に支払いのページが出てきます。クレジットカード・デビットカード、PayPalでも支払いが可能です。
予約が完了すると、メールで確認書が送られてきます。
出発60日を切っていて、座席指定をしている場合は、すぐにオンラインチェックインも可能です。オンラインチェックインが終わるとQRコードのついた搭乗券が発行されます。
ライアンエアーのアプリをダウンロードして、QRコードをすぐ提示できるようにしておくと便利です。
ライアンエアー搭乗レポート【ブダペスト➡️マルタ】
2024年11月にブダペスト➡️マルタ、マルタ➡️ブダペストの往復便を利用しました。その時の画像を交えながら、格安航空会社の利用の様子を説明していきます。
空港へ到着する前に、必ずオンラインチェックインを済ませておく
搭乗の2時間前までに、オンラインチェックイン(氏名・パスポート番号・電話番号やメールアドレスなどの必要項目の入力)を済ませ、搭乗券(QRコード)を入手しておきましょう。
公式ウェブサイトやアプリの予約確認画面で「Check-in」「Check-in now」という表示があるので、そこから手続きできます。
機内食や旅行保険などのオプションは、希望しなければ申し込みしなくて大丈夫。
最後に「View boarding pass」と出たら、搭乗券(QRコード)の入手に成功です!
QRコードは保安検査場の手前や搭乗のタイミングで必要で、スマホで提示できればOKです。
スマホのトラブルが心配な方は、QRコードをあらかじめプリントアウトしておいてもいいでしょう。
空港で紙の搭乗券をリクエストすると有料(約55ユーロ!!)なので、紙で準備したい場合は、必ず町のコピー屋さんやホテルなどで打ち出しておいてください。
チェックインカウンター(立ち寄らなくてもいいケースあり)
機内に持ち込めない大きなスーツケースを持っている場合は、チェックインカウンターで預けます。
EU圏内の移動で、預け入れ荷物がない場合は、基本的にはチェックインカウンターに立ち寄る必要はありません。国内線便を利用するかのように、気軽に搭乗できるのが魅力です。
私はいつも機内持ち込み荷物だけ利用するので、チェックインカウンターには寄らずに、直接保安検査場(X線検査場)へ向かっています。
格安航空会社のチェックインカウンターには、ここ数年全く立ち寄ってないです。
一昔前は、ヨーロッパのパスポート保持者以外は必ずチェックインカウンターへ出向くというルールがありましたが、現在はそのルールはなくなっています。
保安検査場(X線検査場)を通過、搭乗時間前に搭乗ゲートへ
格安航空会社の利用に限った流れではないですが、保安検査場を通過したら、その後は搭乗まで空港内で時間を過ごし、時間までに搭乗ゲートへ向かいます。
ブダペスト空港では搭乗時間が近づくまでゲートの案内がされませんが、空港中央にあるインフォメーションで確認をしたら、すでにゲートが決まっていて教えてもらえる場合があります。(ただし、その後変更になることもあるので、必ず掲示板で最新情報を確認しましょう。)
ブダペスト発のEU圏内行きの格安航空は、免税店を出て7〜8分右奥に歩いた場所にあります。少し遠いのでそのつもりでいてください!!
ブダペスト空港の利用時にお子さんと一緒でしたら、遊び場で時間が潰せます!
プライオリティーかノンプライオリティー、該当する列に並ぶ
ライアンエアーの場合、搭乗ゲートで2つの列に分かれています。1つがPriority(プライオリティー/優先)で、もう1つがNon Priority(ノン・プライオリティー)です。
どちらのチケットを持っているか確認をして、該当する方に並びましょう。
機内持ち込み荷物(小さなスーツケースなど)を持っている人は、機内で頭上の荷物棚を利用する必要があるので、プライオリティーで早く搭乗できるようになっています。
ブダペストでは、モニターにプライオリティー列かノン・プライオリティー列が表示されます。(私たちが行った時は、最初表示されていなくて口頭で確認が必要でした。)
空港によってプライオリティーとノン・プライオリティーをしっかり分けているところもあれば、一応分かれてはいるけれど、チェックがゆるかったり、列の先で最終的にごちゃ混ぜになってしまっていたりする場合もあります。
ブダペストは担当者がゆるいことも多く、最終的に列が分かれた意味があまりなかった…なんてケースもあります。
搭乗口では搭乗券と身分証明書の確認のほか、手荷物の数と大きさをチェックされます。
荷物が大きいと罰金を取られるので気をつけましょう!!
10年くらい前までは、小さな荷物のサイズ規定も本当に小さく、50センチ程度のスーツケースと小さな荷物の合計2つを持ち込むのはダメな会社もありました。昨今の格安航空会社利用時は、2つ荷物を持って搭乗できるので、だいぶ優しくなったなぁ…と感動しています。
ブダペスト空港では、搭乗口でチケットと身分証明書・荷物の大きさのチェックを受けた後に待合室があります。
ブダペスト空港の現在のエリアが完成する前、格安航空会社の利用者は、屋外の冷暖房のない大きな倉庫のような場所に長時間立って待たなければいけなかったので、現在の環境はまるで天国のようです。
ちなみに、3つ上の画像のマルタ空港では、屋内でずっと立ったまま待つスタイルです。荷物が少ない場合や、最悪足元に荷物を置くのでもいいのであれば、搭乗ギリギリまで列に並ばず椅子に座っているのもいいと思います。
徒歩で飛行機へ近づき、タラップをのぼって搭乗(すし詰め状態のバスで運ばれるケースもあり)
搭乗時刻が近づくと飛行機の近くまでの道が開放されます。すんなり搭乗できるケースは少なく、ここで立ったままGOサインが出るのを待ちます。暑すぎたり寒すぎたり、雨が降っている場合も考えられますが我慢です。
ここから徒歩ではなくバスで飛行機まで運ばれる場合もあります。バスもすんなり出発することは稀で、全員の乗車の確認が取れてから出発したり、飛行機の前に到着しても全てのバス(通常2台)が揃うまで扉が開かず待たされたりします。
ちなみに、バスで移動となると、プライオリティーでもノンプライオリティーでも、最終的に搭乗するタイミングが全く同じだったりするので、何のための仕分けだったのかなと毎回思います。
いよいよ搭乗です。通常、前方と後方の2つのタラップがあるので、自分の席に近い方を利用しましょう。
小さなスーツケースを持っている人が結構多いので、荷物棚がいっぱいになりがちです。荷物を必ず乗せたい場合は、最初から早めに並んでおくか、できる限り急いで空いている棚を探しましょう。
小さな荷物や冬場に着ているコートなどを荷物棚に置くと、状況によっては足元に置くよう客室乗務員から言われます。
離陸 〜 有料のドリンクサービス・免税品販売・宝くじ販売
機内にモニターがないので、客室乗務員が安全のしおりを実演があり、その後いよいよ離陸です。
水平飛行になるとドリンク・軽食のサービスが始まりますが、これらはもちろん全て有料。2時間程度の短距離路線では、ドリンクなど注文しているお客さんはあまり多くない印象です。
スマホのアプリから事前にオーダーすることも可能。座席番号をあらかじめ入力して、席まで運んでもらえます。(Bluetoothを使って機内でもオーダーできるとのことで試してみましたが、Bluetoothでデバイスを見つけられませんでした…。)
その後、免税品の販売があり、さらに面白いのは宝くじも販売されている点!こちらは何名か購入している人を見かけ、盛り上がっている様子でした。
「客室乗務員の態度が悪い」という口コミを目にすることもありますが、人にもよりますが、みなさん淡々とやるべき業務をこなしている感じです。ヨーロッパの標準の接客といったところでしょうか。
ブダペスト〜マルタへのフライトは約2時間。フライト時間が3時間を超える場合は、2回目のドリンク・軽食サービスが行われる場合もあります。
着陸 〜 徒歩かバスでターミナルへ
着陸した後は、例によってタラップを使って階段を降りていきます。
ここから徒歩もしくはバスを使って、ターミナルまで移動します。預け入れ荷物がある場合は、ターンテーブルで受け取りしましょう。
以上、格安航空会社の旅はこんな感じです。
ヨーロッパで格安航空会社を検討しているみなさん、ここまでの案内を参考に、ぜひ思い切って利用してみてください!
まとめ【ヨーロッパの格安航空会社のメリット・デメリット、ライアンエアー搭乗レポート】
格安航空会社はリーズナブルな価格と豊富な目的地を提供する、ヨーロッパ旅行の強い味方です。
ただし、含まれるサービスは最低限のため、オンラインチェックインや追加荷物の事前手続きなど、利用者自身の準備が必要です。これを怠ると、高額な追加料金を請求されることもあります。
従来型航空会社に比べるとサービス面で妥協が求められる部分もありますが、予算を抑えながら旅行の選択肢を広げられるのが大きな魅力です。
本記事を参考に、事前にサービス内容をしっかり把握し、物理的にも精神的にも準備をしておきましょう!
ご自身の旅行スタイルや目的に合わせて、格安航空会社を賢く利用して、素敵なヨーロッパ旅行を楽しんでください。
以上、参考になる情報があれば幸いです。格安航空会社の利用にあたって心配な点があれば、お問合せ欄よりお気軽にご連絡ください!!
今回のマルタ島観光では、現地在住の方のブログ「ありのままマルタ」の情報を参考にしました。
マルタのおすすめ観光地やレストラン、お土産選びや宿泊場所のアイディアなど、在住者だから知っている情報がいっぱいです。マルタにお出かけ予定の方は、ぜひご覧になってください!