河口湖といえば、富士山の絶景スポットとして知られる湖。
湖面に映る「逆さ富士」や四季ごとに変わる景色を求めて、多くの人が訪れる人気の観光地です。
2025年10月、日本への一時帰国中に短い時間を見つけて、1泊2日で河口湖を訪れることにしました。
「富士山の見える宿に泊まりたい」というハンガリー人の夫のための下見と、私自身が以前から新倉富士浅間神社と富士山の景色を見たかったという、2つの目的からです。
ところが、アルメニアではノアの方舟伝説が残るアララト山を、インドでは世界第3位の高峰カンチェンジュンガを、いずれも天候不良で見逃してきた私。
今回もやらかしてしまい、残念ながら富士山の姿は、ほとんど拝めないまま終わりました。
それでも、予定を変更しながら素敵な美術館やカフェに出会い、温泉のあるホテルでの1人時間は特別な思い出になりました。
派手な旅の記録ではありませんが、これから河口湖を訪れる方のちょっとした参考になれば幸いです🎉
【るるぶ 河口湖・山中湖・富士山麓・御殿場’26】
河口湖・山中湖をはじめとした富士山麓エリアを幅広く紹介したガイドブック。
富士山の絶景スポットや富士急ハイランドなどのテーマパーク、ほうとう・吉田のうどんなどご当地グルメ、日帰り温泉まで情報が充実しています。
河口湖旅行の計画にぜひご活用ください。

本宮愛栞(もとみや あいか)
旧名「りり」でブログを書いてきました。
🇭🇺 ブダペスト在住20年。ハンガリー情報を中心に、旅先の情報も発信中。
🎒 世界50カ国以上を訪問。インドや暖かい国が大好きで、中欧周辺にも愛着あり。
🍀 ブダペストを拠点に、旅と暮らしを行き来するボヘミアンな生活を送っています。
「これ、誰かの役に立つかも」と思ったことや、「旅人の視点で見るハンガリーの情報」をブログで発信しています。
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河口湖の人気スポットと観光の基本情報

河口湖の観光と言えば、富士山と湖を一望できる大石公園、富士山パノラマロープウェイ、河口湖遊覧船などが定番として知られています。
湖畔には個性的な美術館やカフェも集まり、富士山信仰にまつわる神社や青木ヶ原樹海といった自然スポットも点在。
新倉富士浅間神社の五重塔と富士山の組み合わせは、海外から逆輸入される形で人気に火がついた撮影スポットとしても有名です。

朝食が始まる頃には、雲に隠れてしまいました
富士山が見えるかどうかは天気次第。
私が訪れた2日間は、雨こそ降らなかったものの天気には恵まれず、富士山を拝めたのは2日目の早朝50分程度でした。
外国人観光客が「富士山はどこに見えるんですか?」と観光案内所や駅で聞いている姿を見かけるたびに、「せっかく海外から来てくれたのになぁ」と私も残念に思いました。

日本人の私でも、どこにどのバスがくるのか分かりづらく、観光案内所で確認をしてからバスを利用しました
河口湖の観光には、河口湖駅を起点に走る周遊バスが便利です。
河口湖北岸を巡るレッドライン、西湖方面へのグリーンライン、鳴沢・精進湖・本栖湖方面へのブルーラインなどがあり、1日もしくは2日のフリーパスで主要スポットを回れます。
富士山が見えない曇りの日、予定変更して行った場所

久保田一竹美術館から富士レークホテルまで、約1時間かけて散歩をしました
私が河口湖に到着したのは、早朝の高速バスで向かって9時過ぎです。
当初は新倉富士浅間神社で富士山と神社の写真を撮るところからスタートの予定が、天気予報はあいにくの曇り。
その後、神社巡りを予定していたものの、日本全国で熊被害が相次いでいた時期で、河口湖周辺も熊が出る可能性はゼロではないとのことでした。
そこで大胆に計画を変更。
民家に近くて熊が出なさそうな河口浅間神社にお参りした後、ミシュランの評価も受けた久保田一竹美術館に立ち寄り、そのあとは、せっかくの1人旅なのでホテルの温泉でゆっくり過ごすことにしました。
河口湖周遊チケットを買うつもりでしたが、河口湖駅から河口浅間神社の区間だけバスで移動し、あとは時間に余裕があったので全部徒歩で回りました。
河口浅間神社|富士山信仰の歴史が残る巨木の参道

創建864年と言われる河口浅間神社は、富士山の噴火を鎮めるために建立されたと伝えられています。
富士山を御神体として崇める神社のひとつで、静かな森に囲まれた境内には、樹齢数百年の杉の木が並び、神秘的な雰囲気です。

樹齢1200年の御神木「七本杉」や、小さな池を囲む庭園も美しく、とても居心地のいい空間で、お参りを終えた後も境内をゆっくり歩いて過ごしました。


ここから山を30分ほど登った場所にある「富士山遙拝所(天空の鳥居)」にも行きたかったのですが、今回は熊が少し心配だったのでやめておきました。
古民家なかむらで一服|地元の雰囲気でひと休み

ちょっと休憩をと思い立ち寄ったのが、河口浅間神社からほど近い場所にある「古民家なかむら」。
富士山信仰を支えた「御師」の家系の古民家が、カフェ・ショップ・多目的スペースとして使われています。
玄関で呼び鈴を押して靴を脱いであがり、田舎の親戚のお家にお邪魔したかのような気持ちに。
縁側ではアジア人観光客のカップルが庭の景色を楽しんでいました。

私はアイスコーヒーと胡麻の串団子を美味しくいただきました。
古民家を維持するのは並大抵のことではないと思いますが、このような場所でくつろげる機会を得られたことに感謝です。

久保田一竹美術館|自分の美術館を作りたくて作った男の、庭が凄かった

久保田一竹美術館は、染色家・久保田一竹の作品を展示する美術館。
一竹が独自に復元した染色技法「一竹辻が花」による着物作品が展示されており、富士山や自然をテーマにした壮大な作品が見どころです。

着物の展示も素晴らしいのですが、建物や庭を含めた美術館全体が久保田一竹の世界観で埋め尽くされていて、その美しさに圧倒されました。
建物や庭はすべて一竹自身の構想のもとに作られ、自分の作品を展示する美術館を、自らの世界観で作り上げた芸術家としての姿勢にも感動しました。
ミシュラン観光ガイドで三つ星を獲得しているのも納得の、特別な空間です!

着物は撮影禁止なので、ぜひ現地で直接見学してみてください。
着物に興味がなくとも、美しい庭園が好きな方にはぜひおすすめしたい場所です。

富士レークホテルでソロ宿泊|富士山と河口湖を一望できる老舗ホテル

今回の旅で宿泊したのは「富士レークホテル」。
昭和7年(1932年)創業の河口湖畔に佇む老舗リゾートホテルで、開放的なロビーや湖畔の庭園の雰囲気がとても素敵です。


お天気がよければ雄大な富士山も目の前に見られます。
私の滞在中はほとんど曇っていましたが、かろうじて2日目の早朝にその姿を拝むことができました。

富士山ビューの客室と河口湖ビューの客室があり、スイートルームからは両方の眺望が楽しめます。
私は比較的直前の予約で、満室の日も多い中、運良く河口湖ビューのお部屋を予約することができました。
露天風呂付きの客室もあるので、家族旅行のんびり利用するのも良さそうです。

日本のホテルといえば大浴場。
富士レークホテルでは、富士山の地下約1500mから湧き出る河口湖の天然温泉を楽しめます。
小さな庭園を眺めながら露天風呂に入ったり、サウナやマッサージバスも利用できたりと、設備が充実していて、3回も利用しました。

私が申し込んだ食事プランは夕食・朝食ともにビュッフェ形式で、富士山と河口湖を一望できるレストランでが会場です。
ディナータイムには牛ステーキや握り寿司など40品以上がずらりと並び、何を食べるか迷ってしまうほど。
アルコール類を含む30種類以上のドリンクも飲み放題で、1人でもしっかり堪能しました。


人気の窓側の席に座りたい場合、レストラン開店直後にいくか、最初のお客さんが退席するタイミングを見計らうのがいいです。

このあと雲に隠れてしまいました
夏場は小さなプールが利用でき、館内には洗濯乾燥機も3台あるので、連泊で利用するのにも便利そう。
次回は家族で訪れるのもいいなぁと思いました。
河口湖駅〜ホテル間は無料送迎サービスもあります。
| 富士レークホテルへのアクセス | |
|---|---|
| 住所 | 〒401-0301 山梨県南都留郡富士河口湖町船津1 |
| 電車・バス | 関東各地より高速バスで河口湖駅まで2時間〜2時間30分 新宿駅よりJR+富士急行で河口湖駅まで約2時間10分 河口湖駅より無料送迎あり(要電話) または徒歩約10分 |
| 車 | 中央道・河口湖ICより約5〜10分 駐車場は無料(50台) |
| 公式サイト | https://www.fujilake.co.jp/ |
河口湖へのアクセス|行きはバス、帰りは電車を使ってみた

晴れた日はここから富士山がよく見えるそうです
河口湖駅へは、新宿・横浜など関東各地から高速バスが出ていて便利です。
私も実家近くから朝一番の高速バスを利用して、所要時間は2時間程度でした。
2日目は富士山が見えるようなら新倉富士浅間神社をリベンジするつもりが、日は差しているものの富士山は雲の中。諦めて午前中に帰ることにしました。
横浜方面へのバスは午後以降しかなかったため、富士急行線と中央線を乗り継いで八王子経由で帰宅しました。
新倉富士浅間神社の最寄駅「下吉田」を10時頃に通過しましたが、たくさんの観光客が歩いていてびっくり!
常に混雑していそうです。
富士山ゼロでも満足できた、河口湖一人旅のまとめ

今回の河口湖一人旅、富士山は結局ほとんど見えませんでした。
せっかく行くなら迫力満点の富士山を見たかったというのは本音ですが、富士山なしでも河口湖周辺で十分楽しむことはできます。
富士山を御神体とする河口浅間神社で神聖な空気に触れ、現地で初めて知った久保田一竹美術館には心から感動しました。
富士レークホテルの客室からの眺めや温泉は、1人旅ならではのゆったりとした特別な時間でした。
次は晴れることを願って、夫と子どもたちと一緒に来てみたいと思います。
富士山といえば、箱根旅行でも雲に隠れてしまい、なかなかご縁がないようです…。でも、登山電車や海賊船は楽しめました!

両親と乗った飛鳥Ⅱのクルーズ船からは、美しい富士山を拝むことができました。


