大阪万博では、ハンガリー料理を提供するレストラン「ミシュカ」が、「値段はするけれど、とても美味しいレストラン」と話題になっていたようですね。
この「ミシュカ(Miska)」は、ハンガリー語で「ミハーイ(Mihály)」という男性名の愛称形。
日本語でいうと「〇〇ちゃん」「〇〇さん」のような、親しみを込めた名前です。
実は、「ミシュカ」というレストラン名は、テーブルに置かれていたハンガリーの伝統陶器「ミシュカのワイン差し」が由来です。
レストランでは、このワイン差しの裏にメニュー用のQRコードが貼ってありました。

私はハンガリー在住ですが、大阪万博をきっかけに「ミシュカのワイン差し」に関するお問い合わせをいただき、初めてその存在を知ることに。
実際にブダペストの町を歩きながら、どこで売られているのかを探してみました。
本記事では、大阪万博で注目を集めた「ミシュカのワイン差し」について、ハンガリーの文化的背景や特徴をご紹介します。
万博のレストランやショップで見て気になっていた方、ハンガリー旅行でワイン差しを探している方、ハンガリーの文化や伝統陶器に興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください🎉
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本宮愛栞(もとみや あいか)
旧名「りり」でブログを書いてきました。
🇭🇺 ブダペスト在住20年。ハンガリー情報を中心に、旅先の情報も発信中。
🎒 世界50カ国以上を訪問。インドや暖かい国が大好きで、中欧周辺にも愛着あり。
🍀 ブダペストを拠点に、旅と暮らしを行き来するボヘミアンな生活を送っています。
「これ、誰かの役に立つかも」と思ったことや、「旅人の視点で見るハンガリーの情報」をブログで発信しています。
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ミシュカのワイン差しとは?

Mezőtúrという町で生産されているそうです
小ぶりのものが4,000円程度〜で販売されています
ミシュカのワイン差し(ハンガリー語でMiskakancsó=ミシュカカンチョー)とは、ハンガリーで古くから作られてきた、人物をモチーフにした陶器製のワイン差しです。
主に東ハンガリーの大平原地帯で発展した民芸陶器で、現在知られている形は、18〜19世紀ごろに定着したと考えられています。
この地域は農業が盛んで、ワインや蒸留酒が日常的に楽しまれてきた土地柄でもあり、ミシュカのワイン差しとはそうした農村の生活文化の中で使われてきた器でした。
口ひげや帽子が印象的な、人物をモチーフにしたミシュカのワイン差し。
「ミシュカ」は特定の人物ではなく、親しみを込めて使われる一般的な男性名です。
軽騎兵を思わせる姿で、陽気で勇ましいハンガリーらしさを表しています。

少しユーモラスな表情が印象的です
お値段は約7000円です
家庭や祝いの席などでワインを注ぐための実用品として使われてきたミシュカのワイン差しは、ワイン1本分にあたる約0.75リットルが、伝統的によく見られるサイズです。
伝統的なワイン差しは取っ手や胴のくびれ部分に空気抜きの穴があり、注ぐ際に中へ空気が入りやすくなることで、ワインをスムーズに注げるよう工夫されています。
現在では、伝統工芸品や観賞用の民芸陶器として扱われることも多く、空気抜きのない小ぶりで飾りやすいサイズのものも作られるようになりました。
ハンガリーのどこで買える?ブダペストで探してみた

やさしい色使いと、手作りならではの表情の違いが魅力です
日本の読者の方から「大阪万博で見たミシュカのワイン差しを探している」というお問い合わせをいただいたことがきっかけで、ブダペスト在住の私も、初めてその存在を知りました。
さっそく調べてみると、たしかにハンガリーらしいワイン差しではあるものの、日常的によく見かける器という印象はありません。
そこで、ブダペストの中でもお土産物屋さんが多く並ぶヴァーチ通り(Váci utca)を歩いて探してみることにしました。
いわゆる「何でもそろう」タイプのお土産店では見つからず、若い店員さんの中には「ミシュカのワイン差しって、どんなものですか?」という方もいました。

上の棚にミシュカのワイン差しが並んでいます
そんな中、ヴァーチ通りで唯一、ミシュカのワイン差しをまとまって扱っていたのが、過去に当ブログでもご紹介した「ハンガリアン・フォークロア(Hungarian Folklore)」です。
こちらのお店では、伝統的な大きめサイズだけでなく、中くらいのサイズや、かなり小ぶりで可愛らしいサイズまで揃っていました。
ブダペストでミシュカのワイン差しを探している方は、ぜひ立ち寄ってみてください。
ワイン差し以外にもハンガリーらしい素敵な商品が揃っていて、伝統工芸品に詳しい店員さんが、詳しい説明もしてくださいます。

なお、お問い合わせくださった読者様が日本でリサーチを進めてくださったおかげで、大阪万博で見かけたものとほぼ同じ製品を、ハンガリー国内でオンラインで注文できることも分かりました。
ご興味のある方は、当ブログの【ハンガリーからのお届け代行サービス】にて個別にご相談を承ることも可能です。
ご希望の商品や個数に応じて、状況を確認しながらご案内しています。
参考までに、万博で販売されていた商品に近いサイズ(高さ約14cm)の場合、商品代金に加え、日本への国際郵便送料や手数料などを含めたおおよその目安金額は、2026年2月6日現在、以下の通りです。
- 注文個数が1個の場合:約16,000円
- 注文個数が2個の場合:約17,500円(1個あたり約8,750円)
- 注文個数が3個の場合:約22,900円(1個あたり約7,635円)
※為替レートや商品の価格、送料条件によって変動するため、実際には毎回最新のお見積もりをお出ししています。あらかじめご了承ください。


お届け代行に関する詳細はこちらからご覧ください。

まとめ|大阪万博で注目された「ミシュカ」の正体

大阪万博をきっかけに注目されたレストラン「ミシュカ」ですが、その名前の由来は、ハンガリーで古くから親しまれてきた、人物モチーフのワイン差し「ミシュカのワイン差し」にありました。
一見ユニークな見た目の器ですが、その背景には、農業やワイン文化に根ざしたハンガリーの素朴な暮らしがあります。
万博をきっかけに知った方も、その背景を知ることで、より身近にハンガリー文化を感じていただけたら嬉しいです。
万博のレストラン「ミシュカ」でも話題になった、ハンガリーを代表する料理「グヤーシュスープ」。その特徴や味わいについて、こちらの記事で分かりやすくまとめています。


