サントリーニ島、ミコノス島、ロードス島、そしてクレタ島——。
憧れのエーゲ海の島々を、7泊8日でまとめてめぐれるクルーズがあります。
それが、ギリシャのクルーズ会社「Celestyal Cruises」が運航するCelestyal Journey(セレスティアル・ジャーニー)のエーゲ海クルーズです。
毎朝、目が覚めると次の島へ移動していて、「あの島もこの島も見たい」という観光好きにぴったりの旅です!

2026年6月末、夫と6歳の息子・4歳の娘の家族4人で、Celestyal Journeyの「Idyllic Greece(イディリック・グリース)」という7泊8日のツアーに参加しました。
日本のにっぽん丸や飛鳥Ⅱには乗ったことがありましたが、家族で海外クルーズは今回が初めて。
ドキドキしながらの乗船でしたが、結論から言うと、忘れられない特別な時間になりました。

1つの記事にはまとめきれないので、寄港地・船内の様子・準備などをシリーズにしてレポートする予定です。
今回はその1本目として、「Celestyal Journeyってどんな船?」という全体像と、乗ってみて感じた良い点・気になった点、そして家族4人でかかった費用まで正直にご紹介します。
エーゲ海のクルーズ旅に興味のある方は、ぜひシリーズ全体の記事を参考にしてくださいね🚢
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本宮愛栞(もとみや あいか)
旧名「りり」でブログを書いてきました。
🇭🇺 ブダペスト在住20年。ハンガリー情報を中心に、旅先の情報も発信中。
🎒 世界50カ国以上を訪問。インドや暖かい国が大好きで、中欧周辺にも愛着あり。
🍀 ブダペストを拠点に、旅と暮らしを行き来するボヘミアンな生活を送っています。
「これ、誰かの役に立つかも」と思ったことや、「旅人の視点で見るハンガリーの情報」をブログで発信しています。
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Celestyal Journeyはこんな船 – アットホームな中型船

混雑する日はこうして順番待ちになることも
Celestyal Journeyは、ギリシャのクルーズ会社「Celestyal Cruises」が運航する中型クルーズ船です。
もともと1994年にホーランド・アメリカ・ラインの「MS Ryndam」として建造された船ですが、2023年にCelestyal Cruisesが購入し、大規模リノベーションを経て現在の姿に生まれ変わりました。
- 定員:約1,260名
- クルー数:約570名
- 就航:2023年(リノベーション後)
- 運航会社:Celestyal Cruises(ギリシャ)
内装はフレッシュで、古さはほとんど感じませんでした。
大型船ほど巨大で迷子になることはなく、設備は一通りそろっていて、ちょうどよい規模感の船だと思います。

船内7〜8階にあるAmphitheatro Show Lounge(アンフィシアトロ・ショーラウンジ)にて
ギリシャの船ですが、中に一歩入るととてもインターナショナルです。
スタッフは世界各国から集まり、乗客も、地元ギリシャやヨーロッパ各国を中心に、アメリカ、オーストラリアなど、本当にさまざまな国から乗っているそうです。
「エーゲ海」という世界中の憧れの場所をめぐる船なので、さまざまな国籍のお客さんがいるのも納得です。
船内アナウンスやショーの前説も、英語やギリシャ語に加えて、いくつかの国の言葉で行われていました。
いろんな国の人が同じ船で、それぞれのペースで旅を楽しんでいる空気感が、ユニークで心地よかったです。
乗ってよかった!Celestyal Journeyの魅力

湖を見下ろす高台のカフェで
クルーズの旅は、荷ほどきが一度きり。
毎晩ホテルを移動したり、島ごとに宿やレストランを探したりする手間がなく、それだけでもぐっとラクに旅ができるのが嬉しいです。
そのうえで、Celestyal Journeyには、この船・このツアーならではの魅力がたくさんあったので、順にご紹介します。
憧れのエーゲ海の島々を、一度にめぐれる

サントリーニ、ミコノス、ロードス、クレタ、ミロス。
個人手配ならフェリーを乗り継いで何日もかかる島々を、7泊8日の旅でまとめて訪ねられるのが、Celestyal Journeyのエーゲ海クルーズの最大の魅力です。
「ギリシャに行ってみたい」という夫の一言で、色々計画を立てましたが、「クルーズ船に乗れば、一通り見るには手っ取り早い!」と思い、乗船を決めました。
船が発着するギリシャの首都アテネも見どころ満載ですし、トルコで寄港するクシャダスでは、世界遺産として有名な古代都市エフェソスを訪れる人が多いです。

私たちも、すべての港で下船して、それぞれの土地の異なる雰囲気や歴史を感じて感動しました。
気取らない、アットホームな雰囲気

気合いを入れておしゃれをしなくても大丈夫な雰囲気でした
クルーズ船というと「おしゃれをしなくちゃいけないのかしら…」と気になる方も多いはず。
でも、夏のエーゲ海クルーズのセレスティアル・ジャーニーは、全然かしこまっていませんでした。
Tシャツとショートパンツの組み合わせのような、カジュアルな服装で過ごすお客さんが多く、気を張らずにリラックスして過ごせました。
スタッフの方々も、過剰にかまわれることはなく、ほどよい距離感。
気を使わずに自分のペースで過ごせる心地よさがありました。
サントリーニとミコノスは、夜まで滞在できる

夜22時発だからこその眺め
Celestyal Journeyの7泊8日のツアーでは、特にエーゲ海で人気のあるサントリーニとミコノスの寄港時間が長いです。
サントリーニは夜22時発、ミコノスは翌朝2時発なので、他のクルーズ船のお客さんたちがいなくなる時間帯に、島を満喫できます。
私たちはミコノス島へは夕方になる前に訪れ、普段は混雑しているイメージのあるリトル・ヴェニスの海沿いのテーブルで、のんびりできたのがいい思い出です。

オールインクルーシブで、基本の出費は抑えられる

1日3回の食事・ベーシックなドリンク・プールサイドでのスナック・プールやジムの利用料・チップなどがクルーズ料金に含まれているので、乗ってしまえば大きな出費を気にせず過ごせます。
チップ(グラチュイティ)が料金に含まれているのは、地味に嬉しいポイントです!
海外のクルーズでは1日数千円単位でチップが別途かかることも多いので、コスパのよさに繋がっています。
アルコール類、バリスタが淹れる本格コーヒー(エスプレッソやカプチーノ、ギリシャコーヒーなど)、有料スイーツなど別料金になるものもあるので、詳しくは後半の「料金のしくみと、実際にかかった費用」でご確認ください。
毎晩のショー、ちょっとしたイベントやレクチャー

クルーズ船の楽しみといえば、毎日のショータイム。
船内には7〜8階を貫く2層吹き抜けのショーラウンジがあり、歌やダンスのステージを毎晩楽しめました。
普段の生活ではあまり劇場に通う機会がないので、クルーズ船でのショータイムは特別な時間になりました。

その他、午後になると船内ではクラフト教室やダンス教室などのイベントもあるので、人との交流が好きな方にはもってこい。
また、講義室では訪れる島に関するレクチャーも行われていました。
「ロードス島 :太陽と攻城戦、そして騎士団の島」「サントリーニの火山とミノア文明」など、歴史や学びが好きな人に刺さる内容です。
子連れ・家族連れでも過ごしやすい

1日2時間ほど開放されます
私たちが乗船した6月下旬は、欧米の夏休みが始まっていたこともあり、家族連れも多く見かけました。
船内にはプールエリアや、1日2時間ほど開放されるプレイルームもあります。
どちらもこぢんまりとしてはいますが、子どもたちの満足度は高かったようです。
家族4人で宿泊できる部屋もいくつかのタイプがあり、私たちの部屋では2段ベッドが用意されていました。

バリエーション豊かな食事

Celestyal Journeyには2つの大きなダイニングエリアがあります。
私たちは主に、ビュッフェを楽しめる11デッキのThe Tavernaで食事をしました。
特に、昼食と夕食では毎回バリエーション豊かな食事が提供され、様々な味を楽しむことができました。
ギリシャ料理や欧米の料理が多かったですが、「ジャパン・ナイト」では巻き寿司が出たり、毎日ベジタリアンのインドカレーも1種類用意されていました。

くつろげる席がたくさんあって、船内が混みすぎない

カラフルなドリンク(別途料金)で子どもたちが大喜びでした
船内には座ってのんびりできる場所が多く、特にデッキ8はバーやラウンジ、カフェが点在していて、いつも比較的空いていました。
その時々の窓からの景色や気分に合わせて、ゆったりと椅子やソファーに腰掛けて過ごす時間は贅沢な時間です。
今回は家族旅行でしたが、ソロトラベラーのお客さんも比較的多く見かけました。
私も1人旅だったら、素敵なソファーに腰掛けてのんびりする時間をもっと持ちたいなぁ…と思いました。
気になるかもしれない点

ここまで魅力をお伝えしてきましたが、正直な感想として、人によっては気になるかもしれない点もお伝えしておきます。
とはいえ、そのほとんどは「欠点」というより、Celestyal Journeyがどんな船かという“個性”の部分。
あなたの旅のスタイルに合うかどうかの参考にしてみてください。
案内はアナログで、派手な設備はない

折りたたんで持ち歩いていました
いまや大手のクルーズ会社では専用アプリが当たり前で、日々のスケジュールや予約、船内マップをスマホで確認できるのが一般的な様子。
しかし、Celestyal Journeyには専用アプリがなく、日々の案内は昔ながらの紙ベース。
大手クルーズ船に慣れた方は、ちょっと時代遅れに感じるかもしれません。
また、船内にはウォータースライダーやアイスリンク、ロッククライミングウォールといった、いわゆる“船内テーマパーク”的な派手なアトラクションはありません。
船そのものを遊び倒したい人には、少し物足りないかもしれません。
エレガントさは控えめ
夏のCelestyal Journeyは良くも悪くもカジュアル寄りで、特に私たちが利用したビュッフェレストランなどは、リラックスした雰囲気でした。
ドレスアップしてクラシックで優雅な船旅を……という方には、少し素朴すぎるかもしれないです。
もちろん、ディナーなどで素敵にドレスアップされている方もいて、おしゃれを楽しみたい人はそれもまた自由です。
寄港地は日替わり。テンダー港では乗り降りに時間がかかる

ミコノス島にて
クルーズの旅では毎日異なる寄港地を訪れるため、「ひとつの場所でのんびりするのが好き」という方とは相性が合わず、ちょっと慌ただしく感じる場合もあると思います。
特に、船が直接着岸できない“テンダー港”では、小さなボートに乗り換える必要があるので、乗船と下船に時間がかかります。
今回の旅程では、サントリーニ・ミコノス(日中はテンダー、夜は接岸)・ミロスがテンダー港でした。
Celestyal Journeyでは、テンダーボートの整理券を当日の朝に配布しています。
サントリーニでは早起きして50分前から列に並んで、チケットを入手しました。
セルフの洗濯設備はない

ランドリーバッグは、A4サイズの紙より一回り大きなサイズでした
Celestyal Journeyには、コインランドリーのようなセルフ洗濯機はありません。
私たちが乗船した時には、35ユーロで袋に詰めた洋服すべてを洗ってもらえるキャンペーンが実施されていましたが、結局そのサービスは利用せず、自分たちで毎晩洗濯をしました。
その際に利用したグッズなどは、別の記事でご紹介予定です。

マグネットフックや、ピンチハンガーが役立ちました
アジア料理の選択肢は少なめ

お寿司はこの時1回だけでした
ビュッフェ料理のバリエーションは豊かですが、和食や本格的なアジア料理がメインで出ることは、特別な日を除いてあまりありません。
普段からさっぱりした和食に慣れている方は、サラダなどを多めに織り交ぜたり、アジア各国の味を取り入れた有料レストラン「Pink Moon」を利用してみるのもおすすめです。
料金のしくみと、実際にかかった費用

セルフサービスのホットドッグは無料ですが、プールサイドのドリンクは別途料金がかかります
Celestyal Journey は「ほぼオールインクルーシブ」。
基本の食事やチップはクルーズ料金に含まれていますが、別料金になるものや、ギリシャならではの“あとから追加でかかるお金”もあります。
含まれるもの・別料金のもの、そして実際にわが家がいくら払ったかをまとめてみました。
クルーズ料金に含まれるもの

19㎡の広さでバスタブもついていて、思っていたよりずっと快適に過ごせました
- 客室
- 朝・昼・晩の食事【デッキ11の「The Taverna(ビュッフェ)」、もしくはデッキ7の「Thalassa Restaurant (アラカルト)」】
- ソフトドリンク・フィルターコーヒー【デッキ11の「The Taverna(ビュッフェ)」】
- ギロスやホットドッグなどの軽食【デッキ11の「The Greek Deli」】
- 毎晩のショーや、船内イベントへの参加
- プールやジム、キッズルームの利用
- 港湾税(ポートフィー)
- チップ(グラチュイティ)
海外のクルーズではチップが別途かかることも多いですが、Celestyal Cruisesのクルーズ料金にはすでに含まれています。
クルーズ料金とは別料金になるもの

港からの公共バスの本数が少ないため、タクシーをあらかじめ手配してでかけました
- アルコール類
- アイスクリームやスペシャルドリンク、バリスタが淹れる本格コーヒーなど【デッキ11の「Fig & Honey」、デッキ8の「Cafe Nation」、ショーラウンジなど】
- スペシャリティレストラン【デッキ8の「Pink Moon」など3か所】
- エクスカーション(船が主催する小旅行)
- スパ
- Wi-Fi
- 寄港地でかかる費用
- ギリシャ観光サステナビリティ料(ギリシャ政府が徴収)
別料金の中でも、事前に知っておきたいのが「ギリシャ観光サステナビリティ料(Greek Tourism Sustainability Fee)」。
ギリシャ法5162/2024にもとづき、2025年7月から始まった、比較的新しい税金です。
紛らわしいのですが、クルーズ料金に含まれる「港湾料」とは別物です。
港湾料が港の利用料であるのに対し、観光税はギリシャ政府に納める税金で、クルーズ会社が代わりに集めて船内会計に加算します。
仕組みはシンプルで、ギリシャの港に上陸するたびに、1人ずつかかります。
金額は下表のようにシーズンと港によって変わりますが、年齢による割引や免除はなく、子どもも含めて全員同額です。
上陸せずクルーズ船内にとどまっていれば、カウントされません。
6〜7月のピークシーズンに、家族4人でギリシャの寄港地すべて(ロードス・クレタ・サントリーニ・ミコノス・ミロス)に上陸し、発着港のアテネもカウントされるため、1人60ユーロ、合計240ユーロかかりました。
| シーズン | 期間 | 港 | 料金(1港・1人あたり) |
|---|---|---|---|
| ピーク | 6/1〜9/30 | サントリーニ・ミコノス | 20€ |
| その他のギリシャの港 | 5€ | ||
| ショルダー | 4/1〜5/31、10/1〜10/31 | サントリーニ・ミコノス | 12€ |
| その他のギリシャの港 | 3€ | ||
| オフピーク | 11/1〜3/31 | サントリーニ・ミコノス | 4€ |
| その他のギリシャの港 | 1€ |
最新の料金は変わる可能性があります
実際にかかった費用の目安
- クルーズ料金(窓付きExterior Cosmos Cabin1室):2,916ユーロ
- ギリシャ観光サステナビリティ料:240ユーロ
船の必須費用(クルーズ料金+ギリシャ観光サステナビリティ料)で、家族4人・3,156ユーロ
- 船内:アルコール、有料のアイスやドリンク、船内ショップのお土産(CelestyalPayやお部屋付けで精算)
- 寄港地:タクシー、ガイド、入場料、カフェ・レストランなど(現地払い。詳しくは別の記事で)
私たちの場合、予約時のキャンペーンで、ドリンクやスイーツに使える「CelestyalPay」が合計160ユーロ分ついていました。
そのおかげで、毎日アイスクリームやドリンクを楽しんでも追加出費はなく、とてもありがたかったです。
とはいえ、お酒をよく飲む方や、有料のスイーツ・お土産をたくさん楽しみたい方は、その分が上乗せされます。
さらに寄港地でも、タクシーやガイド、入場料、カフェ代などの実費が加わります。
「クルーズ料金+観光税」はあくまで“最低限かかるお金”と考えて、船内・寄港地での使い方に応じて、予算に余裕を持たせておきましょう。
私たちの客室は、窓のついたキャビンの中では一番高いカテゴリー(XD)でしたが、もう少しお得なカテゴリーが3つあり、窓なしのキャビンはさらにお安めです。
一方で、4人で泊まれるテラス付きのスイートルームだと、私たちが泊まったXDのお部屋の約2倍のお値段でした。
ちなみに私たちは、Celestyalの公式サイト(英語)から直接予約しました。
就航ルートや料金はシーズンによって変わるので、最新の情報は公式サイトでご確認ください。
Celestyal Journeyのエーゲ海クルーズは、観光好きな人におすすめ

左奥に停泊しているのがCelestyal Journey
Celestyal Journeyの7泊8日のエーゲ海クルーズでは、世界的にも人気の島々を毎日訪れ、気取らないアットホームな雰囲気の中で過ごせて、毎日が本当に充実していました。
昔ながらのアナログな運営、テンダー港でのちょっとした煩わしさなどはあるものの、家族みんながのびのびと過ごすことができ大満足です。
ギリシャの島々をまとめて楽しみたい方、船の豪華さより寄港地での体験を大切にしたい方には、特におすすめです!
逆に、船内のプールやカジノ、大がかりなショーやアトラクションをとことん楽しみたい!という方には、設備の充実した大型のクルーズ船のほうが合っているかもしれません。
今回の記事で、Celestyal Journeyの船旅の様子が伝われば嬉しいです。
Celestyal Journeyエーゲ海クルーズについては、続きの記事でも詳しくレポートしていきます。
気になるテーマから、ぜひのぞいてみてくださいね。

