【ハンガリー国立オペラ座】観劇と見学ツアーの楽しみ方|ブダペスト在住者ガイド

ブダペストにあるハンガリー国立劇場の煌びやかなホールの様子。ボックス席と天井画がうつる角度からの画像

世界遺産アンドラーシ通りに建つハンガリー国立オペラ座は、ブダペスト観光で人気の場所のひとつ。
赤と金で彩られた客席に、ぎっしりと描かれた天井画——一歩足を踏み入れると、思わずため息が出るほど煌びやかで美しい劇場です。

私はこれまでヨーロッパのあちこちでオペラ座を訪れてきましたが、少しこぢんまりとしたブダペストのオペラ座が、一番優雅で素敵だと思っています。

本宮愛栞(もとみや あいか)

ブダペストへ来た当初、チケットがとても安かったこともあり、よくオペラ座に通っていました。

観劇や見学ツアーの楽しみ方について、在住20年の目線でお伝えします!

以前、日中のオペラ座見学ツアーに参加した時の画像を多く掲載しました。
ブダペストのハンガリー国立オペラ座に興味のある方や、「ヨーロッパらしい!」と感じられる場所を探している方は、ぜひ最後までご覧ください🎉

【日本語ガイドと一緒に、オペラ座を深く味わおう】

日本語ガイドと巡る、オペラ座と国会議事堂の半日観光ツアー(約3時間・午後発)はいかがですか?

ドナウ河畔にそびえる壮麗な国会議事堂を見学した後は、オペラ座へ。
エリザベートゆかりの空間や皇帝専用の入口など、通常の観劇では入れない場所もご案内します。

ガイドの解説があれば、ただ「きれい」で終わらず、歴史や物語まで知って、ぐっと印象に残ります。
午後の空き時間を有効に使いたい方にもぴったりです!

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ブダペストにある国会議事堂の外観
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本宮愛栞(もとみや あいか)
旧名「りり」でブログを書いてきました。

🇭🇺 ブダペスト在住20年。ハンガリー情報を中心に、旅先の情報も発信中。
🎒 世界50カ国以上を訪問。インドや暖かい国が大好きで、中欧周辺にも愛着あり。
🍀 ブダペストを拠点に、旅と暮らしを行き来するボヘミアンな生活を送っています。

「これ、誰かの役に立つかも」と思ったことや、「旅人の視点で見るハンガリーの情報」をブログで発信しています。
お問い合わせはお気軽にどうぞ。

目次
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ハンガリー国立オペラ座ってどんな場所?

ブダペストにあるハンガリー国立オペラ座を、アンドラーシ通りの反対側から撮影。中央には国旗がかざられている
ハンガリー国立オペラ座を正面からみた様子

ブダペストのオペラ座は、ハンガリーを代表する建築家イーブル・ミクローシュ(Ybl Miklós)の設計により、1875年から9年をかけて建設され、1884年に開場しました。
様式はネオ・ルネサンス。資金はブダペスト市と、当時の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世によって賄われました。

実は、この建物が「少しこぢんまり」しているのには理由があります。
建設を許可するにあたり、フランツ・ヨーゼフが「ウィーンのオペラ座より大きくしてはならない」という条件をつけたのです。

ハンガリー国立オペラ座の客席(平土間から見上げた赤と金のボックス席)
赤と金に輝く大ホール
オペラ座の見学ツアーでも訪れます

そこでイーブルは最上階のボックス席を減らし、ロビーを小さくして対応しました。ところが、その結果として建物のプロポーションがむしろ整い、左右対称に近い美しい姿に仕上がった——というわけです。

本宮愛栞(もとみや あいか)

「大きくできない」という制約が、かえってこの上品な佇まいを生んだと思うと、ちょっと面白いですよね。

開場後のオペラ座は、財政難や評価の低迷に苦しんだ時期もありましたが、作曲家グスタフ・マーラーが監督を務めた1888〜91年に最初の黄金期を迎えました。
建物の正面左右には、ハンガリーが誇る作曲家リスト・フェレンツと、ハンガリー国歌を作曲し初代音楽監督を務めたエルケル・フェレンツの座像が据えられています(入口に向かって右がリスト、左がエルケル)。

ハンガリー国立オペラ座正面に立つリスト(右)とエルケル・フェレンツ(左)の像
正面に立つエルケル・フェレンツ(左)とリスト(右)の像

オペラ座内部でぜひ見上げてほしいのが客席の天井画
ギリシャ神話の神々を描いたこの天井画は、画家ロッツ・カーロイの作で、その下には約3トンという巨大なシャンデリアが下がっています。
音響の良さでも知られ、ヨーロッパでも指折りの劇場と言われることもあるそうです。

ロッツ・カーロイによる天井画と巨大なシャンデリア(ハンガリー国立オペラ座)
ギリシャ神話を描いた天井画と、約3トンのシャンデリア

2022年には大規模な改修工事が完了し、イーブルの当初の意匠を尊重しながら、現代の設備を備えた姿に生まれ変わりました。

本宮愛栞(もとみや あいか)

入り口ホールは無料で入場できます!

オペラ座の入り口ホールにチケット売り場は毎日10:00〜19:00頃まで営業しているので、その時間帯にオペラ座の前を通ったら、ぜひ入場して雰囲気を味わってみてください。

ハンガリー国立オペラ座の入口ホール(チケット売り場のある無料エリア)
誰でも無料で入れる、煌びやかな入口ホール
チケット売り場は2か所ですが、片方が閉まっている場合もあります
オペラ座のスケジュールによっては、チケット売り場の営業時間がイレギュラーな場合があるのでご注意ください

オペラ座で観劇を楽しむ

ハンガリー国立オペラ座の舞台と客席(防火幕が下りた様子)
黄金に輝く舞台まわり
見学ツアーに参加した時の様子

ヨーロッパのオペラのメインシーズンは秋から春(9月〜翌6月)で、この時期に旅行をする場合は上演日が多いです。
ただし、最近は夏にも特別プログラムが上演されていることがあるので、観劇のチャンスがあるかもしれません。

上演はオペラとバレエが中心で、原語上演にハンガリー語・英語の字幕がつき、言葉がわからなくても雰囲気は楽しめると思います。

ハンガリー国立オペラ座の座席表(座席マップ)
ハンガリー国立オペラ座の座席表

価格は西ヨーロッパに比べるとまだお手頃。
私が通っていた頃ほど激安ではなくなりましたが、それでも西欧の主要劇場と比べると良心的な価格設定です。

例えば、ブダペストは人気演目でも上席で50,000フォリント(約125ユーロ)ほど。
ウィーンやパリの良席が150〜250ユーロ以上することを思えば、本場の雰囲気をぐっとお手頃に味わえるので、「本場のオペラはハードルが高い…」と感じている方にもおすすめしやすいです。

さらにお得なのが立ち見チケット。満席の公演では、開演の2時間前からたったの1,500フォリント(約4.3ユーロ)ほどで売り出されます。
3階ギャラリーからの観覧で舞台の見え方は限られますが、「とにかく安く本場の雰囲気を味わいたい」という方にはぴったりです。

赤と金で彩られたハンガリー国立オペラ座の客席(ボックス席)
赤と金で統一された、美しいボックス席
4席分購入して、ボックスで優雅な時間を過ごすのも1つの楽しみ方です
本宮愛栞(もとみや あいか)

2022年から、ボックス席はボックスまるごと単位(4席分)での販売になり、1席ずつは買えなくなりました。

1〜2人で気軽に観るなら、平土間(1階席)や上階の個別席もおすすめですが、演目によっては上階のボックス席は4席買い取ってもそこまで高くないので、検討の余地ありです。

服装を心配する方も多いですが、特別なガラ公演でなければスマートカジュアルで十分。
きれいめの服装であれば気後れすることはありません。

休憩時間には、ぜひ煌びやかなホワイエ(休憩用の大広間)へ足を運んでみてください。
ドリンクを片手にのんびりしたりする優雅なひとときも、観劇の醍醐味のひとつです。
天井にはワインの神ディオニュソス、壁には「鳥のさえずり」「こだま」など”音”をテーマにした9枚の絵が飾られています。

ハンガリー国立オペラ座の黄金のサロン(ホワイエ)と天井装飾
金色に輝く豪華なホワイエ
見学ツアーで巡れる空間のひとつです
ハンガリー国立オペラ座のテラスと見学ツアーの参加者
アンドラーシ通りを見渡すテラス
観劇の休憩や、見学ツアーで立ち寄れます。

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観劇しなくてもOK!普段は入れない場所も巡る「見学ツアー」

ハンガリー国立オペラ座の大階段を上る見学ツアーの参加者
見学ツアーで、煌びやかな大階段を上がっていきます

「滞在がオペラのシーズン外」「観劇の時間までは取れない」という方もご安心を。
オペラ座では午後に内部見学ツアーが実施されていて、これに参加すれば、観劇しなくても劇場の雰囲気をたっぷり味わえます。

本宮愛栞(もとみや あいか)

ツアーは約1時間で、普通の観劇では立ち入れない場所を見学できるのが、大きな魅力です。

ツアーで使われる言語は英語・スペイン語・フランス語・ハンガリー語などで、日本語ツアーはありません。

ツアーの見どころは、フランツ・ヨーゼフ皇帝とエリザベート(シシィ)が実際に歩いた王室専用階段や、王室ボックス席、その裏にある豪華なサロン「赤の間」。
裸のプットーが戯れる《四季》のフレスコで彩られた「セーケイ・ベルタランの間」も見逃せません。

王室専用階段とシシィお気に入りの鏡。ツアーで訪れたお客さんが鏡を覗き込んでいる
王室専用階段と、シシィお気に入りの鏡
《四季》のフレスコで彩られたハンガリー国立オペラ座のセーケイ・ベルタランの間
裸のプットーが戯れる《四季》のフレスコで彩られた「セーケイ・ベルタランの間」

王室階段では、馬車寄せから人目につかずに上がれる作りや、階段の上に飾られた”シシィお気に入りの鏡”の逸話が。
セーケイ・ベルタランの間では、暖炉の中央に象嵌された”フランツ・ヨーゼフ皇帝が自ら作ったと伝わるモノグラム”が見られます。

この王室階段や鏡にまつわるシシィの物語は、別記事でも紹介しています。エリザベートファンの方はぜひこちらもどうぞ!

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ツアーの後半に、大階段でオペラ歌手が数曲を披露してくれる嬉しい演出も。
階段にちょこんと腰かけてオペラを聴くという珍しい体験も、ブダペストのオペラ座ならではの瞬間です。

ハンガリー国立オペラ座の見学ツアーで大階段で歌うオペラ歌手
階段でオペラ歌手の歌声を楽しめます

そしてツアーの締めくくりは、赤と金に輝く客席(平土間の大ホール)。
普段は観劇のときしか入れない空間で、ロッツ・カーロイの天井画を間近に見上げられます。

チケット&見学ツアーの申し込み方

ハンガリー国立オペラ座の見学ツアー案内板とチケット売り場
入口の見学ツアー案内とチケット売り場
当日その場でも、空席があれば申し込めます
立ち見チケットは、上演2時間前から窓口でのみ販売されます

オンラインでのチケット手配が簡単ですが、オペラ座のチケット売り場でも購入できます。

チケット売り場の営業時間は、2026年6月現在、毎日10:00〜19:00頃となっています。
ただし、オペラ座のスケジュールにより、予告なく変更になる場合があるのでご注意ください。

観劇のチケット

観劇チケットは、オペラ座の公式サイトオペラ座入り口のチケット売り場で購入できます。
公式サイトから予約する場合、座席表を見ながら選べるので、初めてでも分かりやすいです。

立ち見チケットをご希望の場合は、上演の2時間前からオペラ座のチケット売り場でのみ購入可能です。

見学ツアーの予約

フランツ・ヨーゼフ皇帝とシシィが使ったハンガリー国立オペラ座の王室専用階段
フランツ・ヨーゼフ皇帝とシシィが使ったハンガリー国立オペラ座の王室専用階段
見学ツアーならではの見どころです

見学ツアーは、公式チケットサイトから申し込めます。オペラ座入口のチケット売り場で、当日その場で申し込むことも可能です。

英語・スペイン語・フランス語のツアーが12,000フォリント、ハンガリー語のツアーが6,400フォリントです。
開始時刻は基本的に13:30、15:00、16:30ですが、オペラ座での上演スケジュールなどによりイレギュラーなケースがあります。
訪問したい日にちで、早めに検索してみてください。

なお、イヤホンガイドなどはないので、ガイドさんの近くにいた方が、しっかりと話している内容を聞き取れます。

本宮愛栞(もとみや あいか)

英語サイトが分かりにくいときは、日本語で予約できるGetYourGuideを使うのも手です。

【日本語ガイド】雰囲気だけじゃもったいない人へ

見学ツアーは日本語非対応なので、「雰囲気だけでなく歴史までしっかり知りたい」という方には、日本語ガイドが同行してくれるツアーがおすすめです。
ツアーで訪れる場所の案内を日本語に訳してもらえるので、理解がぐっと深まります。

本宮愛栞(もとみや あいか)

少し費用はかかりますが、イヤホンなしの外国語ツアーで聞き逃す心配がなくなるのは安心。
オペラ座と国会議事堂をセットで巡って、優雅な午後をお過ごしください!

【日本語ガイドと一緒に、オペラ座を深く味わおう】

日本語ガイドと巡る、オペラ座と国会議事堂の半日観光ツアー(約3時間・午後発)はいかがですか?

ドナウ河畔にそびえる壮麗な国会議事堂を見学した後は、オペラ座へ。
エリザベートゆかりの空間や皇帝専用の入口など、通常の観劇では入れない場所もご案内します。

ガイドの解説があれば、ただ「きれい」で終わらず、歴史や物語まで知って、ぐっと印象に残ります。
午後の空き時間を有効に使いたい方にもぴったりです!

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ブダペストにある国会議事堂の外観

国会議事堂の見学ツアーの様子を記事にまとめました!オペラ座と同様、とても豪華で美しい場所です。

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ハンガリー国立オペラ座の基本情報

住所Budapest, Andrássy út 22, 1061
アクセス地下鉄1号線 Opera駅を出てすぐ
見学ツアーの時間13:30〜/15:00〜/16:30〜
※日程によっては見学ツアーがない時間帯もあったりするので、公式ウェブサイトなどを要確認
見学ツアーの料金英語などの外国語ツアー 12,000フォリント/ハンガリー語ツアー 6,400フォリント
公式サイトhttps://www.opera.hu/en/

観劇・見学のあとは、すぐ近くのカフェで一息(Művész Kávéház)

ブダペストのオペラ座の斜め前にあるムーヴェース・カーヴェーハーズ(Művész Kávéház)の様子。クラシックな雰囲気がオペラ座との組み合わせにぴったり
ムーヴェース・カーヴェーハーズ(Művész Kávéház)の外観と内部の様子

オペラ座の斜め前には、1898年創業の老舗カフェ「ムーヴェース・カーヴェーハーズ(Művész Kávéház)」があります。
“芸術家たちのカフェ”という名前のとおり、かつてオペラ関係者や文化人が集った場所。
観劇や見学の前後に、ちょっと一息つくのにぴったりです。

サービスや味に関しては様々な意見がありますが、昔ながらのカフェの雰囲気はとても素敵で、個人的には結構気に入っています。

このカフェを含めた老舗カフェは、別のまとめ記事で紹介しています。あわせてどうぞ。

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ブダペストのオペラ座で、優雅なひとときを

斜めから見たハンガリー国立オペラ座の外観と彫像が並ぶ屋根

少しこぢんまりとしながらも、ヨーロッパ屈指のエレガントさを誇るブダペストのオペラ座。

観劇でその空気にどっぷり浸るのも、見学ツアーで普段は入れない王室の空間を巡るのも、どちらも特別な体験になります。
とにかく安く雰囲気だけでも味わいたいなら立ち見という方法もありますし、歴史までしっかり知りたいなら日本語ガイド同行ツアーがおすすめです。

本宮愛栞(もとみや あいか)

入り口ホールは無料で出入りするので、アンドラーシを歩く時は、ぜひ足を踏み入れてみてください!

煌びやかなオペラ座での時間が、旅の素敵な1ページになりますように!

オペラ座が面するアンドラーシ通りは、実は世界遺産。ハンガリーには、ほかにも見ごたえのある世界遺産が点在しています。

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