インドは、50カ国以上を旅してきた私が、気がついたら一人旅で14回も訪れていた国です。
行くたびに「インド大好き!もっと違う場所も覗いてみたい!」という気持ちが膨らみ、2011年から2016年にかけて定期的に通っていました。
「インド」と一言で呼んでいいのかわからないほど、東西南北、まったく異なる顔を見せる国ですが、どこへ行っても旅人を受け入れてくれる懐の大きさを感じます。
実際に訪れた州や連邦直轄領を数えてみたら20エリア。
それらを今回の記事でまとめて、特に好きな南インドからご紹介することにしました。
詳細情報はかなり省略しましたが、画像をさらっと眺めるだけでも、州ごとの違いや魅力がきっと伝わると思います。
インドが大好きな方も、インドのどこへ行ったらいいか迷っている方も、インド愛に溢れる旅人の記録を、気軽に読んでいただけたら嬉しいです🎉
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ハンガリーでHolaflyを使って感じたデメリットやメリット、使い方などはこの記事からどうぞ!


本宮愛栞(もとみや あいか)
旧名「りり」でブログを書いてきました。
🇭🇺 ブダペスト在住20年。ハンガリー情報を中心に、旅先の情報も発信中。
🎒 世界50カ国以上を訪問。インドや暖かい国が大好きで、中欧周辺にも愛着あり。
🍀 ブダペストを拠点に、旅と暮らしを行き来するボヘミアンな生活を送っています。
「これ、誰かの役に立つかも」と思ったことや、「旅人の視点で見るハンガリーの情報」をブログで発信しています。
お問い合わせはお気軽にどうぞ。
南インド
ケーララ

1人でハウスボートを貸し切るのは贅沢かな…と思いつつ、思い切って乗ってみて本当によかったです
📍 訪れた場所:Kochi, Munnar, Kumarakom, Varkala, Kovalamなど
緑が濃く、バックウォーターと呼ばれる水路が縦横に広がり、独特の景観が美しいケーララ。美しいビーチも多いです。
識字率や女性の教育水準が高く、インドの他の地域とはどこか異なる開放的な空気が感じられます。
2011年には長年憧れていたハウスボートに1人で泊まり、静かな水面をゆっくり進んで景色を眺めたり、手作りの料理をボートでいただく時間は格別でした。

船上でいただく食事もおやつも、なんだかいつもより美味しく感じました
コヴァラムやヴァルカラなどのビーチ沿いの町の開放的な空気感や、コチ(コーチン)の西洋とインドがミックスされた雰囲気もとても大好きです。
コチの北側に素敵な宿を見つけて、4回も宿泊しました。
滞在中は小さなボートでバックウォーターを旅したり、紅茶の産地として有名なムンナルなどへ日帰り旅行をしたり、料理の作り方を教えてもらったり、さまざまな楽しみ方があります。


地元の観光客がたくさん訪れていました
インドの中でもケーララ州は本当にお気に入りの州の1つです。
大好きなホームステイ、Shravanam Greensの情報はこちらにまとめました。

タミル・ナードゥ

地元の人たちがお参りに訪れていました
📍 訪れた場所:Mahabalipuram, Pondicherry, Chidambaram, Kumbakonam, Tanjore, Tiruchirappali, Kanyakumari など
古来のヒンドゥー文化が色濃く残る、かなりディープな州。
観光客ずれしていない地域も多く、飾らない雰囲気の中で旅ができるのが最高で、タミル・ナードゥの旅は本当に忘れられません。
ティルチラパッリの旧市街にそびえるロック・フォートと、その麓に広がる賑やかな市場の風景が圧巻でした。
ぼったくる人などもいなくて、店の人と会話しながら買い物を楽しめたのも印象的です。

麓の商店でフルーツを食べたり、砂糖きびをしぼってもらったり、人々との交流が楽しい町でした
タンジャーヴールにある世界遺産ブリハディーシュヴァラ寺院は、11世紀チョーラ朝の傑作。
他の南インドの寺院のようにカラフルでないのが、逆に印象に残っています。

タミル・ナードゥ州の中部は特に外国人観光客も少なく、素朴で親しみやすい人が多かったです。
地元のバスで乗り合わせた人たちや、立ち寄った商店などでフレンドリーに話しかけてくれた地元の人たちとの出会いが、旅の思い出になっています。

何度か通って仲良くなったお菓子屋さんの店員さんたち
一方、海沿いのマハーバリプラムは外国人観光客も多いエリアで、英語が通じる宿やレストランも充実していました。
7世紀のパッラヴァ朝時代に作られた岩窟寺院や一枚岩の彫刻群は見どころたっぷり。

つるりとした感じの岩の建物は見ごたえたっぷりです
フランス領だったポンディシェリーはおしゃれな雰囲気で、レストランではワインを飲めたり、素敵なブティックがあったりと、ディープなインド旅の途中でホッと一息つけました。

インドではない国にいる気分すらしました
カルナータカ

寺院内で記念撮影
📍 訪れた場所:Bengaluru, Mysore, Hassan, Hampi, Hubli, Badami, Aihole, Pattadakalなど
カルナータカ州で、何といっても一番印象に残っているのはハンピ。
ユネスコ世界遺産に登録されたヴィジャヤナガル帝国の遺跡で、巨大な岩の間に無数の寺院や宮殿跡が広がる景観は圧倒的でした。

ハンピならではの乗り物は、コラクルと呼ばれる竹と葦で編まれた丸い籠舟で、一寸法師になった気分を味わえます。
一人で貸し切って移動して楽しすぎました。

当時宿泊した宿はなくなってしまいましたが、田んぼや椰子の木に囲まれたのんびりとした雰囲気の宿で、緑を眺めながら過ごしました。
川のほとりに自由な旅人たちが集まる雰囲気も大好きで、ハンピにはまたいつか訪れたいと思っています。

長期で滞在している欧米人も多いようです
外国人観光客が比較的少ないバーダーミ、アイホーレ、パッタダカルでは、6〜8世紀に栄えたチャールキヤ朝の古代寺院群を見学。
バーダーミの洞窟寺院で貴重品の入ったカバンを猿に奪われてヒヤリとしましたが、地元の人が取り返してくれました。

ハッサンで車をハイヤーした時には、運転手さんの家族や親戚に会わせてもらうというローカルな体験も。
親戚のお宅では腕にヘナを施してもらったのも素敵な思い出です。

かつてマイソール王国の都として栄えた街のシンボル、マイソール宮殿のライトアップには圧倒されました。

翌日、現地の動物園にも遊びにいって、小さな猿などかわいい動物をたくさん見ました
アーンドラ・プラデーシュ

あいにく曇っていましたが、この景色が見たかったので訪れてよかったです
素朴な人たちとの素晴らしい出会いがありました
📍 訪れた場所:Visakhapatnam, Arak, Puttaparthiなど
どこかで見たビーチの写真が気になり、立ち寄ってみたヴィシャーカパトナム。
外国人観光客はほとんどおらず、素朴でぼったくり精神のまったく持たない地元の人たちとの交流が記憶に残っています。

インド人で水着を切る人は見たことがなく、みなさんサリーや洋服のまま海に入っていきます
でも、この日は11月で海を見ているだけの人が多かったです
夕暮れのビーチには屋台が並び、露店で買ったとうもろこしを食べたり、海軍の退役潜水艦を公開している博物館に入ったり。
ホテルのスタッフのみなさんも親切で楽しい滞在になりました。
山岳鉄道で山間部のアラクへも行き、車内で隣り合った親子とや他の乗客も交えて、カードゲームなどで盛り上がりました。

女の子はまだ小学生低学年ですが、英語がすごく上手でした
アラクではボッラ鍾乳洞を見学した後、案内してくれたタクシーの運転手さんの自宅へお邪魔することに。
お菓子をご馳走になり、集まってきた近所の子供たちと一緒に花火をしたのも忘れられません。

近所の子供たちと花火をしました
まったく別の機会に、ハンガリー人の友人に勧められて4回も訪れたのが、サティヤ・サイ・ババのアシュラムがある聖地プッタパルティ。
サイ・ババはすでに他界されていましたが、世界中からの訪問者でにぎわっていました。

日本語の看板が立っていたり、日本語の著書も安価で販売されていました
アシュラムの外が想像以上に世俗的な雰囲気だったのには少し驚きましたが、これはイスラエルのエルサレムでも感じた「聖地あるある」なのかもしれません。
彼の著書をたくさん読み、特に「Head(知性)、Heart(心)、Hand(行動)」の三位一体の教えは今でも好きな言葉のひとつです。
西インド
ゴア

この画像は北の方のアランボル周辺のビーチだったような
牛がいるのがインドっぽいです
📍 訪れた場所:Panaji, Old Goa, 海岸沿いビーチ各地
「パリピの聖地」というイメージからずっと避けていたゴア。
でも2014年、10年に一度しか公開されない聖フランシスコ・ザビエルの聖体を見られるタイミングに合わせて初訪問しました。
ミイラは想像以上にグロテスクで、思わずひいてしまいましたが、日本人なら誰もが知っている聖人を間近に見たことは今でも誇りに思っています。

初日に訪れましたが、長蛇の列で1時間ほど待った記憶があります
ゴアは450年以上にわたってポルトガル領だったため、州都パナジの一部では、ヨーロッパの下町を歩いているような気分になりました。

11月のビーチはそこまで混雑しておらず、ヤシの木に囲まれたバンガローに滞在したのもいい思い出。
地元の人たちとの交流も楽しかったです。

ココナッツのような形のバンガローが可愛らしかったです

マハーラーシュトラ

📍 訪れた場所:Pune, Mumbai, Aurangabad, Ellora, Ajanta, Shirdiなど
学生時代に3週間ホームステイをしたPuneでは、真面目で明るく勉強熱心なインド人の家族と出会い、今も大切な思い出として残っています。
観光ではなく「住んでいた」町なので、あまり写真を撮らなかったのですが、ステイ先のお母さんがつくってくれた飾らない料理がとても好きでした。

黄色いポハ(ライスフレーク炒め)やタピオカのサブダナ・キチュディは、レストランでは見かけない料理
素朴で優しい味でした
初めてインドに降り立ってから十数年後、1人で訪れたアジャンタとエローラの石窟遺跡は、遺跡にそこまで興味のない私をも「さすが世界遺産!」とうならせる場所でした。

内部には精巧な柱と仏塔が並び、人間の信仰心の深さに圧倒されました
アジャンタは断崖に沿って掘られた仏教の石窟群で、鮮やかな壁画とその地形の迫力が印象的。
エローラは仏教・ヒンドゥー・ジャイナ教の石窟が時代順に並び、とにかくどれもスケールが大きく、ただただ圧倒されっぱなしでした。
いずれの遺跡も1000年以上前のもの。石造りの建造物は長く残るのでいいですね。

人と比べるとそのスケールの大きさが一目でわかります
入口を守る巨大な象の彫刻も見どころのひとつ
シルディはサティヤ・サイ・ババの前世とも言われるシルディ・サイ・ババの聖地。
プッタパルティよりも圧倒的にインド系の人が多く、ディープな雰囲気で足がすくむほど。
シルディ・サイ・ババの寺院で熱狂的な信者に「早くどいて」と押されたりして、信仰心のある人でも人間のレベルは様々なのだと学びになりました。

グジャラート

📍 訪れた場所:Porbandar, Rajkot, Junagadh (Girnar hill), Kutch, Ahmedabad など
敬愛するマハトマ・ガンジーをより深く知りたいと思い、グジャラートを訪れました。
ガンジーが1869年に生まれたポールバンダルでは、生家を改築したキールティ・マンディルを訪問し、彼が産まれた小さな部屋の前に立ちました。
その後、港の方を散策していたところ犬に噛まれるというアクシデントが発生。以降の旅は、各地で狂犬病の予防接種を打ちながらの移動となりました😅

現在の建物は豪華ですが、お部屋は質素な感じでした
アーメダバードのサバルマティ・アシュラムは、ガンジーが独立運動の拠点とし、1930年の「塩の行進」を出発した歴史的な場所。
感動にひたっていたところ、お尻を触ってくる輩が現れ、思わず足蹴りをお見舞いしてしまいました。
非暴力不服従を唱えたガンジーの教えに、まったく従えなかった瞬間です。

学生の団体に遭遇すると、記念撮影大会になるのはインドあるあるです
グジャラートは観光地も充実していました。
ジャイナ教とヒンドゥー教の聖地、ギルナール山へは朝3時半に起床して4時間かけて山頂を目指すことに。
寺院に着いたと思ってサンダルを脱いだら、まだ道の途中。最後の1時間は裸足で歩き続けたのも今ではいい思い出です。
4時間も階段を上り続けてかなり疲れましたが、山頂では達成感に満たされ、さらに無料で食事(プラサード)もいただきました。

階段を降りるのに3時間ちょっとかかって、その日はずっと足がワナワナしてました
グジャラートといえば、地平線まで続く白い塩の大地・カッチ大塩原も珍しい風景で外せないスポットです。
周辺にはカッチ地方の伝統工芸品を扱う素敵なお店があって、普段あまり買い物をしない私ですが、牛の首につける大きな鈴を思わず購入。今でも自宅に飾っています。

グジャラートには美しい階段井戸(ヴァヴ)がいくつも点在しています。
地下深くへと続く石段と、彫刻が施された柱が続く空間は、水を確保するための実用的な建築でありながら、その美しさに息をのみました。

訪れた階段井戸の中でも特に美しかったです
中央インド
マディヤ・プラデーシュ
📍 訪れた場所:Indore, Mandu, Omkareshwar, Maheshwar, Khajurahoなど

町はとても素朴で、人懐っこい野良犬や子犬がいっぱいいて楽しかったです
マディヤ・プラデーシュ州の西側のエリアは、外国人観光客がほとんどいなくて、素顔のインドを存分に楽しめました。
オームカレシュワルは、ヒンドゥー教の重要な聖地のひとつで、川沿いから見る寺院の風景がいかにもインドらしかったです。
マヘーシュワルは、18世紀に女王アヒルヤーバーイー・ホルカルが治めた静かな城下町。
穏やかなガートの風景が印象に残っています。

お城が優雅でした
15世紀にイスラム王朝が築いた城塞都市マンドゥでは、広大な丘の上に廃墟となった宮殿や遺跡が点在していました。

石造りの回廊で地元の親子を撮影
インドでいちばん「きれいな街」に何年も選ばれているインドール。
豪華な宮殿や寺院が残る一方、街に出れば活気あふれるインドそのものでした。

インド観光王道ルートのバラナシとアグラの間にあるカジュラホは、エロティックな彫刻で有名なユネスコ世界遺産の寺院群があって、外国人観光客が多い町のひとつ。
日本に住んだことがあるという現地の方に偶然出会い、町をあちこち案内してもらいました。

東インド
オディシャ

📍 訪れた場所:Puri, Bhubaneswar, Konarkなど
オディシャ州も外国人観光客があまり多くなく、インドらしさをじっくり味わえます。
宿泊したプリーは、ヒンドゥー教四大聖地のひとつ・ジャガンナート寺院があることで有名な町。
熱気あふれる寺院に私もしっかりお参りして、おでこに赤いティラク(聖なる印)を描いてもらいました。

この車輪の彫刻は、インドの10ルピー紙幣の裏面に採用されています
世界遺産のコナーラク太陽神殿は、太陽神スーリャが駆る戦車をかたどった建築物。
神殿の土台には精巧な彫刻が施された24個の巨大な車輪が並んでいて、迫力がありました。
この後リキシャでビーチにも行って、魚を焼いてもらって食べたのもいい思い出です。

修行僧たちが住居として使っていた空間が、2000年以上経った今もそのまま残っています
ブバネーシュワル郊外にあるウダヤギリ・カンダギリ石窟は、紀元前2〜1世紀頃に砂岩の丘を彫り抜いて造られたジャイナ教の石窟群。
修行僧たちが住居として使っていた空間が、2000年以上経った今もそのまま残っていて、地元の観光客が多く訪れていました。
ビハール

📍 訪れた場所:Bodhgayaなど
ブッダが悟りを開いた地として、日本人にもゆかりの深い聖地で、実際に訪れて、最も感動が大きかった場所の1つです。
マハーボーディ寺院の敷地には神聖な空気が漂っていて、到着日も翌日もお参りして敷地内で座って時間を過ごしました。

平和で穏やかな空間でした
ニランジャナ川のほとりには、瀕死の状態だったシッダールタに乳粥を捧げたスジャータゆかりの地も。
苦行でも享楽でもなく「中道」の大切さを説いたこのエピソードを、現地で感じられたことは忘れられません。

(右)ブッダガヤ近郊の風景
西ベンガル

📍 訪れた場所:Darjeelingなど
シッキムへ向かう途中に立ち寄ったダージリンは、世界三大紅茶のひとつに数えられる銘茶の産地。
ティーガーデンでは製茶工場の見学ツアーに参加し、ダージリンティーの試飲も楽しみました。
宿はビートルズ好きのオーナーが営む個性的なゲストハウス。
紅茶の聖地でありながら、豊富な種類のコーヒーを提供しているのがなんともユニークで記憶に残っています。

途中で撮影スポットがあっで、下車して町の風景を撮影できました
ユネスコ世界遺産にも登録された名物のトイ・トレイン(ダージリン・ヒマラヤ鉄道)にも乗車して、ゆっくりと進む列車はノスタルジックな雰囲気でした。
シッキム

壁沿いに並んだマニ車を回して歩いたのを覚えています
📍 訪れた場所:Pelling, Namchi, Rumtekなど
インド国内でありながら、当時は入域に特別なパーミット(Inner Line Permit)が必要だったシッキム州。
中国・ネパール・ブータンと国境を接する山岳地帯で、独特の秘境感が漂っていました。
タクシーの運転手さんや宿のオーナーさんとのやり取りが自然と弾んで、その温かさがシッキムの一番の思い出です。
日本人に似た顔立ちの人たちと過ごす時間に、インドにいながら不思議とほっとしたのを覚えています。

シッキムの伝統的なお酒「トンバ」は、竹の器に雑穀を入れてお湯を注いで飲みます
カンチェンジュンガ(世界第3位、8,586m)の眺望で知られるぺリンでは、優しい家族が経営する宿に宿泊。
車で観光名所を見て回ったり、宿の近所をハイキングしたりして過ごしました。

宿の近くでは、オーナーさんの知り合いの青年にハイキングに連れて行ってもらいました
チベット仏教カギュ派の重要な寺院、ルムテク僧院の近くにの宿に滞在した時間も忘れられません。
子犬たちと遊んだり、宿のキッチンで料理作りに加わらせてもらったり。観光よりもそういう時間がずっと心に残っています。

犬といっぱい遊べて嬉しかったです
北インド
デリー

廃墟になった建物にのぼって、混沌とした街を見て驚きました
📍 訪れた場所:Old Delhi, Connaught Place, Red Fort, Jama Masjid など
インドに来るたびに何度も立ち寄る首都デリー。
イスラム文化の影響が色濃く、ムガル帝国時代のレッド・フォートやジャマー・マスジット、そびえ立つクトゥブ・ミナールなどの見どころがある街です。

いずれも世界遺産に登録されています
オールドデリーのバザールのごちゃごちゃした賑やかさは結構好きで、コンノート・プレースの比較的整然とした雰囲気とのギャップもデリーらしいと思っています。

ガンジー・スムリティはマハトマ・ガンジーが暗殺される前の144日間を過ごし、1948年に銃殺された場所。現在は博物館になっています。
ガンジーの質素な私室、糸車やサンダル・杖などの遺品、暗殺された場所などの見学をして、じんわりと胸にくるものがありました。
ラージャスターン

その時教わった料理は、今でも時々作っています
📍 訪れた場所:Jaisalmer, Jodhpur, Udaipur, Pushkar, Jaipur など
言わずと知れた、インドで最も観光客に人気の州のひとつ、ラジャスタン。
要塞や宮殿が点在し、歴史的な建造物の迫力に圧倒されます。

12世紀に築かれたジャイサルメール城塞には、今も人々が暮らしている
乾いた黄金色の景観が広がる砂漠の町ジャイサルメール、「聖なる湖」を中心にのんびりした空気が漂うプシュカルなどが、ラジャスタンの中でも特に好きだった場所です。
世界最長ともいわれる城壁を持つクンバルガル城、ピチョーラー湖に白亜の宮殿が浮かぶウダイプールも、他ではなかなか出会えない風景でした。

ピチョーラ湖に浮かぶ白亜の離宮、レイク・パレスは高級ホテルとして宿泊もできます
ラジャスタン州は観光客向けのアクティビティも充実している印象。
「青の町」ジョードプルでは料理教室に参加して、美味しい料理を作った後に、同い年のオーナー女性と食後に人生について語り合った時間が、忘れられない思い出になりました。

パンジャーブ

📍 訪れた場所:Amritsar, Wagahなど
インドで最も印象に残った場所のひとつが、アムリトサルのゴールデン・テンプル(黄金寺院)。
シク教の総本山で、階段を降りた先の池に浮かぶように建つ黄金の寺院が美しいです。
この「降りて入る」設計には、謙虚さと平等を重んじるシク教の精神が込められているそう。

シク教徒以外でも頭を布で隠していれば入場できます
参拝者には無料で食事が提供されていて、私もありがたくいただきました。
宗教や国籍を問わず誰でも受け入れる懐の深さがあります。

その場に流れる穏やかな空気も心地よく、何度か訪れて寺院の中で座って過ごしました。
シク教徒のみなさんがカラフルなターバンを堂々と巻いているのが格好よく、こっそり写真でコレクション。
アムリトサルからほど近いワーガは、インドとパキスタンの国境の町です。
夕方に行われる国旗降納セレモニーに参加すると、外国人専用のパキスタンに近い席に通されました。

インド側は式の開始前からボリウッドの音楽に合わせて男女が通路で踊り出し、お祭り騒ぎ。
観客席もさまざまな宗教・人種が入り混じり、金髪の欧米人や私のような東アジア人の姿も。
一方パキスタン側は男女で席が分かれていて、女性は全員スカーフで頭を覆っています。
パキスタン側からインドはどのような光景に映っているのでしょうか。

黒い扇形の帽子はパキスタンの国境警備隊で、その後ろにはスカーフで頭を覆った女性専用の観客席が並ぶ
華やかで勇ましいセレモニーを眺めながら、かつてひとつだった国が二つに分かれてしまった歴史を思い、複雑な気持ちになりました。
ウッタル・プラデーシュ

混沌とした町でした
📍 訪れた場所:Varanasi, Agraなど
インド観光で外せない2大スポット、バラナシとアグラを擁するウッタル・プラデーシュ州。
ヒンドゥー教最大の聖地バラナシは、巡礼者が沐浴するガートのすぐ隣で火葬が行われる、生と死が隣り合わせの町。巡礼者・牛・観光客・物売りが入り乱れ、混沌としているのに妙な活気に満ちた不思議な場所でした。

夜はボートツアーに参加し、24時間火葬が続くマニカルニカー・ガートの炎をガンジス川の上から眺めました。
ガンジス川が見える部屋に宿泊して、窓の外を眺めながら、人生とは何かについて考えさせられる時間が多かったです。

そんな聖なる町で、猿に噛まれるというアクシデントが発生。この日からしばらく、各地で狂犬病の予防接種を打ちながらの旅となりました😅

皇帝シャー・ジャハーンが愛妃ムムターズ・マハルのために建てた霊廟です
バラナシの後に訪れたアグラ。
タージマハルは確かに美しかったのですが、当時の膨大な労働力と民衆の犠牲の上に成り立っているという話を聞くと、素直に感動しきれなかったというのが正直なところです。
現地のインド人ガイドさんが「自分たちも騙される」と苦笑いしていたほど、観光地で働く人たちのぼったくりや嘘にもエネルギーが消耗してしまい、タージマハルよりもそちらの印象が強く残っています。
ウッタラーカンド

📍 訪れた場所:Rishikesh, Haridwarなど
「神々の地」と呼ばれ、ヒンドゥー教の巡礼者が全国から集まる州。
ガンジス川はこの地に源を持ち、下流のバラナシなどと比べると、水が澄んでいてとても美しいです。

旅先で出会った運転手さんに行き先を任せて、大きな町は外から眺めるだけで、小さな村や寺院をめぐる旅になりました。
運転手さんのお母さんに料理を作っていただいたり、村を歩いたりしたのも楽しい思い出です。

おいしい食事をご馳走になりました

ヒマーチャル・プラデーシュ
📍 訪れた場所:Manali, Dharamsala
ラダックの旅を終えた後に訪れたマナリは、緑が豊かで美しく、乾燥した山岳地帯から一変した景色に癒されました。
カメラが壊れて撮影できませんでしたが、アジサイの咲いているお寺などの風景を覚えています。
別の機会に訪れたダラムサラは、チベット亡命政府の拠点で、ダライ・ラマ14世が居住する町としても知られています。
山の斜面にチベット仏教の寺院や建物がびっしりと立ち並ぶ独特の風景が印象的でした。
チベット料理も美味しく、インドにいながらまったく異なる文化圏に迷い込んだような感覚がありました。

マクロードガンジの街は、チベット文化とインドが混ざり合う独特の雰囲気でした
北部連邦直轄領
ラダック

結婚式で初めてお2人が顔を合わせたエピソードなど、ラダックの生活についてたくさん知ることができました
📍 訪れた場所:Lehと周辺の僧院, Nubra Valley, Tso Moriri
大冒険感を味わったのが、標高3,500m以上に広がるラダック。
インドとは思えない乾燥した山岳風景の秘境です。
デリーからレーへ飛行機で移動する前日に高山病の薬を飲んで準備を整え、到着後も数日間は無理をせず、車でゆっくりゴンパ(寺院)巡りなどをしました。

お堂の中に鎮座する巨大なマイトレーヤ仏(弥勒菩薩)は迫力がありました
岩山にへばりつくように建つゴンパの風景と、お寺で熱心にお祈りする人々の姿が圧倒的で、初めて見る景色に最初の数日は頭が全くついていかない気分でした。

色鮮やかなマニ車の東屋で地元の人たちが静かに休んでいて、日常の中に信仰が溶け込んでいるラダックらしい光景

レーでの滞在を終え、「世界一高い車道」として知られるカルドゥン・ラ(標高5,359m)を越えてヌブラ渓谷へ。
1人旅の予定でしたが、仲良くしてくださった宿のオーナーご夫妻と一緒に移動することになり、ラダックの人々の生活についてより深く知ることができました。

レー在住のご夫妻ですら、少し頭が痛いとおっしゃってました

最後は世界最高標高のラムサール湿地にも登録されている標高4,522mのツォモリリ湖へ。
訪れる人がまだ比較的少なくて、本当に静かで平和な雰囲気。湖畔でテントのような宿に宿泊しました。

地球ではない別の星にいるような気分を味わいました
カメラの充電箇所が故障して、この後は色彩がイマイチなスマホでしか撮影できなかったのですが、ここからマナリへ抜けるルートまでの移動の全てが大冒険で、その景色は一生忘れません。
ジャンムー・カシミール

📍 訪れた場所:Srinagar, Gulmargなど
「地上の楽園」と称されるカシミールは、インドとは思えないほど空気が澄んでいて、山々に囲まれた渓谷の景色は息をのむ美しさ。

美しいカワセミがボートにやってきたのでこっそり撮影
ダル湖に浮かぶハウスボートに宿泊し、船内で食事をしたり、景色を眺めながら過ごす時間は特別な体験となりました。
カラフルな布で彩られた小舟シカラに乗って湖を遊覧したのも、忘れられない思い出のひとつです。

宿の人にすすめられて、インド屈指のスキーリゾート・グルマルグも訪問。
標高約2,650mの雪原でそりに乗せてもらったり、少しだけスキーを楽しんだり、インドでこんな体験ができるとは思っていませんでした。

ソリの乗り方を真剣に教えてもらい、思わず爆笑。童心に返ってすべりました
インドは何度でも行きたくなる国
振り返ってみると、自分でも驚くほど、何度もインドへと出かけていました。
州をまたぐたびに、言葉も食事も町の様子も少しずつ違っている。
「インド」という一つの名前に、こんなにも多様な文化が詰まっているのかと、何度行っても驚かされます。
インドというと色々なイメージがあるかと思いますが、私にとっては、どこへ行っても旅人を温かく受け入れてくれる懐の深さがある国という印象です。
最近は出かけられていませんが、子どもたちがもう少し大きくなったら、常識が覆される大冒険の旅に連れて行きたいなと思っています。
これからインドを旅する方にとって、今回の記事の中に何かヒントがあれば嬉しいです。

