ハンガリーのスーパーの冷蔵コーナーで、白地に赤い水玉模様のパッケージを見かけたことはありますか?
それは「Túró Rudi(トゥーロー・ルディ)」。
見た目はチョコバーのようですが、中にチーズが入っているちょっと不思議なお菓子です。
1968年の誕生以来、半世紀以上にわたってハンガリー人に愛され続けているこのお菓子は、ハンガリーに来たなら一度は試してほしい国民的スイーツのひとつ。
スーパーの冷蔵コーナーにはほぼ必ずといっていいほど並んでいます。
ブダペストに20年以上住んでいる私も、最初は正直「なんだこのお菓子?」と思ったのですが、気づいたら癖になる味で、水玉のレトロなパッケージも可愛いです。
今回はそんなTúró Rudiの歴史や味の魅力、どこで買えるかまで、在住者目線で解説します。
ハンガリー旅行の思い出に、ハンガリーならではの味を試してみたい方の参考になると嬉しいです🎉
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本宮愛栞(もとみや あいか)
旧名「りり」でブログを書いてきました。
🇭🇺 ブダペスト在住20年。ハンガリー情報を中心に、旅先の情報も発信中。
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🍀 ブダペストを拠点に、旅と暮らしを行き来するボヘミアンな生活を送っています。
「これ、誰かの役に立つかも」と思ったことや、「旅人の視点で見るハンガリーの情報」をブログで発信しています。
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1968年生まれ、ハンガリーが誇る国民的お菓子「Túró Rudi」とは?

外見はチョコバーっぽいですが、中身はフレッシュチーズという意外な組み合わせです
Túró Rudiは、甘く味付けしたTúró(トゥーロー)と呼ばれるハンガリー独特のフレッシュチーズを、カカオコーティングした棒状のお菓子です。
誕生は1968年。ソ連の乳製品を視察したハンガリーの専門家たちがヒントを得て開発をスタートさせ、試行錯誤を重ねて完成しました。
名前の由来は、ハンガリー語で「棒」を意味するRúd(ルード)で、その可愛い呼び名がRudi(ルディ)。
偶然にも、商品の製造主任がマンデヴィル・ルドルフという人物だったこともあり、「ルドルフのルディ」説もあるのですが、正式には棒の形から来た名前とされています。

見た目はチョコバーのようです
「Túró Rudi」という名前自体は登録商標で、元祖として知られているのがPöttyös(ポッチョシュ)ブランド。Pöttyösとはハンガリー語で「水玉」という意味で、あの印象的な赤い水玉パッケージは、工芸美術大学の学生2人がデザインしたものだそう。
義理の母(ハンガリー人)が2025年の夏に娘にプレゼントしてくれた帽子が、まさにPöttyös Túró Rudiの帽子でした。
洋服とコーディネートするのが正直ちょっと難しいのですが、娘のお気に入りで夏になると喜んでかぶっています。

UAEのアブダビの砂漠ツアーで砂山から夕陽をみた時と、モンテネグロのブドヴァの旧市街を散歩した時の画像
現在はオランダ系の世界的大手乳業グループFrieslandCampina傘下で製造されていて、旧共産主義圏のスロバキア・ルーマニアなどでも販売されています。
ハンガリー人には懐かしの味、でも日本人には?

PöttyösブランドのTúró Rudiが棚いっぱいに並んでいます
ハンガリー人に話を聞いてみると、Túró Rudiは子ども時代の記憶と直結しているお菓子です。
日本人にとっての、きのこの山・たけのこの里とか、チロルチョコみたいな存在、と言えばわかりやすいでしょうか。
我が家の子どもたちも、幼稚園のおやつで食べて慣れているようで大好きです。
スーパーへ行くと、気軽に1〜2個掴んでカゴに入れているハンガリー人もよく見かけます。
しかし、日本人が初めてTúró Rudi食べると、「最初は微妙かも」と思う方が多いのではないでしょうか。
チョコレートバーだと思って口に入れると、中からTúró(トゥーロー)の酸味がふわっと出てくる。
甘いのか酸っぱいのかよくわからない、この独特の感覚に「え?」となる人は多いと思います。
私も最初は「なんだこれ、変な味」と衝撃を受けましたが、周りの大人や子どもたちが笑顔で頬張っているのを見ていたら、そのうち美味しいと感じるようになってきました。
チーズの酸味とチョコレートの甘さが、食べ慣れてくると絶妙なバランスに感じられてくるのが不思議です。
ちょっと小腹が空いた時などに、ちょうどいいお菓子だと今では思っています。
初めて食べる時は、小さなサイズ(1つ30グラム程度)で試すのがおすすめです!
どんな味なのか、実際に味見してみてくださいね。
どこで買える?売り場とおすすめのメーカー、値段を解説

ハンガリーのスーパーなので、Túró Rudiの種類もとても豊富です
Túró Rudiは常温のお菓子コーナーではなく、乳製品売り場に置いてあります
Túró Rudiはハンガリー国内のスーパーや、冷蔵コーナーのある小さな商店ならほぼどこでも見つかります。
Prima(CBA)、 SPAR、Tesco、Lidl、Aldiなど、スーパーへ立ち寄る機会があれば、ぜひ探してみてください。
売り場は常温のお菓子コーナーではなく、チーズや乳製品などの置いてある冷蔵コーナーです。
試していただきたいのは、やはり絶対的な定番であるPöttyösブランド。
赤い水玉の箱に入っていて、冷蔵コーナーの中でも目立っています。

ハンガリーではどのスーパーでも手に入りやすいです
オリジナルのサイズは約30グラムの小さなものでしたが、今はÓriás(オーリアーシュ=ビッグサイズ)と呼ばれる約50グラムの大きなサイズもメジャーです。
小さい方が約250〜300フォリント、大きい方が約300〜350フォリント(2026年5月現在、約130〜155円、および約155〜180円)で気軽に試せるお値段。
6〜10個入りのパックも販売されています。

2026年はブダペストでUEFAチャンピオンズリーグ決勝が開催、ワールドカップも行われるので、サッカーボールデザインのパッケージが登場したのかもしれません
なお、もしもTúró Rudiが気にいっても、要冷蔵のため、日本へはお土産として持ち帰るのは難しいのが難点です。
そういえば、スウェーデン在住のハンガリー人の友人は、Túró Rudiが大好きな娘さんのために、いつも冷凍して持ち帰っていました。
フレーバーの種類と関連商品を紹介

プレーンからいちご・ピスタチオ・マダールテイ風味まで色々あります
フレーバーは定番のプレーン(Natúr/ナトゥール)をはじめ、いちご、ココナッツ、ヘーゼルナッツクリーム、ピスタチオなど、豊富に揃っています。
私がハンガリーへ来た約20年前は、「フレーバーは邪道!本物はプレーンだけ!」という保守的な人が多く、私もその言葉を真に受けて、実はプレーン以外をほとんど試したことがありませんでした。
でも、スーパーの棚をみると結構な種類があることにびっくり。今やフレーバーが邪道だと顔をしかめる人も少ないことでしょう。
今回この記事を書くにあたり、とうとういくつかフレーバーのTúró Rudiも試してみました。

白いコーティングのマダールテイ風味(右から2番目)が特に目をひきました
- Mogyorókrémes(モジョロークレーメシュ):ヘーゼルナッツクリーム味
- Pisztáciás(ピスタチアーシュ):ピスタチオ味
- Tejes bevonattal(テイェシュ・ベヴォナッタル):通常のダークコーティングではなく、ミルクチョコ仕様でまろやか
- Epres(エプレシュ):いちご味。チーズの酸味といちごの甘酸っぱさが意外と相性よし。
- Madártejízű(マダールテイーズー):ハンガリーの定番デザート「マダールテイ(卵白と牛乳のふわふわデザート)」風味
- Szatmári szilvalekváros 0%(サトマーリ・シルヴァレクヴァーロシュ):砂糖ゼロ・サトマール地方産プラムジャム入り
実際に食べてみた正直な感想は「あ、なんかフレーバーの味がして、いつものTúró Rudiよりおしゃれかも」という感じです(笑)。
その中でも、Madártejízű(マダールテイ)の白いコーティングのTúró Rudiは初めて見たので、思わず「わぁ!」と声がでました。
夫も初めてだったようですぐに飛びつき、すごく美味しいと気に入った様子。
プレーンのTúró Rudiが気に入った方は、それ以外のフレーバーに挑戦してみるのもいいかもしれません。

なお、同じPöttyösブランドから、赤い水玉ボトルが可愛いカカオドリンクや、Tejsüti(テイシュティ)というお菓子も出ています。
Tejsütiはカカオスポンジにミルククリーム(Túróではありません)を挟んだお菓子で、名前を直訳すると「ミルクケーキ」。
食べてみた正直な感想は、特別感はあまりなく「まあおいしいかな」という感じ。
わざわざ優先して買わなくてもいいかなと思いました。

Pöttyös以外のRudiも売っている

スーパーの冷蔵コーナーをよく見ると、Pöttyös以外にも似たようなお菓子が並んでいることに気づきます。
「Túró Rudi」という名前はPöttyösとSole-Mizoの登録商標のため、他のメーカーは「Rudi」という名称で販売しています。
CBA・PrimaのプライベートブランドであるOké!、AldiのMilsani、そしてブダペストの老舗乳製品メーカーとして知られるCserpes(チェルペシュ)なども独自のRudiを展開しています。

ハンガリー人の間では昔から「Pöttyös az igazi!(ポッチョシュが本物だ!)」という言葉があるほど、Pöttyösへのこだわりは根強いもの。
でもTúró Rudiのファンになった方は、他社の商品と食べ比べてみるのも面白いかもしれません。
まとめ|スーパーに寄ったらぜひTúró Rudiを探してみて

ハンガリーを訪れた際は、ぜひスーパーの冷蔵コーナーをのぞいてみてください。
白地に赤い水玉模様のPöttyösパッケージがTúró Rudiの目印です。
要冷蔵のためお土産には向きませんが、だからこそ現地でしか味わえない体験とも言えます。
スーパーに立ち寄ったついでに1本買ってみて、ちょっと味見してみるのはどうでしょうか。
最初の一口は「え、これ?」と思うかもしれませんが、食べ慣れてくるとチーズの酸味とカカオコーティングの甘さが絶妙なバランスに感じられてくるから不思議。
Túró Rudiを食べたその瞬間、少しだけハンガリー人の日常に近づけるかもしれません…!?
ハンガリーのスーパーで、お手頃なお土産を探してみませんか?詳しい情報はこちらの記事にまとめました。


