「ハンガリーの海」ことバラトン湖。ハンガリー人が大好きな場所で、夏に一度は誰しもが必ず訪れる湖です。
1年前に「【ブダペストから日帰り観光】バラトン湖の歴史ある保養地バラトンフレド」という記事を書いたのですが、今年はバラトンフレドに家族で2泊してきました。
ブダペストからバラトン湖へ出かけて、日帰りでも楽しめますが、宿泊するとさらに滞在を満喫できます！！
バラトンフレドの滞在だけでなく、お隣にあるティハニの日帰り観光もしました。
バラトン湖半の2泊3日でどんな風に過ごせるのか、「バラトンフレドとティハニの滞在を楽しむ方法3選」というコンセプトで、現地の様子をご紹介していきます。
バラトンフレドやティハニを訪問予定の方、バラトン湖畔のどの町へ行こうか迷っている方、バラトン湖の夏の様子をご覧になりたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください🎉
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本宮愛栞（もとみや あいか）
旧名「りり」でブログを書いてきました。
🌏 ブダペスト在住20年。世界50カ国以上を旅した1人旅好き。
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1. バラトンフレドのホテルライフを楽しむ【Hotel Golden Lake Resort】
ハンガリー人が愛してやまないバラトン湖の中でも、バラトンフレドは人気の目的地の1つです。
バラトンフレドでは、たくさんのホテルやペンション、民泊アパートを見つけられます！
今回私たちが滞在したのは、バラトンフレドの船着場やタゴール遊歩道へ徒歩5分の場所にある「Hotel Golden Lake Resort」。
過去にバラトンフレドではいくつかの場所に宿泊しましたが、できるだけ町の中心に宿泊して、散策や雰囲気を思い切り楽しみたかったので、立地のいいこちらのホテルを選択しました。
フラッと出かけてアイスクリームを食べたり、湖畔を散歩したりするのに便利な立地でした！
夏場はカフェやお土産物屋さんで賑わうZákonyi Ferenc通りに、溶け込むような形でホテルの入り口があります。
私の記憶が正しければ、Hotel Golden Lake Resortは数年前まで小さな子供との予約が入れられなかったはず。
子連れで訪問して雰囲気を壊したらどうしよう…と心配していたのも束の間、小さな赤ちゃん連れの家族も多くて一安心。
公式ウェブサイトではあまり前面に出ていませんが、子供の遊べる場所もちゃんと用意されていました。
Hotel Golden Lake Resortは、雰囲気抜群のホテルで、カップルにもおすすめですし、子連れでも全く違和感なく滞在できるのがよかったです！！
ちなみに、改装工事が終わった有名な老舗ホテルAnna Grand Hotel（記事後半で紹介）は、夏のシーズンはなかなかのお値段（1泊4人で日本円8〜10万円くらい）だったので今回は断念。オフシーズンに訪れたいです。
2年前に家族で泊まったFlamingó Wellness és Konferencia Hotel（別のブログ記事に飛びます）は、ウェルネスエリアが充実しているので、ホテルで泳いだりのんびり過ごしたい方には、引き続きとてもおすすめです！
ウェルネスエリア
子供たちにとって、旅行先で一番楽しみにしているのがプールの時間！子供用の浅いプールがあるので、子供たちは大喜びでした。
大人向けには室内プールとジャグジーがあって、下の階のサウナエリアも楽しめます。
扉を出てバラトン湖に面する屋外のプールエリアにも行ってみると…！
こちらが大人用のプール。屋外にも小さな小屋の中にサウナがあります。
もちろん、子供用の浅いプールも！
湖には葦が生い茂っていて視界を遮られるのですが、屋外敷地の奥にあるジャグジー（大人用）は少し高い位置にあって、バラトン湖やヨットハーバーを眺められます。
芝生が美しい奥のエリアは、子供のおもちゃや遊具がおいてあります。
ウェブサイトではこのエリアの画像もほとんど載っていなかったのですが、子供たちにとって嬉しいサプライズでした。
部屋（クラシックスイート）
大人2名子供2名で予約可能だった唯一の部屋が「クラシックスイート」。
他の多くの部屋とは異なり、内装が昔のままでレトロである一方、約65m2で広さがあって、バラトン湖が見えるテラスもついているとのことで予約してみました。
確かに、絨毯や壁紙は時代を感じますが、お部屋は清潔。タオルアートとウェルカムチョコなどもあって気が利いてます。
寝室が2つあることを知らず、ソファーベットの利用をリクエストしてしまっていたので、リビングにもシングルベッドが1つありました。
扉で隠せるキッチン風エリア（水回りなし）もあり。
テラスから見えるバラトン湖とヨットハーバー。
テラスは広々していて、ゴロッと寝そべって過ごしたりもできました。
Google Mapsでは分かりにくかったのですが、ホテルの側面はカフェやバーで賑わうエリア。
日曜日の夜は、正直結構うるさかったです💦月曜日の夜は大丈夫でした。
私たちの宿泊したクラシックスイートや、湖側向きでないお部屋は、夏の週末は夜の騒音は懸念されます。
パノラマルーム（湖向き）の方が、静かな部屋が多そうです！
レストラン
洗練された雰囲気のレストランも、毎回の利用を楽しみました。
食事の品目は、今まで訪れたレストランと比べるとやや少なめ。でもお味はとてもよくて、少数精鋭といった感じでした。
夕食時にはアイスクリーム（コーンもあり）が準備されていたので、子供たちが大喜びでした。
プールの横にあるテラス席も、明るくて良さそうでしたよ！
プレイルーム
これまた公式ウェブサイトではなぜか掲載されていない、子供のプレイルーム！
そこまで広くはないのですが、いろいろなおもちゃで溢れていて、滞在中は何度もお世話になりました。
こういう場所が小さくてもあると、子供たちにとって天国なんですよね〜。
Hotel Golden Lake Resortの住所・詳細
| 住所 | Balatonfüred, Zákonyi Ferenc u. 4, 8230 |
| アクセス | Balatonfüred駅から徒歩12分 |
| 宿泊料金 | 1部屋72,000フォリント〜（朝食・夕食込み） |
| 公式ウェブサイト | https://goldenlake.hu/en |
Booking.comやExpediaからもHotel Golden Lake Resortの予約ができます。
これらのホテル予約サイトの画像の方が、公式ウェブサイトよりも充実しているので、ぜひチェックしてみてください！
2. バラトンフレドの滞在を楽しむ
バラトンフレドの湖畔は、緑が多くて遊歩道も整備されていてとても美しいです。
ヨットハーバー付近もとても絵になります！
歴史のある町なので、ところどころで古き良き時代のエレガントな建物の鑑賞ができます。
一方で、現代らしいショップやレストラン・カフェが並ぶ通りを、目的もなくぶらぶらするのも楽しいです。
私たちがどのように過ごしたか、様子をシェアしていきます！
Zákonyi Ferenc通りをぶらぶら
Hotel Golden Lake ResortのあるZákonyi Ferenc通り。船着場の方から見た前半部分の約200メートルほどは、夏場にレストランやショップがずらりとオープンして賑やかです。
夫のサングラスを羨ましがった息子と娘には、Zákonyi Ferenc通りお土産物屋さんで、子供用のサングラスを夏の思い出にプレゼントしました。
有名なショップがあるというわけではないのですが、ちょっとした記念品やお土産物は見つけやすいです！
バラトンフレドで人気のジェラテリアといえばFüredi fagyizó。今年も行こうと思ったのですが、いつみてもものすごい行列！
そこで、別のアイスクリーム屋さんに行き先を変更したところ、子供たちにも夫にもここのアイスが大ヒット！
Csavart Fagyzó Sopranoでは、ハンガリーであまり見かけない、クルクルまきのアイスを売っています。
インスタ映えしそうな印象的なアイス！！若い女の子たちが一生懸命写真を撮っていました。
子供にはKIDS仕様が持ちやすいのでおすすめ！サンプル写真通りでなくとも大丈夫で、好きなアイスを選んだ後に、3つのタイプのデコレーション (smarties, oreo, pink)の中から1つを選べます。
Füredi fagyizóとCsavart Fagyzó Sopranoの住所
| ❶Füredi fagyizó | Balatonfüred, Zákonyi Ferenc u. 4, 8230 |
| ❷Csavart Fagyzó Soprano | Balatonfüred, Zákonyi Ferenc u., 8230 |
| アクセス | バラトンフレド駅から徒歩12〜13分 |
バラトン湖遊覧船
1年前も家族で乗った遊覧船。その時と同じCsobáncという船に乗船して、1時間のバラトン湖遊覧を満喫しました。
船上の詳しい様子は、過去の記事の「遊覧船を楽しむ（4月〜10月）」でご覧いただけます。
去年はドリンクは各自で注文するスタイルでしたが、今年はテーブルまでオーダーを取りにきてくれて、支払いもテーブルでできました。
Jókaiという遊覧船もあり、私たちの到着と同時に出航でした。時刻表でどちらの船が就航するのか確認できます。
遊覧船乗り場、遊覧船情報
| 住所 | Balatonfüred, Hajóállomás 85 1, 8230 |
| アクセス | バラトンフレド駅から徒歩18分 |
| 遊覧船公式ウェブサイト （BAHART / 船検索） ※遊覧船はPleasure Boatで検索 | https://jegy.bahart.hu/ |
タゴール遊歩道やAnna Grand Hotel周辺の散策
1年前の記事でもご紹介したタゴール遊歩道やAnna Grand Hotel周辺を、今年も家族で散策しました。
ハンガリーで一番大きな循環器病院がこの立派な建物。アジア人初のノーベル文学賞受賞者であるインド人タゴールが療養していたことでも有名です。
病院の前にあるコシュート・ラヨシュの泉。以前は鉱泉水が自由に持ち帰りできたのですが、残念ながら蛇口が閉まっていました。
貼り紙の情報によると、約1キロ離れたSzekér Ernő emlékforrásでは鉱泉水が汲めるそうです。
改装前に一度宿泊したことのあるAnna Grand Hotel。200年以上の歴史を辿れる、バラトンフレドの老舗ホテルです。
いつか家族4人で泊まってみたいです！
庭園と周りの建物は自由に歩きまわることができます。
Anna Grand Hotelと周辺情報
❶タゴール遊歩道 ❷循環器病院 ❸コシュート・ラヨシュの泉 ❹Anna Grand Hotel
| 住所(Anna Grand Hotel) | Balatonfüred, Gyógy tér 1, 8230 |
| アクセス | バラトンフレド駅から徒歩15分 |
| Anna Grand Hotel公式ウェブサイト | https://annagrandhotel.hu/eng/ |
Booking.comやExpediaからもAnna Grand Hotelの予約ができます！
汽車風の観光バス（Liliput-kisvonat）に乗車
30分かけてバラトンフレドを走る汽車風の観光バス。
船着場に程近いVitorlás広場から30分ごとに出発しているので、見かける機会も多いと思います。
観光シーズンは夜遅くまで営業していて、最終便の21時発に乗車してみました。
3車両目の一番後ろの席は、ベビーカーも一緒に乗れる仕様になっているので、赤ちゃん連れでも大丈夫。
ツアーの最中は、ハンガリー語・ドイツ語・時々英語で、観光の音声アナウンスが入ります。
見どころのハイライトはツアーの超前半！エレガントな地区を走ります。
ただし、中盤以降のほとんどは結構地味なルートなので、景色を楽しむというよりは、汽車風の観光バスの乗車を楽しむのをメインにする気分でいるのがいいです。
お子さんがいらしたら喜んでくれると思います！！
汽車風の観光バス（Liliput-kisvonat）の住所・詳細
| 住所 | Balatonfüred, Vitorlás tér, 8230 |
| アクセス | バラトンフレド駅から徒歩15分 |
| 料金 | 大人 3,000フォリント 子供 1,500フォリント 3歳以下 無料 |
| 公式ウェブサイト（ハンガリー語） | https://liliput-kisvonat.hu/ |
| 運行ルート | https://liliput-kisvonat.hu/utvonal/ |
3. ティハニの日帰り観光を楽しむ
ティハニはバラトン湖の中でも印象的な場所。湖に突き出した半島は小高い丘になっていて、約1,000年の歴史を誇る修道院がシンボルです。
バラトンフレドからティハニまで、バスで小旅行に出かけました。
ティハニの修道院を訪問
1055年にハンガリー王アンドラーシュ1世によって設立されたティハニの修道院は、ハンガリーの歴史的・文化的に重要な場所です。
ティハニにきたのであれば、修道院の内部見学は必見です！！博物館では古い歴史を感じることができますよ。
私たちは時間がなくてスキップしてしまいましたが、内部の荘厳な雰囲気は以前に何度か入場したのでよく覚えています。子供が大きくなったら必ず訪れたいです。
チケット売り場の横のお土産屋さんでは、修道院で作られたチョコレート・ワイン・ビール・化粧品なども販売されています！！
ティハニの修道院の住所・詳細
| 住所 | Tihany, I. András tér 1, 8237 |
| アクセス | バス停Postaより徒歩2〜3分 |
| 公式ウェブサイト （最新の入場料、営業時間など） | https://eng.tihanyiapatsag.hu/ |
Rege（修道院の隣にあるパティスリー＆レストラン）
1961年から営業しているパティスリー「Rege」は、修道院の中庭にオープンした簡易喫茶が始まりです。
のちに自家製の菓子工房を備えた本格的なカフェとなり、現在では60年以上の歴史を持つティハニの人気スポットになっています。
景色がいいことでも有名で、観光客に人気のスポットです。
レストランメニューもあるので、食事も楽しめます！
お昼前に到着すると、入場を待つ人々で行列になっていました。でも、店内は結構広いので、テンポよく案内されていきます。
ダメ元で「バラトン湖側の景色のいいテーブル席」をリクエストしてみたら、少し待てば準備してくれるとのこと！
入り口のテーブルで待たせてもらいます。
バラトン湖を眺めるテラス席はこんな様子。8月の平日（月曜日）でしたが、なかなか混雑しています。
5分ほど待って通してもらったのがこちらの席。美しい景色が目の前に広がります！！
私たちはレモネードにコーヒー（私はエスプレッソ+アイスクリームのアフォガート）をオーダーしました。
町の中の2倍くらいのお値段はしますが、素晴らしい景色があるので気になりません。
私たちが座ったテーブルのさらに奥にも、席が続いています。
タイミングにもよると思いますが、湖側に座れるチャンスは意外とありそうなので、テーブルに通される前にスタッフさんに相談してみるのがいいです。
高い天井の屋内テーブルも素敵です。「景色は修道院の隣から見るから、席はどこでもいい」という場合は、屋内でもいいですね。
画像の右下にお手洗いがあるのですが、階段の壁に昔のカフェの様子が分かる写真が飾られています。時間があったらぜひ見てみてください。
Regeの住所・詳細
| 住所 | Tihany, Kossuth Lajos u. 22, 8237 |
| アクセス | ティハニ修道院から徒歩1分 |
| メニュー（値段は書かれていません！💦） | https://apatsagicukraszda.hu/menu-drinklist |
| 公式ウェブサイト | https://apatsagicukraszda.hu/ |
ティハニからの景色・散策を楽しむ
ティハニに来たのであれば、全員が必ず訪れるのが修道院の隣から続くビューポイント！遊歩道になっていてもちろん無料です。
バラトン湖の景色を楽しみましょう！
ラベンダーで有名なティハニ。湖を望む通り沿いには、ラベンダーグッズなどを販売する屋台が並んでいます。
村の中心部にはお土産物屋さんやレストランが点在しています。ぶらぶらと歩いて過ごすのが、ティハニの楽しみ方です！
バラトンフレドへの行き方
過去の記事「バラトンフレドへの行き方」に詳しく掲載しているのでご確認ください。
チケットはMÁV（ハンガリー国鉄）のウェブサイトから購入可能です！
夏のバラトン湖行きの列車の車両には、いくつか種類があります！
(IC)」の車両。窓は開けられず、一応冷房がかかっています。（あまり効いている感じはしないです。）
こちらは「エクスプレス（EX）」の車両。冷房はなく窓は開けられます。
ハンガリー国鉄の定期券でお得に行き来したい人や、学生さんなどが多く乗車しています。話し声で賑やか＆窓が開いていて騒音が入ってくるので、結構騒がしいことが多いです。
通常はインターシティーの方がチケット代が高いです。
今回の行きのチケットは、なぜかエクスプレスの方が高くて、間違えてそちらを購入してしまいました。
車両はなかなか騒がしかったのですが、窓が空いていたので、冷房の効きの弱いインターシティーの車両より涼しかったのがよかったです。
ハンガリー国鉄に関する記事はこちらからどうぞ！
バラトンフレドとティハニの滞在を楽しむ方法3選
ハンガリーの海と呼ばれるバラトン湖の中でも、エレガントな雰囲気で人気の高いバラトンフレド。
2024年8月に家族で2泊3日してきたので、その様子をシェアしながら、現地滞在の楽しみ方をまとめてみました。
- バラトンフレドのホテルライフを楽しむ
- バラトンフレドの滞在を楽しむ
- ティハニの日帰り観光を楽しむ
ブダペストからバラトンフレドやティハニへ日帰り旅行もできますが、時間のある方はぜひ宿泊もしてみてください。
夏休みのシーズンは、夏を待ち侘びたヨーロッパの人々が思い切り人生を楽しむ様子がみられます。一方、冬場であればしっとりとした湖畔での滞在を味わえて素敵です。
以上、参考になる情報があれば幸いです。
バラトン湖畔で思い出に残る時間をお過ごしください！
バラトンフレドに関連する2つの記事はこちらです。
