【マンガリッツァ豚を味わう】ブダペストのレストランNegro Mangalica Bistro & Barに行ってみた

ブダペストのNegro Mangalicaレストランの一品、マンガリッツァ豚のホホ肉の赤ワイン煮込み

せっかくハンガリーに来たなら、一度は味わっておきたいのが「マンガリッツァ豚」。
ふわふわとした毛が特徴的なこの豚は、ハンガリーが誇る在来種であり、国家遺産(国宝)として保護されている特別な存在です。

赤身はきめ細かく柔らかく、旨みと香りが豊かなのが特徴で、世界中のグルメからも注目を集めています。

ブダペスト動物園にいたマンガリッツァ豚の親子。体は白い体毛に覆われていて、母豚の毛がくるくるとしているのが特徴的
ブダペスト動物園にいたマンガリッツァ豚の親子

マンガリッツァ豚は輸出量の方が多く、ハンガリー国内では意外と見つからないのが難点。
しかし、今回訪れたNegro Mangalica Bistro & Bar(ネグロ・マンガリッツァ・ビストロ&バー)は、その名のとおり、マンガリッツァ豚を使った料理も楽しめる貴重なレストランです。

2020年代前半にユダヤ人街にオープンしたレストランで、伝統的なハンガリー料理をモダンにアレンジして提供しています。

本宮愛栞(もとみや あいか)

ハンガリーの定番料理であるグヤーシュスープやチキンパプリカ、デザートのトゥーローゴンボーツ(カッテージチーズ団子)なども人気。

ハンガリー料理が初めての方にもおすすめできます。

この記事では、実際に訪れたときの料理の味や店内の雰囲気などを、写真とともにレポートします。

マンガリッツァ豚を食べてみたい方や、ブダペストでおいしいレストランを探している方は、ぜひ最後までご覧ください🎉

🐷ブダペストでマンガリッツァ豚を提供するレストランは他にもいくつかあります。読み比べてみて、気になった場所にお出かけください。

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本宮愛栞(もとみやあいか)アイコン

本宮愛栞(もとみや あいか)
旧名「りり」でブログを書いてきました。

🌏 ブダペスト在住20年。世界50カ国以上を旅した1人旅好き。
🏝️ インド・暖かい国・マイナーな国や地域に惹かれがちです。
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「これ、誰かの役に立つかも」と思ったことや、「旅人の視点で見るハンガリーの情報」をブログで発信しています。
お問い合わせはお気軽にどうぞ!

目次
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Negro Mangalica Bistro & Bar訪問レポート

レストランの大きな窓と入り口

ユダヤ人街のゲットーメモリアルウォールのすぐ近くにあるNegro Mangalica Bistro & Bar。
12時の開店に合わせて念の為予約を入れておきましたが、私が一番乗りででした。

実はこのレストラン、ハンガリー料理を提供していますが、オーナーはスペイン出身で、スペイン語と英語も話せるスタッフが出迎えてくれます。

ハンガリーの在来種であるマンガリッツァ豚はスペインでも人気が高いようで、ハンガリーから多く輸出されている食材です。

黒いマンガリッツァ豚をモチーフにしたレストランのロゴ

メニューには珍しくスペイン語の表記もあり、店内ではスペイン語の会話も聞こえてきます。

普段のブダペストとは少し違う、おしゃれで明るい雰囲気と、フレンドリーな接客が印象的でした。

アルコール類も充実しているので、カウンターでくつろぐのもよさそう

メニューの一部はマンガリッツァ豚料理ですが、それ以外はハンガリーの定番料理が揃っています。
きっと満腹になると思い、私はマンガリッツァ豚のメインメニューだけ注文することにしました。

2025年11月現在、マンガリッツァ豚のメインメニューは以下の3つです。

  • マンガリッツァ豚ロースのカツレツ(ポテトサラダ添え)
  • マンガリッツァ豚のホホ肉の赤ワイン煮(ハンガリー風ニョッキ添え)
  • マンガリッツァ豚肩ロースのロースト(玉ねぎ入りマッシュポテト添え)

「ホホ肉」か「豚肩ロースのロースト」で迷ったので、笑顔の優しいウェイターさんからのアドバイスを聞くことに。

「さっぱりしてるのはホホ肉とソースの組み合わせ、お肉の脂が好きな人にはローストがおすすめ」とのことで、ホホ肉を選んでみました。

果実味の奥にほのかな苦味とスパイスを感じた赤ワイン
メニューにはなかったですが、スパークリングウォーターを小さなサイズでもオーダーできました

せっかくなので、ハンガリーの赤ワインも注文します。

ウェイターさんおすすめのセクサールド地方の赤ワイン、Fekete Shiraz Válogatás 2018(フェケテ・シラーズ・ヴァーロガターシュ/フルボディの特選シラーズ)を選びました。
なかなか力強い味わいのあるワインで、お肉料理との組み合わせにいいです。

私は前菜はオーダーしていませんが、マンガリッツァ豚の生ハムや、マンガリッツァ豚のサラミなどの盛り合わせプレートがメニューにあります。
他のレストランではマンガリッツァ豚のハムなどはめったに見かけないので、お好きなお酒と一緒につまむのも楽しくておいしそう。

ちなみに、ハンガリー料理定番のグヤーシュスープも評判がいいようです。

マンガリッツァ豚の生ハムは4,900フォリント、マンガリッツァ豚のサラミなどの盛り合わせは5,800フォリントです
画像引用元:レストラン公式Facebookページ

注文をして10分ほど待つと、ホホ肉の赤ワイン煮が運ばれてきました。

フライドオニオンの下にはマンガリッツァのホホ肉がたっぷり。
付け合わせのドゥドゥレは主にハンガリー西部の郷土料理で、じゃがいもと小麦粉を混ぜたダンプリグのようなものです。
モダンなアレンジとして添えられたパールオニオンのピクルスが、アクセントを加えています。

おしゃれな雰囲気の一品

お肉はとてもホロホロで、臭みやしつこさがなく、ソースと一緒にペロリと食べられます。
サワークリームとパプリカパウダーでモダンに仕上げられたじゃがいも団子は、ホホ肉とソースとの相性も抜群でした。

お肉はホロホロでした

食べ始めたときはパクパクと進んだので、「デザートもいけるかも?」と思ったのですが、食べ終わるころにはすっかり満腹に。
結局予定通りにデザートは諦めて、お会計へ。

ちなみに、ハンガリーらしいデザートを食べてみたい方は、「トゥーローグンボーツ(カッテージチーズ団子)」や「マダールテイ(ふわふわのメレンゲを浮かべたバニラ風味のミルクプリンのようなスイーツ)」に挑戦してみてください。

トゥーローゴンボーツ。デザートは3,000フォリント程度です
画像引用元:レストラン公式Facebookページ

お会計の前に、ハンガリー名物の蒸留酒パーリンカ(Pálinka)をサービスでいただきました。
チェリー風味でしたが、アルコールが強くて一口で体がぽっと熱くなります。

チェリーのパーリンカ。少量でも強いお酒です

最新のメニューでは、サービス料12%込みの価格が掲載されています。

私が頼んだマンガリッツァのホホ肉が7,200フォリント、ワインが150mlで2,200フォリント、コップに入れてもらったスパークリングウォーターが550フォリント。
合計で9,950フォリント(約4,600円)でした。

口コミでは「ハンガリーにしては値段が高すぎる」という声もありますが、マンガリッツァ豚料理は希少なので、お値段は必然的に高くなります。

マンガリッツァ豚以外の料理は、ブダペストのレストランの相場か、ほんの少し高いかなという程度です。

おしゃれな雰囲気の中で、モダンにアレンジされたマンガリッツァ豚やハンガリー料理を味わいたい方には、訪れてみる価値があるレストランだと思いました。

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Negro Mangalica Bistro & Barへの行き方・情報

黒のアクセントが映える、落ち着いた雰囲気のレストランの外観
住所Budapest, Dohány u. 36, 1074
アクセスBlaha Lujza tér駅から徒歩6分
もしくは、Astoria駅から徒歩7分
営業時間月〜日曜日 12:00〜23:30
定休日普段は定休日なし
ただし、クリスマスなどは閉店するので、公式ウェブサイトを要確認
※テーブル予約画面で確認可能
公式ウェブサイトhttps://www.negromangalica.hu/en
メニューhttps://www.negromangalica.hu/en/menu
※2025年11月現在、Google Mapsに表示されるメニューの料金の方が最新
テーブル予約https://www.bukio.hu/booking/negro-mangalica

私が出かけた平日の正午はそこまで混んでいませんでしたが、混雑する時間も多いようなので、公式ウェブサイトから予約しておくと安心です。

マンガリッツァ豚のメニューは一部で、その他に定番のハンガリー料理を注文できます。
店内ではハンガリー語の他、英語とスペイン語が通じます。

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【まとめ】Negro Mangalica Bistro & Barはどんな人におすすめ?

ハンガリーの“食べる国宝”マンガリッツァ豚は、実は国内のレストランでも簡単には見つかりません。
そんな中で、Negro Mangalica Bistro & Barは、マンガリッツァ豚をモダンなスタイルで味わえる、貴重な一軒です。

店内は明るく洗練された雰囲気で、スペイン人オーナーが経営するお店らしく、どこか陽気であたたかい空気が漂います。
伝統的なハンガリー料理を現代的にアレンジした一皿が楽しめ、マンガリッツァ豚を食べてみたい方はもちろん、グルメな旅行者にもおすすめです。

公式ウェブサイトから簡単にテーブル予約できるので、この記事を読んで気になった方は、ぜひ足を運んでみてください。

レストランのある7区はブダペストのユダヤ人街として知られています。こちらの記事に情報をまとめました。

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