ブダペストにはたくさんのレストランがありますが、気がついたら閉店していて、また違うお店が開いていた、ということはよくあります。
そんな中、20年間も営業を続けている人気レストラン「MENZA(メンザ)」には、いつもお客さんがいっぱいで、ランチやディナーの時間は入店を待つ行列ができています。
MENZAではモダンな食事が提供されていて、ハンガリー料理はもちろん、パスタやサラダ、中近東やアジア風の料理もメニューに並んでいます。
お値段はブダペストの中ではなかなかリーズナブル。実は、ハンガリー語の案内しかないのですが、お得な平日の日替わりランチメニューもあるんです。
平日のお昼に家族でMENZAに行ったので、その時の様子を写真と共にレポートいたします。
私はハンガリーの「食べられる国宝」マンガリッツァ豚のステーキをいただきました!
ブダペストでおいしいレストランを探している方、お洒落な雰囲気が好きな方、マンガリッツァ豚を食べてみたい方は、ぜひこちらの記事に目を通してください!🎉
🐷MENZAレストランと同じブダペスト6区にある、Király 100レストランでもマンガリッツァ豚が食べられます!マンガリッツァ豚が気になる方は、こちらの記事も要チェックです🎵
りり / 旅行大好き
ハンガリーの首都、ブダペスト在住18年
1人旅が大好きで、世界50カ国以上を訪問
東京で旅行会社に4年勤務経験あり
ヨーロッパに長年いるけれど、実はインドや暖かい国が大好き
旅のプロとして、みなさんに役立つハンガリー情報や、旅行情報をお届け中!
ハンガリー旅行に関するお問い合わせもお気軽にどうぞ!
ブダペストで人気のMENZA(メンザ)レストランとは
ブダペスト6区のリスト フェレンツ広場には、レストランやカフェが軒を並べていますが、20年もの間コンスタントに人気を保っているのがこのMENZAレストランです。
レストランは広告宣伝に力を入れていないにも関わらず、口コミで集まったお客さんでいつも店内は混雑しています!
私も15年以上前に「MENZAレストランすごくおすすめだよ!」と、友人に教えてもらったのが、このレストランを知るきっかけでした。
ハンガリー語で「MENZA」とは、学校や職場にある安価な食事をとれる食堂のことです。
MENZAレストランはその名前の印象とは裏腹に、もっとずっとモダンで垢抜けています。
でも、気取った雰囲気ではなく、誰でも入店しやすい親しみやすさを感じられるのが不思議です。
若い人たちだけではなく、地元の年配の方々にも人気があります。私たちが訪問した時も、年金受給者と思われるお客さんを数組見かけました。
レストランのオーナーのインタビューを読んだことがあります。
オーナーとスタッフが「すべてのお客さんに喜んでもらいたい」という愛情と信念をもって働いているのが、MENZAレストランの長年の人気の秘訣のようです!
スタッフのみなさんの対応もよかったです。
ガラス張りのテラス席から建物に入ると、Menzaのプレートのかかったカウンターが目に入ります。平日はハンガリー人に人気のランチメニューがあるので、テイクアウトのための紙袋がすでにずら〜り。
私たちは11時30分に予約をしていて、入り口を入って右側奥のテーブルに通してもらいました。
窓はないのですが天井が高く開放感があり、静かで落ち着いて過ごせる場所でした。
入り口を入って左側は大きな窓があって明るいです。下のフロアと上のフロアに分かれています。
「20」の数字は、MENZAレストラン20周年を意味しています。モダンで清潔なお手洗いはこの階にあります。
入り口のガラス張りのテラス席はこのような様子です。
寒くない時期は、レストランの外もテーブル席が並んでいて、いつも混雑している様子が伺えます。
MENZAレストランで、平日のお昼にランチをいただく
レストランの開店後早めに入店したので、最初はまだ混んでいませんでした。
しかし、正午を過ぎる頃にはもうかなりテーブルが埋まっていて、午後1時に席を立つ頃は順番待ちの列ができていました。
MENZAレストランに行ってみたい!と思った方は、できるだけ早く予約を入れることをおすすめします。オンライン予約は希望日の2日前が締め切りです。
お店が混んでくると、ウェイターさんを呼ぶのが結構難しいです。時間に余裕をもって、ゆったりとお待ちくださ〜い。
マンガリッツァ豚のステーキ
MENZAレストランでマンガリッツァ豚料理は、アラカルトメニューに載っています。
期間限定メニューにもマンガリッツァ豚の料理がありました。ウェイターさん曰く、どちらのメニューもお肉自体は同じで、味付けや付け合わせが異なるとのこと。
今回は期間限定メニューの「マンガリッツァ豚のロース、焼きリンゴ、ベーコンとさやいんげん炒め」を選んでみました。
マンガリッツァは希少価値が高いので、5,990フォリント(2023年12月現在、約2,400円)と、他のメインメニューよりは少し高めの価格です。
MENZAレストランで提供されるマンガリッツァ豚の部位は”karaj”=ロース。ハンガリーのスーパーでもよく売っていますが、脂身よりも赤身が多く、比較的さっぱりした部位といえます。
オーダーして待つことたったの10分程度、運ばれてきたお皿がこちらです!!
分厚くてしっかりした大きさのマンガリッツァ豚!200グラムくらいありそう!!
”焼きリンゴ”は本当に丸ごと焼いたリンゴで、見た目が迫力満点です。
ベーコンとインゲンの炒め物のほかに、メニューには書いてありませんでしたが、茹でたジャガイモと焼いた芽キャベツもついていました。
マンガリッツァ豚は焼きリンゴの高さ3分の1程度もの分厚さです。いただきます!
とても優しい味のマンガリッツァ豚で、ほんのり塩味がちょうどよく、表面のカリカリに焼けている部分も、赤身のお肉の部分もおいしいです。
2歳の娘も「もっとちょうだい」と言いながら、パクパクと食べていました。
前回のブログで書いたKirály 100のマンガリッツァ豚は脂身が多い肩ロースでしたが、今回は赤身の方が多いロースなので、脂身が苦手な方にもおすすめできます!
付け合わせのベーコンとサヤインゲン炒め、ジャガイモや芽キャベツもたっぷり。中央に乗っかっていた焼きレタスも塩味がついていて、何気にすごくおいしかったです。
焼きリンゴは久しぶりに食べましたが、しっかり火が通っていて甘くて柔らかく、うちに帰ったら私も久しぶりに作ろう!と思ったほど。
お肉の柔らかさはKirály 100の肩ロースに軍配があがりますが、ここMENZAのマンガリッツァ豚もおいしさでは互角で、優しくさっぱりした味が印象に残りました。ボリュームはたっぷり!
見た目が華やかで、お野菜がたくさんなのもポイントが高かったです。
この焼きリンゴ添えのメニューは2023年12月で終わってしまいますが、アラカルトメニューにハニーマスタードで味付けしたマンガリッツァ豚があります。
マンガリッツァ豚を食べてみたい方は、MENZAレストランも候補の1つに入れてください!
平日の日替わりランチメニュー(飾らないシンプルランチなので、長期滞在者向き!?)
ハンガリー人の間では、MENZAレストランの日替わりランチメニューが人気です。
学校などにあるMENZA(食堂)といえば、Aランチ、Bランチといったセットメニューも一般的なので、このレストランの名前に相応しいメニューです。
でも、実はランチメニューはハンガリー語でしか案内がなく、観光客でランチメニューの存在に気がついている人は、案外少ないように見受けられます。
日替わりランチメニューは2品(前菜+メインの日もあれば、メイン+デザートの日もあり)で2,590フォリント(2023年12月現在、約1,000円)、とってもリーズナブルなセットです。
ただし、メニューの内容はハンガリー料理とは限りません。
短いハンガリー滞在でMENZAのランチメニューを注文したら、「アラカルトメニューから、ハンガリー料理を選んだほうがよかったかも〜」となる可能性は否めません。
夫が注文した日替わりメニューは、以下の通りでした。
- Korhelyleves”というハンガリーのスープ(パプリカパウダーで調理した酢漬けのキャベツのスープに、コルバースというハンガリーのソーセージ入り)
- ハンバーガーとフライドポテト
味見させてもらいましたが、どちらもおいしかったです。(お値段のことを思うとさらにおいしい!!)
ベジタリアンメニューもあって、この日の前菜はセロリのクリームスープ、メインはカマンベールチーズのグリルとブルグルのサラダでした。
ランチメニューのチョイスは国際的で、ハンガリー料理もありますが、中東料理やユダヤ料理、無国籍料理など様々です。
以下のような場合は、ウェイターさんにその日のランチメニューを確認して、注文してみるのもありです!
- ハンガリーに長期滞在していて、リーズナブルなランチが食べたい場合
- 予算を抑えたい場合
- 必ずしもハンガリー料理でなくていい場合
※”グループではランチメニューは注文不可”の注意書きがあります。5名以上をグループとみなしているようですが、注文前に個別にご確認ください。
ランチメニューは、数がなくなり次第販売終了です。
ハンガリーに短期で旅行に来ている場合は、アラカルトメニューからハンガリーらしい料理をチョイスしたほうがいいかもしれません…!?
MENZAレストランのその他の料理
期間限定メニューとアラカルトメニューがあり、ベジタリアンのためのメニューも常時用意されています。
ハンガリー料理はもちろん、色々な国の料理もあり、モダンで自由なメニューのラインナップといった印象です。
ホームページのメニュー1つ1つをクリックすると、全ての料理に対して画像が表示されます(!)。
レストランへ向かう前に、チェックしておくのがおすすめです。
MENZAのメニュー(英語):https://www.menzaetterem.hu/en/food/
私たちはお腹がいっぱいになったので、デザートは試しませんでしたが、注文したコーヒーは味わい深くおいしかったです。
特に、夫はパンプキンシロップの入ったコーヒーを絶賛していました!
MENZAレストランへの行き方、営業時間
住所 | Budapest, Liszt Ferenc tér 2, 1061 |
アクセス | 地下鉄1号線Oktogon駅から徒歩3分 |
営業時間 | 11:00〜23:00 |
定休日 | 12月24〜25日、31日 |
ホームページ | https://www.menzaetterem.hu/en/ |
オンライン・テーブル予約 (希望日の2日前まで受付) | https://www.menzaetterem.hu/en/reservation/ |
ランチやディナータイムは混雑するので、事前に予約をしておいた方がいいです。
テーブル予約はオンラインで2日前までしか受付していません。15分刻みで時間指定をするシステムですが、人気の時間帯の予約はすぐ埋まってしまいます。
訪問日が決まったら、できるだけ早くオンラインで予約を入れてしまいましょう!
ブダペストの人気レストランMENZA まとめ
リスト)の像
入れ替わりの激しいブダペストのレストラン業界。そんな中でも、20年間常に人気を保ち、人々に愛されているのが、ブダペスト6区のリスト フェレンツ広場にあるMENZAレストランです。
MENZA(食堂)という名前とは裏腹に、モダンでお洒落なレストランですが、価格は比較的リーズナブルで、店内は親しみやすい雰囲気です。スタッフのみなさんの接客もいい感じなので、気兼ねなく訪問できます。
ハンガリー料理、サラダ、パスタ、中近東料理、無国籍料理など、モダンで自由なメニューのラインナップです。
食べられる国宝と呼ばれる、マンガリッツァ豚の料理もアラカルトメニューに載っています。
ハンガリー語の案内しかないのですが、お得な平日のランチメニューもあるので、気になる方はウェイターさんに聞いてみてください。
ランチやディナータイムの混雑は必至です。レストランへ行きたい日程が決まったら、2日前までにオンラインで予約を入れることをおすすめします。
以上、参考になる情報があれば幸いです。お洒落なMENZAレストランで、楽しくおいしい時間をお過ごしください!
【旅の指さし会話帳】
かれこれ20年くらい前に私も持っていたので、懐かしい!!と思わず表紙に見入ってしまいました。
かわいいイラストと共に、旅に便利な単語やフレーズが盛り込まれています。
ハンガリー旅行のお供にいかがですか?