前回の【施設編】では、ショーやプール、キッズクラブなど、船内での過ごし方をご紹介しました。
今回はその前後の話——乗船前の準備から、チェックイン、避難訓練、寄港地での乗り降り、そして下船まで、旅の「手続き・段取り」の部分をまとめてお届けします。
Celestyal Journey乗船のための手続きはアナログで、事前に準備すべきことはほとんどありませんでした。
具体的にどんな流れだったのか詳しくまとめたので、乗船予定の方の参考になれば嬉しいです🚢
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本宮愛栞(もとみや あいか)
旧名「りり」でブログを書いてきました。
🇭🇺 ブダペスト在住20年。ハンガリー情報を中心に、旅先の情報も発信中。
🎒 世界50カ国以上を訪問。インドや暖かい国が大好きで、中欧周辺にも愛着あり。
🍀 ブダペストを拠点に、旅と暮らしを行き来するボヘミアンな生活を送っています。
「これ、誰かの役に立つかも」と思ったことや、「旅人の視点で見るハンガリーの情報」をブログで発信しています。
お問い合わせはお気軽にどうぞ。
乗船前の準備|アプリなし!事前手続きはシンプル

最近の大型のクルーズ会社だと、乗船前にやることが意外とたくさんある様子。
専用アプリで事前チェックインを済ませたり、乗船する時間帯を予約したり、荷物に付けるタグを自宅で印刷してスーツケースに貼り付けたり……。
スマホありきで、出発前から”宿題”がそれなりにある会社も多いようです。
一方でCelestyalの場合、事前にやっておくのは、公式サイトでの顔写真の登録とパスポート情報の入力くらい。
専用アプリは存在せず、乗船時間帯の予約も、荷物タグの印刷も必要ありません。
当日ターミナルに持って行くのも、予約後に受け取るE-ticket(乗船に必要な予約確認書)だけでOK。
大手クルーズ会社で旅慣れている人は「本当にこれだけ?」と心配になるらしいです。
ただ、そのシンプルな事前登録が、私にとってはなかなかの難関でした。
何度試してもデータが保存されず、結局、Celestyalに直接メールでパスポート情報などを送り、入力を代行してもらうことに。
この時点で「あぁ、この会社はけっこうアナログなんだな」と、なんとなく察しました(笑)。
もし同じように登録がうまくいかない場合は、あれこれ粘るより、早めにメールで相談してしまうのが確実だと思います。
返信をもらって対応してもらうまでに数日かかることもあるので、出発ギリギリではなく、余裕をもって手続きしておくのがおすすめです。
チェックイン|ターミナルへの行き方と手続き

窓の外に乗船予定のCelestyal Journeyが見えてきました
出発は、アテネ中心部から約10km南西にあるピレウス港から。
アテネ最大の港で、ギリシャの島々へ向かうフェリーやクルーズ船が発着する、いわば海の玄関口です。
ターミナルへの行き方
ピレウスには地下鉄(メトロ)の駅があるのですが、港はとても広く、私たちが乗船したターミナルAまでは、駅からさらに徒歩30分ほどかかります。
私たちはアテネの宿泊先から、配車アプリの“Freenow(フリーナウ)”で車を呼んで向かいました。
ヨーロッパで広く使われているアプリで、流しのタクシーをつかまえるより料金もはっきりしていて安心。
所要時間は約20分、料金は15ユーロ程度でした。
2026年6月末は、ターミナルA・ゲートE11がCelestyal Journeyのチェックイン場所。
E-ticketで、自分の船がどこに着くかを必ず確認しておきましょう。
チェックイン時間と、実際の開始タイミング

ここから中へ入り、右側にCelestyalのチェックインカウンターがありました
公式にはチェックインは12時〜16時。
私たちは1時間半ほど早めに到着して待っていたのですが、実際には11時30分から手続きが始まりました。
さらに、後述する大きな荷物の預かりは11時ごろからスタートしていました。
少し早めに着いても、クーラーの効いた建物内で待てる場所は結構あります。
早く乗船したい方は、私たちのように公式の時間より前に行ってみるのもおすすめです。
大きな荷物は、建物に入る手前で預ける

ターミナルの建物に入る手前——車が行き来する道路沿いのスペースで、スーツケースなどの大きな荷物を預けます。ここで部屋番号のタグを付けてもらい、X線検査を通したうえで、お部屋まで運んでもらう仕組みです。
せっかく早めに来てカウンターのすぐ前で待機していた人たちも、大きな荷物を預けるにはいったん建物の外へ出なければならず、戻ってきたころには、後ろに並んでいた人に先を越されている……ということも起きているようでした。
その点、私たちはスーツケースを持たず、機内持ち込みできるサイズのバックパックだけ。
そのサイズの荷物は預ける必要はないとのことで、外に出て並び直す必要もなく、文字通り1番先頭に並べました。

乗船スタッフの家族も、夏休みで遊びにきていました
窓口で手続きを終えた後、空港の保安検査場にあるようなX線検査機で手荷物検査があります。
これに収まるサイズの荷物(バックパックや、機内持ち込みサイズのキャリーバッグなど)であれば、タグをつけて預けずに、直接船内へ持ち込むことも可能です。
なお、スイートルームのお客さんには専用のファストトラックがあり、別の列に案内されていました。
窓口での手続きと、クルーズカードの受け取り

子どもは青いリストバンドを腕に巻きます
11時30分頃に窓口でチェックインの手続きが始まります。
窓口では、パスポートを提出し、最後の精算に使うクレジットカードなどを登録します。
カードを登録しておくと、船内での支払いはすべてこのカードに紐づく仕組みなので、あとが楽です。
…とはいえ、ここでもちょっとしたトラブルが。
私の登録時はカード端末の調子が悪く、その場ではうまくいかず、後ほど船内7階のレセプションで登録し直すことになりました。
このあたりも含めて、Celestyalは「全部きっちりデジタルで完結」というより、「困ったら人が対応してくれる」アナログな安心感のある会社だな、という印象です。

私は自分と娘のクルーズカードを常に持ち歩いていました
手続きが終わると、パスポートはその場で返却され、クルーズカード(乗船カード)を受け取ります。
これは船内での部屋の鍵・支払い・本人確認を兼ねた大切な1枚で、下船まで肌身離さず持ち歩くことになります。
子どもたちは、手首にテーマパークで付けるような青いリストバンドを巻いてもらいました。
キッズクラブなどを利用する際などに必要とのことでしたが、うちの子たちは嫌がってすぐ外してしまい……。
外したぶんは私がずっと持ち歩いていたものの、結局、船内でこれを提示しないと入れない場所はありませんでした。
手荷物検査と出国審査を経て、いよいよ乗船
窓口での手続きを終えたら、次は手荷物検査。
先ほど大きな荷物を建物の外で預けた人は、ここは身軽に通過です。
私たちはバックパックや手荷物のカバンをX線検査機に通し、最後に出国審査の窓口でパスポートを提示。
気づけば、12時前にはもう船の乗船口の前に立っていました。

客室は乗船時にはすでに準備が整っていて、私たちも12時過ぎには、これから1週間お世話になるお部屋へ。
いよいよ7泊8日のエーゲ海クルーズの始まりです。
12時過ぎに5デッキの客室へ入って、その後すぐに11デッキのビュッフェレストランで、海を眺めながら食事をしました。客室やレストランの様子はこちらの記事からどうぞ。

避難訓練(マスタードリル)

記念撮影する人の姿もありました
クルーズに乗船したら、出港前に必ずあるのが避難訓練(マスタードリル)。
いざというときに、自分の集合場所(マスターステーション)へ向かう練習で、これは全員参加が義務づけられています。
私たちの日程では、午後4時に避難訓練が行われました。
4時ちょっと前にアナウンスが入り、6デッキの集合場所へと向かいます。
Celestyalの避難訓練は、全員が実際にライフジャケットを着けて、甲板の集合場所に集まるという、しっかりした昔ながらのスタイルです!
最近の大型クルーズでは、客室のテレビやスマホで安全ビデオを見て済ませる「バーチャル避難訓練」が主流になりつつあるようです。
私が以前に乗った日本の客船(飛鳥Ⅱ・にっぽん丸)でも、私が乗船したときは集合するだけで、ライフジャケットを着けることはありませんでした。
そんな中、オレンジのライフジャケットを着けた乗客がずらりと甲板に並ぶ光景は、今どきなかなか見られない、少しレトロで本格的なもの。
セルフィーで記念撮影しているお客さんもいて、緊張感の中にもどこか和やかな空気が流れていました。
寄港地での乗り降り|接岸とテンダー

桟橋から歩いて乗り降りできました
7泊8日のクルーズでは、いくつもの島や港に立ち寄ります。
その寄港地での船の降り方には、大きく分けて2つのパターンがありました。
ひとつは、船が港の岸壁に直接横づけする接岸。
この場合は、船から桟橋へタラップを渡って、そのまま歩いて降りられます。
私たちのときは、クシャダス(トルコ)・ロードス島・アギオス・ニコラオス(クレタ島)が接岸でした。
船を出たらすぐ街、という手軽さで、これは本当に楽で快適。
乗り降りにストレスがなく、時間も読みやすいのでありがたいスタイルです。

もうひとつが、船が直接着岸できない“テンダー港”。
港が浅かったり、岸が空いていなかったりする寄港地では、船は沖に停泊し、そこから小型のボート(テンダー)に乗り換えて陸地へ向かいます。
私たちのときは、サントリーニ島・ミコノス島・ミロス島がこのテンダー港でした。
ちなみにミコノスでは、日中は大型のクルーズ船が岸を使っていたため、私たちは沖に停泊してテンダーで上陸。
その船が夕方に出航して岸が空くと、Celestyalも接岸しました。
このテンダーがちょっと大変で、人気の寄港地では降りたい人が集中します。
そのため、早く下船したい人は、テンダーに乗るための整理券(テンダーチケット)を受け取る列に並ぶ必要がありました。

早めの行動が安心です
特に、サントリーニ島は早く下船したい人が多く、整理券待ちの長蛇の列ができます。
グループの代表者が、最大6枚まで入手可能です。
サントリーニ島では、チケット配布の50分前から待機して、早めに乗船できるテンダーチケットをゲット。
ところが、チケットの写真を撮影した後、1枚をうっかり床に落としたことに気が付かずその場を去ろうとして、周りのみなさんに「大事なチケット、落としちゃだめよ!」と笑われてしまいました。

(右)サントリーニ島のテンダーチケット4枚。1枚落として失くすところでした
船を降りるまでにひと手間あるので、テンダーの日は少し早めに動くつもりでいると安心です。
それぞれの寄港地で実際にどこを回ったか、何が良かったかは、次回の寄港地編でたっぷりご紹介する予定です。
下船|最終日の流れ

楽しかった旅も、最終日はいよいよ下船。
この早朝の下船だけは、7泊8日で唯一ちょっとつらいところで、口コミでも「素晴らしい旅だったけれど、最後の早起きだけは大変だった」といった声を見かけます。
最終日のスケジュールはなかなかタイト。
朝食は6時〜8時、客室は朝7時までに出る必要があり、8時には下船です。
私たちが乗船した時に、お昼の12時に部屋が整っていたのは、この早い下船のおかげ。
次のお客さんを迎える準備のためにも、7時には部屋を出るスケジュールにも納得です。

私は1人で朝6時の朝食会場へ向かい、ピレウス港を眺めながら、最後の朝ごはんをいただきました。
家族は7時前に起きて、荷物をすべて持ってレストランで朝食。
8時少し前に、スタッフが「そろそろ下船の時間です」と船内を歩いて声をかけていたので、その合図とともに船を降りました。
荷物の下ろし方と、下船の手続き

デッキごとに色分けされています
大きな荷物がある人は、前日の夜24時までに客室の外の廊下に荷物を置いておくと、ターミナルまで運んでおいてくれます。
前日にそのためのタグが配られるので、荷物に付けておく仕組みで、降りたあとは、ターミナル内の荷物置き場で自分の荷物を受け取ります。
私たちは行きと同じくバックパックだけだったので、このサービスは使わず、荷物を背負ってそのまま自分たちで下船。

7泊8日の船旅もこれでおしまい
下船の手続きそのものは、とてもシンプルでした。
パスポートは不要で、最後にクルーズカードを読み取ってチェックアウトするだけ。
乗船・下船のたびに同じようにカードをかざす方式なので、最終日も特別な手続きはありませんでした。
ターミナルを出たあとは、行きと同じくFreenowで車を呼んで、アテネの街へと戻りました。
こうして、7泊8日のエーゲ海クルーズが幕を閉じました。
乗船・下船編のまとめ

Celestyal Journeyの乗船から下船までは、ひとことで言えば「アナログだけど、シンプルで分かりやすい」。
専用アプリも、荷物タグの印刷も、複雑な事前手続きもいりません。
E-ticketを持って港へ行き、現地で手続きをして乗り込む、素朴な流れです。
端末の不調やオンライン登録のつまずきといった場面もありましたが、そのたびに人が対応してくれて、困ることはありませんでした。
全員でライフジャケットを着ける本格的な避難訓練も、今どきかえって新鮮で、ユニークな思い出になっています。
これから乗船するみなさんの、参考になる情報があればうれしいです。
次回はいよいよ寄港地編。
Celestyal Journeyで巡ったエーゲ海の島々を、たっぷりご紹介します。どうぞお楽しみに!
シリーズのほかの記事も、あわせてどうぞ。




