ハンガリー北東部のエゲル(Eger)は、千年の歴史をもつ司教の町として知られ、ワインと中世の雰囲気が人気の観光地です。
ブダペストからは列車やバスで2時間程度で、日帰りでも楽しめる距離。
行きやすくて見どころも多いので、ハンガリーを訪れる知人を何度か案内したこともあります。
午前中に旧市街やエゲル城を見学して、ランチのあとは「美女の谷」でワインを楽しむのが、日帰り観光のおすすめルートです!
2026年8月、家族でエゲルに1週間滞在する機会に恵まれました。
ヨーロッパを熱波が襲っていた最中で、日中はほとんど部屋にいましたが、日帰りでは訪れたことのない場所にも足を伸ばせたのは、この滞在ならではの収穫です。

この記事では、エゲルの定番の見どころから、宿泊するならさらに足を伸ばしたい場所までをまとめました。
日帰りでさくっと、ワイン好きなら1泊、のんびりしたいなら数泊。どんな旅のスタイルの方にも、参考になったら嬉しいです🎉
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本宮愛栞(もとみや あいか)
旧名「りり」でブログを書いてきました。
🇭🇺 ブダペスト在住21年。ハンガリー情報を中心に、旅先の情報も発信中。
🎒 世界50カ国以上を訪問。インドや暖かい国が大好きで、中欧周辺にも愛着あり。
🍀 ブダペストを拠点に、旅と暮らしを行き来するボヘミアンな生活を送っています。
「これ、誰かの役に立つかも」と思ったことや、「旅人の視点で見るハンガリーの情報」をブログで発信しています。
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エゲルってどんな町

階段に腰かけてのんびりする人々
エゲルは、ハンガリー北東部の丘の合間にある、人口5万人ほどの落ち着いた町です。
その歴史は古く、ハンガリー初代国王の聖イシュトヴァーンが11世紀初めに司教区を置きました。
以来、歴代の司教が町を治め、大きな大聖堂やリツェウム(当時の高等教育施設)をはじめ、いま残る建物の多くは、広大な領地と税収に支えられた司教たちの富から生まれました。

この町を語るうえで欠かせないのが、オスマン帝国との戦いです。
1552年、大軍で押し寄せたオスマン帝国に対し、城主ドボー・イシュトヴァーンはわずかな兵とともにエゲル城に立てこもり、みごとに撃退しました。
数のうえでは圧倒的に不利だったこの篭城戦は、今もハンガリーの人々にとって誇りの物語として語り継がれています。

かつては歴史ある大聖堂がここに立っていました
この戦いを描いたのが、作家ガールドニ・ゲーザの小説『エゲルの星(Egri csillagok)』。
篭城からおよそ350年後の1899年に発表された作品で、ハンガリーでは子どもから大人まで知らない人がいないほどの名作です。
ガールドニ自身もエゲルをこよなく愛し、いまはエゲル城に眠っています。
もっとも、町はその後の1596年の戦いで陥落し、以後およそ90年にわたってオスマン帝国の支配下に置かれました。
旧市街に残るミナレット(尖塔)はその時代の名残で、今では人気の観光スポットの1つです。

細いらせん階段を一歩ずつのぼりおりするのは、なかなか大変です
そしてもうひとつ、エゲルに欠かせないのがワイン。
その歴史は古く、11世紀、初代国王イシュトヴァーンが築いた司教区の時代にまでさかのぼります。
移り住んだ修道士たちがぶどうの品種を持ち込み、以来、教会がこの地のぶどう畑を育ててきました。
赤ワイン「エグリ・ビカヴェール(Egri Bikavér=雄牛の血)」の産地としても名高く、町のはずれには「美女の谷」と呼ばれるワインセラーの集まる一帯があり、絶対に訪れてほしいユニークなスポットです。

赤ワインだけでなく、白ワインも豊富です
エゲルの定番の見どころ

のんびり歩ける歩行者専用道路が多いです
まずは、日帰りでもおさえておきたい定番のスポットからご紹介します。
美女の谷以外の見どころは、旧市街にぎゅっとまとまっていて、歩いてまわれるのが嬉しいところです。
エゲル城(Egri vár)

石畳の坂をのぼって門へ
町を見下ろす丘に建つエゲル城は、1552年の篭城戦の舞台となった、ハンガリーでは誰もが知る歴史的な場所です。
市内から緩やかな坂をのぼっていくと、途中にチケット売り場があります。
大人は4,800フォリント、子どもは6歳から2,800フォリントですが、家族連れには割引も用意されています。
隅々までじっくり見学すると、3時間くらいかかる広さ。
サクッと見たい場合は、「ゴシック司教宮殿」や町の景色を楽しんで、1時間程度です。

まずは全体像をチェック
この城はもともと軍事のための城ではなく、大聖堂を中心とした司教の拠点でした。
その大聖堂はのちに下の町へ移され(いま町なかに建つ大聖堂が、その後身です)、丘の上に残るのは聖堂の跡と、博物館になったゴシックの司教宮殿などです。

正面の建物は司教宮殿で、画面右側には大聖堂の跡が残っています
城内は廃墟のようにがらんとしたエリアも多く、近年復元された砦などが目立つ、新旧が入りまじった不思議な光景。
それでも、城壁から見るエゲルの町の風景は印象的なので、これを見るだけでものぼってくる価値があります。

中世の司教宮殿を保存・修復した「ゴシック司教宮殿」は、現在エゲル城の歴史を紹介するメインの博物館となっています。
下の階にある英雄の広間(Hősök terme)は、1552年のエゲル城攻防戦を指揮したドボー・イシュトヴァーンの棺(19世紀制作)を中心とした展示室。
ドボーをはじめ、城を守った兵士たちの肖像画や彫像などが並び、エゲル城の英雄たちをたたえています。

中央にドボー・イシュトヴァーンの棺
上階はエゲル城の歴史を紹介する展示室です。
中世の司教座からルネサンス期の繁栄、オスマン帝国との戦い、1552年のエゲル城攻防戦まで、城の歴史を資料や模型とともに紹介されています。


中世の石の装飾や陶器
当時の武器や生活用品なども展示されており、エゲル城が宗教都市から軍事要塞へ変わっていった過程を知ることができます。

大砲を操る兵士たち
城内に残る大聖堂の跡は、エゲルがかつて司教座の置かれた町だったことを伝える大切な遺構です。
いまは柱や壁の一部が残るのみですが、往時の大きさは十分に想像でき、その一角には、1204年にこの聖堂へ葬られたハンガリー王イムレの墓標もあります。

右は建築史を紹介する案内板

1204年にこの地へ葬られました
城壁の地下に張り巡らされた「Kazamata(カザマタ)」は、兵士たちが移動したり、物資を運んだりするための地下通路です。
1552年のエゲル城攻防戦では、オスマン軍の攻撃から身を守りながら城内を移動する重要な役割を果たしました。
現在は、中世の大聖堂や司教城から出土した柱頭や装飾石などを集めた展示会場になっています。

中世の柱頭などを展示
城内には「エゲルの星」の作者であるガールドニ・ゲーザの記念館(かつての住まい)があるのですが、他の展示会場より1時間早くクローズしてしまい、あいにく訪問できませんでした。
彼のお墓はエゲル城内の松に囲まれた、見晴らしの良い一角にあります。

エゲル大聖堂(Egri bazilika)

階段をのぼって堂内へ
町の中心近くに建つこの大聖堂は、ハンガリーで3番目(見方によっては2番目)に大きい教会で、入場は無料です。
もとはエゲル城と同じ丘の上にありましたが、オスマン軍との戦いで破壊され、1831〜36年にかけて現在の場所へ建て直されました。
塔は約55m、ドームは約37mの高さがあります。
設計を手がけたのは、19世紀ハンガリーを代表する新古典主義の建築家ヒルド・ヨージェフ(Hild József/1789〜1867)です。
国内最大のエステルゴム大聖堂を手がけ、首都ブダペストの聖イシュトヴァーン大聖堂の設計にも携わった、教会建築の名手でした。

奥にはドーム天井のフレスコ画
内部は明るく開放的で、高さのあるドーム天井に描かれた巨大なフレスコ画と、黄金に輝く細やかな装飾が目を引きます。
堂内の上部に据えられた巨大なパイプオルガンは、ハンガリーでも最大級の規模です。

観光シーズンの週末など、コンサートが開かれることがあるので、そのタイミングで訪れてみるのもよさそうです。(2026年8月現在、コンサートは1人2,000フォリント)。
ヒルド・ヨージェフが手がけたハンガリー最大のエステルゴム大聖堂も、ブダペストから日帰りできる距離にあります。こちらの記事もぜひご覧ください。

ミナレット(Minaret)
エゲルのミナレットは、オスマン帝国時代のモスクに付属していた尖塔で、ヨーロッパでもっとも北に残る貴重なものです。
てっぺんには、オスマンの塔でありながらキリスト教の十字架が載っていて、この不思議な取り合わせもエゲルらしさのひとつといえるでしょう。

98段のらせん階段は幅がとても狭いです
内部の見学ができ、高さは40m、バルコニーまでは26m、98段のらせん階段が続きます。
2018年に改修が終わり、以前より安心して上れるようになったとのことですが、口コミには「閉所恐怖症・高所恐怖症なら厳しい」という声が並びます。
入場料は大人も子どもも一律1,000フォリント(2026年8月・現金のみ)です。
外観だけ見るだけのつもりが、6歳の息子と4歳の娘までもが「のぼってみたい!」と言い出し、結局、家族全員で挑戦することに。
一度にのぼれるのは6〜7名ほどで、らせん階段はかなり幅が狭く、大柄の男性だと体がはさまって進めないくらいです。
途中に明かり取りの窓がときどきあるものの、薄暗くて狭い階段に、子どもたちは早々に後悔している様子。
とはいえ後戻りはできないので、4〜5分かけてバルコニーまで上がりました。

息子は怖がってしまい大変でした
バルコニーも狭く、高いところが苦手な人にはおすすめできない造りです。
でも、そのぶん景色は格別。高いところが平気なら、オスマン時代の名残に触れつつ、エゲルの町を見渡せる場所として、ぜひのぼってみてください。
階段をおりるのは子どもたちにとって更に怖かったようで、「もう行きたくない」と言っていました。

薄暗い中を慎重におりていきました
混雑時は、ひとつのグループが下りきるまで次が入れないため、入口で待つことになります。
1グループがのぼって下りるのに15分ほど。私たちの向かった朝10時30分頃は、それほど混雑していませんでした。
ドボー・イシュトヴァーン広場(Dobó István tér)

暑い日は子どもたちの水遊び場になっているようでした
旧市街の中心にあるのが、篭城戦の英雄の名を冠したドボー・イシュトヴァーン広場です。
広場にはレストランやカフェが並び、訪れた8月上旬は噴水でいつも子どもたちが水遊びをしていました。
中央には剣を高く掲げるドボーの像が立っていて、その右には城を守る兵士、左にはトルコ軍めがけて石を投げつける一人の女性が配されています。

コンサート用の舞台を組み立てている最中に、急いで写真を撮りました
ちょうど夏休みの時期だったこともあり、像の前にはコンサート用の舞台が設けられ、夕方をすぎると市民や観光客が集まって、広場はいっそうにぎわっていました。
この広場に面して建つのが、パドヴァの聖アントニオ教会。ハンガリーでも指折りに美しいと言われるバロック建築です。
入場は無料なので、優雅なたたずまいの堂内も、ぜひのぞいてみてください。

ハンガリー屈指のバロック建築
美女の谷(Szépasszony-völgy)

ワインセラーがずらりと並んでいます
エゲルに来たら外せないのが、この「美女の谷」です。
町の中心から2km弱ほど離れた谷あいに、40軒以上ものワインセラーが弧を描くように集まる、なんとも魅惑的な一帯です。
「美女の谷」の名称の由来には諸説あります。
女神説:古代神話の愛と美の女神を祀る場所だった
美女説:セラーにいた伝説の美しい看板娘にちなんだ
酔っ払い説: 極上ワインに酔いしれると、周りの女性がみんな美女に見える(!?)
歴史的なロマンとクスッと笑えるユーモアが同居する、ハンガリー屈指のワイン名所です。
この独特の景観は、掘りやすい凝灰岩の斜面を、人の手で少しずつ掘り進めたことから生まれたのだそう。
年間を通して10〜12℃に保たれる横穴は、ワインを寝かせるのに理想的な、天然の貯蔵庫でもあります。

私たちは夕方に訪問して、4つのワインセラーをはしごして、ワインを1杯ずついただきました。
エゲルといえば雄牛の血(赤ワイン)が有名ですが、白ワインの名産地でもあります。
ぜひ白ワインも試してみてください!
それぞれのセラーが自家製のワインを出していて、グラス1杯から気軽に飲み比べできるのが魅力。
昔は100mlが50〜100フォリントくらいだったのですが、2026年8月現在は400〜600フォリント程度。それでもまだまだお値打ちです。

大人はワイン、子どもはジュース
ちょっとしたスナックや、チーズとサラミの盛り合わせを出してくれるセラーもあるので、おつまみ片手にのんびり飲めます。
子どもも楽しめるよう、ソフトドリンクやジュースもメニューにありますよ。

Zsíros kenyér(ジーロシュ・ケニェール)はラード塗ったパンの上に玉ねぎが乗った、典型的なハンガリーの軽食です
ぶどうの収穫の季節には「ムシュト(must=搾りたてのぶどう果汁)」も登場。
今回は残念ながらムシュトのシーズンには早すぎましたが、発酵前の甘いムシュトはアルコールを含まないので、アルコールが苦手な方や子どもでも楽しめます。
セラーが囲む緑地には子どもの遊具もあって、大人はテラス席でのんびり、子どもたちは公園で、とそれぞれ楽しめました。

子どもものびのび
週末しか開いていなかったり、夕方にはクローズしてしまうワインセラーもありますが、オフシーズンでも必ず何軒かは営業しているので、エゲルを訪れた際はぜひ足を伸ばしてみてください。
旧市街から歩くにはちょっと遠いので、私たちは現地のタクシーを呼んで移動しました。
日中であれば、電車を模した周遊観光バスで訪れることもできます。
時間があればおすすめの見どころ

ここからは、時間に余裕のある方におすすめしたい見どころです。
猛暑の日中をやりすごすのにも、ちょうどよい場所ばかりでした。
マジパン博物館(Kopcsik Marcipánia)

家具も犬もぜんぶ砂糖菓子です
マジパン博物館は、マジパン細工の名人コプチク・ラヨシュの作品を集めた、小さいながら見ごたえのある博物館です。

家具や彫刻、ゴッホのひまわりの絵画にイースターエッグ、バロックの部屋まるごとまで、これがすべて砂糖菓子でできているとは信じられないほど。
子どもと一緒に「これもマジパン?」と驚きながら見て回りました。
チケットは大人が2,250フォリント、6〜9月の営業時間は10〜18時、20分くらいあれば、サクッと見学できます。

浮世絵など日本がモチーフの作品もありました
プールと温泉(Egri Termál- és Strandfürdő)

木立に囲まれた開放的な園内
エゲル旧市街から歩いて数分、大司教の庭園(Érsekkert)に隣接する「Egri Termál- és Strandfürdő」は、1932年開業のスパ施設です。
5ヘクタールの木立に囲まれた園内には、屋根つき・屋外あわせて十数のプールが点在しています。
シートを広げてピクニックしたり、寝ころんで昼寝する人たちもいました。

北側は温泉につかってのんびりできる静かなゾーン(3つの浴槽は14歳以上限定)、南側はウォータースライダーや子ども向けの浅いプールがそろうにぎやかなビーチゾーン、と分かれています。

猛暑だった今回の滞在では、暑い日の午後に水辺で過ごす時間が本当にありがたかったです。
2回も足を運びましたが、地元のお客さんもかなり多い印象。エゲル市民だとたったの1,000フォリントで利用できるらしく、いいなぁと思いました。

アイスクリームや綿飴の他、ハンバーガーやホットドッグなどの軽食屋台も並びます
大人は5,500フォリント、4歳以上の子どもは4,400フォリントですが、家族で訪れると少し割引があります。
私たちは利用しませんでしたが、4,000フォリントの追加料金で、400年以上の歴史を持つトルコ時代の温泉(Török Fürdő)にも入れます。
オスマン時代から続く湯にゆっくり浸かるのも、この町ならではの過ごし方ですね。

睡蓮の噴水などの雰囲気もよかったです
天文台・科学体験センター(Csillagvizsgáló és Tudományos Élményközpont)

今も大学の校舎として使われています
エステルハージ・カーロイ・カトリック大学の校舎の中に、天文台・科学体験センターがあります。
もとは18世紀、エゲルの司教エステルハージ・カーロイが、この地を教育と学問の中心にしようと大学の設立を計画したことに始まります。
そのために建てられたのがリツェウム(当時の高等教育施設)で、その上層階に天文台が設けられました。

物理の展示に子どもも夢中
18世紀の観測機器やカメラ・オブスクラ(暗箱)のほか、物理や科学を実際に体験できる展示もあり、ハンガリー語もしくは英語で担当スタッフが説明をしてくれます。

部屋を暗くすると、白いテーブルにエゲルの町が映りました
いちばんの目玉カメラ・オブスクラは最上階にあります。
暗い部屋の中央に白いテーブルがあり、そこへエゲルの町がそのまま映し出され、歩いている人や走っている車を見せてもらえました。

科学や天文学が好きな方や、子連れで少し変わった場所を訪れてみたい方、展望テラスからエゲルの町を見渡してみたい方におすすめです。
ただし、エレベーターはなく階段だけなので、約300段をのぼる心構えをしてお出かけください。

市場(Piaccsarnok)

ハンガリーらしい屋根付きの市場がエゲルにもありました。
夏休みのせいなのか、それともスーパーに押されているのか、出店しているお店は少なめで、館内は少し寂しい雰囲気。
それでも上のフロアには軽食のテイクアウト店があり、お客さんがちらほら行き交っていました。

夏休みのせいか出店は少なめ
建物の外でも野菜などを販売していて、切り売りのスイカが売っていたので、買って帰ったら子どもたちが大喜びでした。
エゲルのレストランとカフェ
猛暑で子連れの滞在だったこともあり、食事はアパートにデリバリーを頼むことも多かったのですが、そのなかでも足を運んで印象に残ったレストランやカフェをご紹介します。
なお、今回はうかがえなかったものの、エゲルの有名店といえばMacok Bisztró(マツォク・ビストロー)です。
過去に数回訪れましたが、気取らない雰囲気の中、気の利いたおしゃれな料理をいただけます。

エゲル城のふもとにあります
近年、4年連続でミシュランガイドの「ビブグルマン(価格以上の満足が得られる料理)」に選ばれているのも納得。
洗練した食事を楽しみたい方は、Macok Bisztróをぜひチェックしてみてください!
エゲル旧市街の広場まわりには、ハンガリー料理を中心にした気軽なレストランが何軒か集まっています。
私たちが夕食で訪れたItt és Mostもそんな一軒です。
私のサーモン料理も、子どもたちのプレートも、メインと付け合わせが「どーん」と潔く出てくるスタイルでした。
ちょうど広場でコンサートのリハーサルをしていて、音楽と一緒に食事を楽しめたのもいい思い出です。

メインと付け合わせがどーんと潔く

子どもプレートはチキンステーキとポテト
もっと気軽なローカルの味なら、人気店のBötye Lángosがおすすめ。
揚げたてのラーンゴシュ(ハンガリー風の揚げパン)が、まるでピザのように彩りよく盛りつけられていて、見た目がとても華やかです。
シンプルなものも野菜が色鮮やかで、「こういうラーンゴシュもいいなぁ」と新鮮でした。

まるでピザのように華やかな盛りつけ
ラーンゴシュなど、ハンガリー料理についてまとめた記事はこちらです。

とても面白い体験ができたのが、ミナレットの近くにあるカフェ、Oszmán Sátor(オスマンのテント)。
靴を脱いで入るテントの中は、すっかりトルコの世界です。

敷きつめた絨毯とクッション、木彫りのテーブル、銅や真鍮のお盆などが集まった、優雅な空間でした。
注文したのは、トルココーヒーとサレップ(蘭の球根の粉から作る、とろりと甘い温かい飲み物)、それに、美しいグラスに注がれたレモネード。
2種類のバクラヴァ(薄い生地を重ねたシロップ菓子)と、ピンク色の綿あめのようなお菓子もいただきました。

甘い時間をトルコ気分で
店内にはトルコ風の衣装も置いてあって、自由に借りて着られます。
私は見るだけで十分のつもりが、家族3人はすっかりその気になって大はしゃぎ。
接客もていねいで、ちょっと変わった体験をしたい方に、ぜひおすすめしたいお店です。

子どもたちと思いっきり楽しめたのが、猫カフェCicuskám Cat Cafeです。
私たちの住むブダペストでは、子どもは猫カフェに入店できないのですが、こちらでは年齢制限なしで、家族連れでにぎわっていました。

家族連れでにぎわう店内
猫は全部で9匹いて、朝一番だったこともあるかもしれませんが、どの猫も結構フレンドリー。
子どもたちから逃げることもなく、撫でさせてくれる子が多かったです。猫好きの方は要チェックの一軒です。

どの子もフレンドリーで撫でさせてくれました
ブダペストのユニークな動物系のカフェについては、こちらの記事からどうぞ。

ブダペストへ帰る直前に立ち寄ったのが、KOKA Galériaというカフェ。
外からはわかりにくいのですが、建物の中庭に、蔦の絡まる壁とレトロな家具の素敵な空間が広がっています。旅の締めくくりに、リラックスできる場所でした。


中庭を眺めながらのカフェタイム
エゲルで泊まったところ

自炊もできて長期滞在に便利
今回は、エゲル城のふもと、旧市街にあるアパートを借りて7泊しました。
夫がリモートワークをしながらの滞在だったので、キッチンや、緑を眺めてゆっくりできるテラスがありがたかったです。

朝晩の涼しい時間にのんびりできました
毎日35度を超える猛暑のなか、ハンガリーのアパートらしくエアコンはなし。
朝晩の涼しい時間帯に冷たい空気を取り込み、日中は日の当たる場所のブラインドをおろして過ごすのがヨーロッパ流です。
このスタイルで、少し暑い時間帯もありましたが、問題なく過ごせました。

アパートは、いつも利用しているBooking.comで見つけました。
キッチン付きのアパートから優雅なホテルまで、幅広く選べるのがBooking.comの魅力です。

今回は旧市街のアパート泊でしたが、エゲル近郊には、子連れで楽しめる森の中のホテルもあります。
とても素敵な場所だったので、少し古い記事ですがぜひ参考にどうぞ。

エゲルへの行き方・アクセス

旧市街までは歩いて20分ほど
ブダペストからエゲルへは、バスもしくは列車で約2時間で行くことができます。
エゲルのバスターミナルは旧市街のすぐそばにあるので、その後すぐに観光ができるので便利です。
2026年8月現在、ブダペストのStadionバスターミナルから1時間に1本運行しています。
私たちは子どもと一緒だったので、バスではなく、車内で立ったり歩いたりできる列車を選びました。
ブダペスト東駅から、座席指定なしの鈍行直通列車が1時間に1本運行しています。

子連れでも動きやすくて安心

エゲル駅から旧市街までは歩くと20分程度。
配車アプリのBoltを試したのですが、夏休みのせいか対象の車が2台しかなく、ほぼ毎回予約済み。
結局、地元のタクシー会社(Eger Taxi)に電話をして利用して、駅から旧市街までは3,000フォリント弱程度でした。
ハンガリー国内の列車やバスは、ハンガリー国鉄(MÁV)のサイトから時刻の確認・予約ができます。
使い方は、少し情報が古い部分もありますが、こちらの記事もぜひ参考にしてください。

エゲル観光のまとめ

エゲルは、ハンガリー建国期からの司教座の町であり、オスマン帝国との籠城戦を潜り抜けた誇りの地であり、聖イシュトヴァーンの時代から続くワインの産地でもあります。
エゲル城・大聖堂・ミナレットといった見どころが旧市街にぎゅっと集まり、ワインセラーの並ぶ美女の谷も、ほんの数キロ先の谷あいに。
ブダペストから日帰りでも、十分にその魅力を味わえます。
ブダペストから少し足をのばす先をお探しなら、エゲルはきっと期待に応えてくれる町です。
ぜひ今回の記事を参考に、エゲルの町歩きをお楽しみいただけたら嬉しいです。
ハンガリーの世界遺産についてまとめました。次の行き先を探している方はぜひ参考にどうぞ。

中世のお城が好きな方には、ハンガリー西部のちいさな町、シュメグなどもおすすめです。


