ブダペスト動物園にある巨大なドーム型施設「Biodóm(ビオドーム)」。
かなり前からその巨大な建物だけは目立っていたものの、長年未完成の状態が続いていました。
それが2026年夏、ようやく一部が常設オープン!
今回、家族で動物園を訪れるついでに覗いてみたので、その様子をレポートいたします。
動物園の通常チケットでBiodómに入場でき、追加料金は不要です。

正直なところ、当初の壮大な計画より内容が簡素化されているので、期待していくと肩透かしを食う感じ。
でも、「動物園の一角にある巨大な屋内植物園+少し動物がいる場所」と思って訪れるには、ちょうどいいかなと思いました。
「市民公園から見える白いドームって何?」と気になっていた方や、ブダペスト動物園を訪問予定の方は、ぜひどんな場所なのかチェックしてくださいね🎉
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本宮愛栞(もとみや あいか)
旧名「りり」でブログを書いてきました。
🇭🇺 ブダペスト在住21年。ハンガリー情報を中心に、旅先の情報も発信中。
🎒 世界50カ国以上を訪問。インドや暖かい国が大好きで、中欧周辺にも愛着あり。
🍀 ブダペストを拠点に、旅と暮らしを行き来するボヘミアンな生活を送っています。
「これ、誰かの役に立つかも」と思ったことや、「旅人の視点で見るハンガリーの情報」をブログで発信しています。
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Biodómオープンまでの道のり

Biodómは、2013年に閉園したブダペスト遊園地跡に造られた巨大施設です。
本来は、1000万年以上前のハンガリー周辺に広がっていた「パンノン海」と、その時代の自然を現代によみがえらせるような本格的な施設として計画されていました。
ゾウやサイ、ボノボ、サメ、マナティーなど、当時の生き物を連想させる現生種を展示しながら、太古のパンノン地方の世界を表現する壮大な構想だったのです。

ところが、2017年に建設が始まったものの、建設費は当初の想定から大幅に膨らみ、計画やプロジェクト運営にもさまざまな問題が発生。
建物は約80%までできたところで工事が止まり、2020年頃から長く未完成の状態が続きました。
一時は「完成させるのか、それとも解体するのか」という話まで出ていたほどです。
ハンガリー人の夫は完成を楽しみにしていたので、工事がまったく進まない状況や、Biodómをめぐるスキャンダルを見るたびによく怒っていました💦

とうとう2026年、Biodóm全体を当初の計画どおり完成させるのではなく、中央部分約1ヘクタールを活用した「Városi Oázis(都市のオアシス)」として常設公開されました。
サルやカメなど一部の動物は暮らしていますが、当初の目玉だった巨大アクアリウムや、ゾウやサイなどの大型動物の展示は実現していません。
ただ、最初から「巨大な植物園のような新エリア」と思って入れば、これはこれで楽しめるかな、というのが実際に訪れてみた私の感想です。
Biodómに入ってみた

画像引用元:ブダペスト動物園公式ウェブサイト
2026年9月、ブダペスト動物園を訪れるにあたり、Biodómのある北側の入り口へ朝一番の開園前に向かいました。
ハンガリーだと「入り口はあるけれど係員がくるのは開園の1時間後」なんてこともあるので、やや不安ではありましたが、待っているお客さんもいたので一安心。ちゃんと9時にオープンしました。

自販機でチケットを購入していざ入場。
建物には複数の出入口らしき場所がありますが、私たちが訪れた時に案内されていたBiodómの入口は1か所のみ
北側ゲートから入っても、ドーム沿いを数分歩いて入口まで移動します。
ドーム沿いのエリアには、大きな角が特徴のハンガリー灰色牛やラクダなどが暮らしていました。


南国ムードのドーム内

Biodóm内部は明るく開放的な印象で、外よりほんのり暖かく、目の前には南国風の植物が広がります。
恐竜などの実物大模型も展示されていて、当初目指していた太古の世界を思わせる雰囲気も演出されています。

通路がいくつかに枝分かれしていて、上の方にのぼって行くと見晴らしのいいエリアもあり、ドーム内の滝も結構迫力がありました。
軽食やドリンクを頼める小さな売店が2ヶ所にあり、トイレももちろんあるので、ちょっとした休憩や、寒い時期は長居して体を温めるのにちょうどいいかもしれません。

一番高いエリアの売店テラス席からの景色がいい感じなので、のんびりするのにもよさそう
植物はこれから育っていきそう

植物が育ったら、もっと雰囲気がよくなりそうなポテンシャルを感じました
まだ植物は若い印象ですが、緑に囲まれた空間はなかなか心地よいです。
これから数年かけて植物が大きく育っていけば、もっとジャングルっぽい雰囲気になりそう。
Biodómに入って思い出したのは、ハンガリー東部の町ニーレジハーザ(Nyíregyháza)の動物園にあるZöld Piramis(緑のピラミッド)という施設。
熱帯雨林を再現した巨大な屋内施設で、オランウータンやゾウなどが暮らし、地下にはサメが泳ぐ大きな水族館もあります。
ニーレジハーザの動物園は、国内外から評価が高く、私自身も気に入った動物園の1つです。
ハンガリー東部を旅する動物好きの方は、ぜひ足を運んでみてください。
ニーレジハーザの動物園の様子や、隣接した「パンゲアホテル」の情報はこちら。
滞在中は、動物園の開園時間内であれば自由に出入りできるので、動物好きにとってもおすすめです。

動物や魚もちょっとだけ、遊び場も少しある

私たちが訪れた時は、サルやカメがいて、大きな水槽には魚も泳いでいました。
まだ動物のいない展示スペースもいくつかあり、今後さらに動物が増えていきそうな気配です。

施設内には小さな砂場があったり、写真用っぽいブランコも1つ。
子どもは迷路のような通路を歩いて進むだけでも楽しそうにしていたので、家族で訪れるのにもちょうどいいです。

Biodómは動物園とセットで楽しむのがおすすめ

初めてのBiodómだったので、隅から隅まで歩いてみて、気がつけば35分くらい滞在していました。
ブダペスト動物園の敷地全体は約18ヘクタール。私たち家族の場合、普段でもひと通り見て回るのに4時間ほどかかります。
今回Biodómにも立ち寄ったこともあり、動物園の滞在時間は最終的に6時間を超えていました。
現在は動物の種類がそれほど多くないので、「新しい大型動物園が追加された!」と思って訪れると、少し期待外れに感じるかもしれません。
一方で、ブダペスト動物園を楽しむ一環として、植物いっぱいの「都市のオアシス」を散策するにはなかなかいい場所。雨の日や寒い日の休憩スポットとしても活躍しそうです。
ブダペスト動物園の見どころや、子連れでのおすすめの回り方はこちらの記事で紹介しています。

Biodómへの行き方・入り口

画像引用元:ブダペスト動物園公式ウェブサイト
Biodómはブダペスト動物園の北側、旧遊園地跡のエリアにあります。
動物園の通常チケットで入場でき、Biodómのための追加料金は必要ありません。
今回はBiodómに近い北側の入口から入園しました。
朝9時の開園時間から利用でき、入園後はドーム沿いを数分歩くとBiodómの入口に到着します。
動物園のメイン入口から入った場合でも、園内を見学しながらBiodómへ向かうことができます。
| 住所 | Budapest, Állatkerti krt. 16, 1146 |
| アクセス | Széchenyi fürdő駅(地下鉄1号線かトロリーバス)から徒歩3〜6分 |
| 公式ウェブサイト | https://zoobudapest.com/en/home/(ブダペスト動物園ウェブサイト) |
| 入園料 | https://zoobudapest.com/en/tickets-and-passes/prices/ |
| 営業時間 | https://zoobudapest.com/en/for-visitors/opening-hours/ 訪問月によって異なるので要確認 |
| 定休日 | 通年営業 ただし、クリスマスや大晦日など時間短縮の日があるので、ウェブサイトを要確認 |
長年未完成だったBiodóm、これからに期待

長年未完成のままだったBiodómが、2026年にようやく新しい形で常設公開されました。
当初計画されていた巨大アクアリウムや大型動物の展示は実現していないため、壮大な構想を知っていると少し物足りなく感じる部分もあります。
それでも、実際に歩いてみると、暖かいドーム内に植物が広がり、滝や小動物、恐竜模型などもあって、ブダペスト動物園とは少し違うテイストを楽しめます。
まだ植物も若く、これから数年かけて育っていけば、今よりずっと雰囲気のある空間になりそうです。
今後も、動物園を訪れるたびに、Biodómがどのように進化しているのか覗いてみたいと思います。
Biodómが気になった方は、ぜひ足を運んでみてくださいね。

