7泊8日のCelestyal Journey(セレスティアル・ジャーニー)での船旅の前後に、クルーズ発着地であるアテネに宿泊しました。
アテネといえば、有名なパルテノン神殿があり、ソクラテスやプラトンなどの哲学者が活躍した古代ギリシャの中心地。
ローマ時代やオスマン帝国の支配を経て、1896年には第1回近代オリンピックの開催地にもなった、数千年の歴史を感じられる街です。
見どころ満載のアテネですが、今回は6歳と4歳の子どもを連れてのファミリー旅。
名所を巡ることよりも、とにかく「無理をしないこと」を最優先にしました。
私は昔アテネの見どころはほとんど訪れたこともあるためか、今回のようなのんびり旅でも、アテネの良さを十分に感じることができました。
クルーズの旅の前後にアテネへ訪れる方や、子連れファミリーにおすすめの公園を探している方など、ぜひこちらの記事を参考にしてください🎉
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本宮愛栞(もとみや あいか)
旧名「りり」でブログを書いてきました。
🇭🇺 ブダペスト在住20年。ハンガリー情報を中心に、旅先の情報も発信中。
🎒 世界50カ国以上を訪問。インドや暖かい国が大好きで、中欧周辺にも愛着あり。
🍀 ブダペストを拠点に、旅と暮らしを行き来するボヘミアンな生活を送っています。
「これ、誰かの役に立つかも」と思ったことや、「旅人の視点で見るハンガリーの情報」をブログで発信しています。
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【前泊編】アクロポリスだけおさえて、無理はしない

クルーズの前日にアテネ入りしましたが、ブダペスト発の早朝便の利用で、起床したのは朝3時30分。
翌日からのクルーズ旅に備えたかったため、アテネではアクロポリスの予約だけ入れて、あとは散策を楽しむ程度の予定にしました。
賑やかなプラカ地区で宿を探したものの、ピンとくる場所がなく、”アテネ再訪者に人気”という、アクロポリスの南側にある「コウカキ地区」に宿泊。
落ち着いた雰囲気の住宅街に、暮らすような気分で泊まれました。
アクロポリスへ
アクロポリスは、2024年から1時間ごとの時間指定制が必須になりました。
1日あたりの入場者数にも上限があるので、夏の観光シーズンは事前予約がほぼ必須です。
夏のアテネはかなり気温が高いので、午前中の早い時間帯に行くのが本当は理想的。
ただ、フライトの遅れも念のため考慮して、12〜13時の枠で予約をいれました。
予約枠の開始時刻は混雑するらしいので、わざとずらして12時30分頃に出向いたら、待たずにすぐ入場できました。

坂道を登って、パルテノン神殿へ向かいます
アクロポリスには入り口が2つあるのですが、プラカ地区に近い南側の入り口を利用して、ヘロデス・アティコス音楽堂のある西側の出口を出るルートでめぐりました。
訪問時はすでに30度越えの真夏日。坂と階段を登っていくのは大変でしたが、息子は楽しそうにスイスイと進んでいきます。
早起きで疲れていた娘は、歩き始める前から「行きたくない」とご機嫌斜め。夫が肩車でなんとか対応しました。

2019年に訪れた時のパルテノン神殿は、修復の足場だらけで少し残念だったのですが、今回はだいぶすっきりとした姿で、当時の荘厳な姿をより強くイメージできました。
パルテノン神殿は、知恵の女神アテナに捧げられた、古代ギリシャ文明の象徴とも言える存在。
かつては中に巨大なアテナ女神像が納められ、内部に入れるのは限られた人だけだったといわれています。

神殿の建つ丘の上は、帽子が吹き飛ばされそうなくらいビュービューと風が吹いていましたが、子どもたちは興奮気味に走り回っていました。
大理石の地面は磨かれてツルツルなので、すべらないように足元には要注意。
子どもたちと一緒で落ち着かず、じっくり感慨に浸る感じではなかったですが、世界遺産のシンボルでもあるアクロポリスに家族で立ち、360度の街の景色をながめられたことに満足です。

宿泊したコウカキ地区の方向を指す夫
家族経営のレストランでランチ

コウカキ地区にある「Il Greco」という、家族経営のほのぼのとしたレストランでランチタイム。
観光客でも選びやすいランチセットがあって、子連れでも気軽にギリシャ料理を楽しむことができました。
私たちはギリシャコーヒーが大好きなのですが、ダブルサイズを頼んだら、驚くほどなみなみとつがれてカップが出てきてびっくりしました。
お店のワンちゃんとのふれあいも楽しかったです。

看板犬と、たっぷり入ったギリシャコーヒー
プラカ地区を散策

紀元前に建てられたリシクラテス記念碑がすぐ後ろに立っています
一度アパートメントホテルで休憩して、涼しくなった夕方にプラカ地区を散策。
突如あらわれる遺跡や、人懐っこい猫たちに、「ギリシャにいるんだなぁ」という気分が高まります。
写真の右奥に見えるのは、紀元前334年に建てられたリシクラテス記念碑。
プラカの街なかに、2000年以上前の遺構がふつうに溶け込んでいます。
アクロポリスの丘の麓、プラカ地区で公園を偶然見つけて、子どもたちを遊ばせることができたのはラッキー。
地元の家族もたくさんいて、お父さん・お母さんたちがわいわいとおしゃべりで盛り上がっていたのが印象的でした。

旅先で子どもを遊ばせられる場所があると、親としては本当にありがたいものです
Google Mapsでは「Playground 199」で見つかります
夜のにぎわうプラカ地区も、とてもいい雰囲気です。
以前はプラカ地区に宿泊してよかったので、初めてのアテネ旅行なら、このエリアの滞在もおすすめです。

「コウカキ地区」のアパートメントホテルに宿泊

コウカキ地区は落ち着いた住宅街で、プラカ地区に比べるとお手頃価格で宿泊できます。
アパートメントホテル「Rastoni Acropolis」は、モダンで快適な部屋を提供していて、オーナーさんも親切。
翌日からの旅に向けてゆっくり休めました。
建物の屋上の共用エリアからはアクロポリスも見えて、家族でしばしのんびり過ごしたのもいい思い出です。

奥にはライトアップされたリカヴィトスの丘も見えました
【後泊編】下船後は、街歩きでゆるやかに

朝8時に船を降り、帰国を翌日に控えたラスト1日。
夜にブダペストへ帰るフライトもあったのですが、町と空港で長時間待つのは辛いと考え、もう1泊することにしました。
博物館や遺跡は子どもたちと行くにはまだ早いと思い、この日も大きな予定は入れず、散策中心で過ごします。
アクロポリスの北側のプシリ地区で、景色が素晴らしいと評判のアパートを予約していたので、チェックイン後は、ずっと部屋での滞在を楽しみました。
朝のプラカ地区の散策と休憩

宿に荷物を置いて、プシリ地区から、初日にも訪れたプラカ地区方面へ移動。
休憩に立ち寄ったのが、歩いていて偶然見つけたLyra Restaurant Athens。
いかにもプラカ地区らしい、階段の途中にあるテーブルに座れただけで、気分は上々。ドリンクとスイーツをいただき、大満足でした。

アテネ国立庭園を散策

プラカ地区からさらに歩いて、アテネ国立庭園へ向かいました。
もとは19世紀の王宮の庭で、のちに一般開放されて「国立庭園」になった場所です。
街なかとは思えない緑の多さで、大きな遊び場もあって大助かり。
入口の背の高い椰子の木は、当時の王妃が自ら植えたものだそう。
亀のいる池もあって、街なかとはまた違うのんびりした空気に、子どもたちは大はしゃぎでした。

活気ある市場のレストランでランチ

アテネ国立庭園のそばにあるシンタグマ広場では、1時間ごとに衛兵交代が見られることで有名です。
私たちが訪れた時にちょうど行われていた様子ですが、とても暑かった上にみんなお腹が空いていたのでスルー。
地下鉄でモナスティラキ広場へ戻り、アテネ中央市場へ向かいます。
電車好きの夫は、訪れた場所の公共交通機関を利用するのが好きなので、地下鉄乗車に喜んでいました。

アテネ中央市場は、1886年から続く精肉と魚介の市場。
新鮮な食材が集まる場所だけあって、市場内はいきいきとしています。


「Taverna Macheritsa」は、その市場の中にあるレストラン。
シーフードパスタを2皿と、チキンのスブラキを頼んで、ボリュームも味もしっかり楽しみました。
口コミどおりのおいしさで、接客もフレンドリー。カジュアルに本格的なギリシャ料理を味わいたい方に、ぴったりの場所です。

「プシリ地区」の360度絶景アパート

午後、いよいよプシリ地区のアパートへチェックイン。
プシリはアクロポリスの北側、少し落書きの多いエリアでしたが、日中に歩いていて不安を感じる場面はありませんでした。

このアパートの主役は、なんといっても360度見渡せる屋上テラス。
アクロポリスも街並みもぐるりと一望できて、評判どおりの眺めでした。
帰国前の洗濯をここで済ませ、あとはテラスでのんびり。
ちょうどワールドカップの時期だったので、テラスのテレビで試合を眺めながら、旅の最後の夜をゆっくり過ごしました。

景色を売りにしているホテルや民泊も多いので、ぜひ探してみてください
アテネをもっと楽しむなら

アレオパゴスの丘から見下ろすことができます
今回は子連れでゆるめの滞在でしたが、時間に余裕がある方や大人だけの旅なら、行き先の選択肢はぐっと広がります。
アテネの定番どころを、いくつかご紹介しておきます。
- アクロポリス博物館 (アクロポリスの神殿群から出土した、至高の傑作が集結する超近代的な超一級博物館)
- 国立考古学博物館 (「黄金のマスク」からブロンズ像まで、古代ギリシャ文明のすべてが網羅された世界屈指の殿堂)
- 古代アゴラ (ソクラテスやプラトンも歩いた、民主主義の誕生地であり政治・文化が交差した広大な中心地)
- ローマンアゴラ (ローマ皇帝たちが築いた、美しい「風の塔」がそびえるコンパクトな商業市場)

アテネ空港から市内へのアクセス

アテネ国際空港(エレフテリオス・ヴェニゼロス空港)から市内へは、地下鉄(メトロM3)で行けるのでとても便利。
乗り換えなしでシンタグマやモナスティラキまで所要40分程度です。
私たちは空港から市内へはFreenow(フリーナウ)で車を手配して約43ユーロ。
市内から空港へは事前予約ができるWelcome pickupsを利用して、約53ユーロでした。
ブダペスト行きのフライトはゲートCから出発でしたが、これが搭乗口までとにかく遠くてびっくりしました。
時間に余裕をもって空港へ行っておくのがおすすめです。
アテネ前後泊編のまとめ

クルーズの前と後に、アテネで1泊ずつ。
子連れだからこそ、名所を詰め込まず、アクロポリスだけを軸にゆるく過ごしました。
前泊は静かなコウカキ地区で体を休め、後泊は眺めのいいプシリ地区でのんびり。
散策や公園、地元の食堂といった、肩の力を抜いた時間がアテネ滞在の思い出です。
時間に余裕のある方は、素晴らしい博物館や古代アゴラなどを訪れて、神話の時代から現代まで続く、アテネの歴史を感じてみてください。
クルーズの前後にアテネで過ごす方の、参考になればうれしいです。
🚢Celestyal Journeyのエーゲ海クルーズは、シリーズでレポートしています。
ギリシャをクルーズでめぐってみたい方は、ぜひ参考にしてください。







