ブダペストのアンドラーシ通りに建つ、ハンガリー国立歌劇場(Magyar Állami Operaház)。
ヨーロッパのオペラ座としてはそれほど大きくありませんが、その美しさはピカイチです。
これまでウィーンやドレスデンのオペラ座、ヨーロッパのいくつかの劇場を訪れましたが、ブダペストのオペラ座はクラシックで優雅な雰囲気がとても魅力的だと思います!
私がブダペストに住み始めた頃は、オペラやバレエを気軽な料金で楽しめるのが嬉しくて、一人でもよく通っていたものです。
今回は久しぶりに、しかも家族で、子ども向けのバレエプログラム「Kis hattyúk tava(小さな白鳥の湖)」を観に行く機会に恵まれました。

オペラ座で観劇してみたいと思っても、「何分前に行けばいい?」「どんな服装で行く?」「座席はどこがいい?」「トイレは?」など、初めて訪れる方には分かりにくいことも多いと思います。
そこでこの記事では、チケットの取り方や座席、服装、館内設備、ボックス席の様子など、実際の観劇に役立つ情報を中心にまとめました。
「オペラ座で一度観劇してみたいけど、敷居が高そう?」と気になっている方の、背中を押せる記事になれば嬉しいです。
ぜひ最後までご覧いただき、観劇の参考にしてください🎉
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本宮愛栞(もとみや あいか)
旧名「りり」でブログを書いてきました。
🇭🇺 ブダペスト在住21年。ハンガリー情報を中心に、旅先の情報も発信中。
🎒 世界50カ国以上を訪問。インドや暖かい国が大好きで、中欧周辺にも愛着あり。
🍀 ブダペストを拠点に、旅と暮らしを行き来するボヘミアンな生活を送っています。
「これ、誰かの役に立つかも」と思ったことや、「旅人の視点で見るハンガリーの情報」をブログで発信しています。
お問い合わせはお気軽にどうぞ。
ブダペスト・オペラ座の公演情報・チケット予約

ブダペストのオペラ座で観劇するなら、まずはハンガリー国立歌劇場(Magyar Állami Operaház)の公式サイトで公演情報を確認しましょう。
公演会場がオペラ座であることを確認する
公式サイトに載っている演目は、すべてがオペラ座で上演される訳ではないので、注意が必要です。
現在は、アンドラーシ通りにある「Operaház /Hungarian State Opera(オペラ座)」のほか、そこから車で20分ほどの場所にある「Eiffel Műhelyház/Eiffel Art Studios(エッフェル・アート・スタジオ)」などでも公演が行われています。
せっかく「豪華なオペラ座で観劇しよう!」と思って予約したのに、実は別の会場だった……とならないよう、予約するときには会場を必ず確認してください。
座席はどこを選ぶ?

オペラ座の客席には、舞台正面の平土間席(Zsöllye)、ボックス席(Páholy)、上階の座席などがあります。
チケット予約画面から、予約可能な緑色の席にカーソルを近づける(もしくはクリックする)と、料金が表示されます。
舞台全体をしっかり見たいなら、正面寄りの席が見やすいです。
ただし、平土間席は横にかなり長い列になっているため、中央付近の席を予約すると、すでに座っている人たちの前を通って自分の席まで行くことになります。
逆に端の方の席では、中央のお客さんが出入りするたびに席を立つことも。このあたりの事情も踏まえて席を選ぶといいと思います。
一方、ちょっと特別な気分で観劇したいなら、ボックス席(Páholy)がおすすめです!
ブダペストのオペラ座では、ボックス席は「ボックス単位での販売」。
たとえば4人用のボックスなら、1〜2人でも4席分をまとめて購入する必要があります。
比較的リーズナブルなカテゴリーなら、ボックス全体を購入しても意外と手の届く料金です。
1〜2人でボックスを独占して、優雅にオペラやバレエを楽しむことも可能。
もちろん家族やグループで利用するのにもぴったりで、私たちは家族4人で4人用のボックス席を利用しました。
実際の料金や舞台の見え方、子連れで利用して感じたことについては、記事の後半で詳しく紹介します。
オンライン購入では使えない割引も!窓口・メールで購入

入口を入って、左右の端にそれぞれ1か所ずつあります。
チケットは公式サイトからオンラインで簡単に購入できるので、日本から旅行で訪れる方にはオンライン購入が一番便利でおすすめです。
ただし、時間に余裕がある方や、ブダペストに長めに滞在する方なら、窓口やメールで購入できる割引チケットを検討してみてもいいかもしれません。
● ファミリー割引
大人の正規料金チケットを2枚購入すると、18歳未満の子どものチケットが50%OFFになります。
この割引はオンライン購入では利用できず、オペラ座のチケット窓口、またはメールでの購入が必要です。
● 学生割引
有効な学生証を持っている場合は、オペラ座3階の中央席を50%OFFで購入できます。
公式サイトの英語版には、すべての種類の学生証を受け付けると記載されています。対象となる座席は限られますが、学生旅行ならかなりお得です。
オペラ座のチケット窓口、またはメールでの購入ができます。
● 当日なら格安の立ち見席も
とにかく安くオペラやバレエを観てみたい方には、「Támaszkodójegy」と呼ばれる立ち見チケットもあります。
3階にある立ち見スペースで、舞台の見え方には制限がありますが、かなり安い料金で観劇できるチケットです。
こちらは事前のオンライン購入はできず、夜公演は開演2時間前、午前公演は1時間前から、オペラ座のチケット窓口でのみ販売されます。
座席にこだわらず、「ブダペストの美しいオペラ座で一度観劇してみたい」という方なら、こんな選択肢もあります。
オペラ座の開場時間・服装・クローク

一番乗りで入場しました
オペラ座での観劇となると、「何分前に行けばいい?」「どんな服装がいい?」「コートや荷物はどうする?」など、ちょっとしたことが気になりますよね。
ここでは、開場時間・服装・クロークについて紹介します。
開場は約40分前・客席に入れるのは約30分前

公演前日に届いた案内メールには、「開場は開演の約40分前」と書かれていました。
そこで、45分ほど前に現地へ到着。実際にほぼ案内通りに開場し、私たちは一番乗りで入場しました。
ただ、ボックス席へ行ってコートなどを置こうとしたら、廊下のあたりで「まだ入れないので10分ほど待ってください」とのこと。
今回、客席へ入れたのは開演の約30分前でした。
ドレスコードは?実際の服装を紹介

子ども向けの公演だったので、華やかなドレス姿の子どもたちも見かけました
「オペラ座に行ってみたいけれど、どんな服を着て行けばいいの?」と心配する方もいると思います。
ハンガリー国立歌劇場の公式サイトには「オペラ座に正式なドレスコードはありませんが、その場にふさわしい服装をおすすめしています」との案内があります。
私たち家族は、娘はワンピース、息子と夫はパンツとシャツ、私はジャンプスーツにストールという服装で、全体的にみてややカジュアルより。
観光の途中にそのまま立ち寄ったような、ジーンズにTシャツといったカジュアルな服装のお客さんも見かけました。
一方で、かなり華やかにおしゃれをしている人も多いです。
この日は子ども向けの公演だったこともあり、お姫様のようなドレス姿の女の子もたくさん見かけました。
「正装しないと浮いてしまう」というほどではありませんが、せっかく美しい場所へ行く機会なので、はりきっておしゃれをして出かけるのも楽しいと思います。
クロークは無料

オペラ座には無料のクローク(Ruhatár)があって、場所は平土間席(Zsöllye)と同じフロアの後方です。
特に冬のブダペストでは分厚いコートが必須。
平土間席などの横並びの座席では、コートを持ち込むとかさばって場所をとるため、クロークに預けて身軽になってから客席へ向かいます。
なお、ボックス席(Páholy)のチケットを持っている場合は、クロークの利用は必須ではありません。
ボックス内にはコートや荷物を置いておけるスペースがあるため、私たちもクロークは利用せず、ボックス内に置いて観劇しました。
貴重品はクロークに預けたりボックス席に置きっぱなしにせず、必ず自分で管理するようにしましょう。
開演前・休憩時間の過ごし方

オペラ座での楽しみは、舞台だけではありません。
開演前や休憩時間には、ぜひ館内を歩いてみてください。
豪華な階段やホール、王室ボックス周辺など、歴史ある建物そのものを楽しむのも観劇の醍醐味です。
オペラ座の歴史や建築、見学ツアーについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

公演の合間に、オペラ座ならではの優雅な時間を楽しみましょう。
ちなみに、私たちが観た公演では、休憩時間が25分ほどあり、思ったよりゆったりしていました。
優雅なホワイエでドリンク&テラスへ

オペラ座の大階段を上がった先にある、華やかなホワイエにぜひ立ち寄ってみてください。
豪華な空間を眺めるだけでも素敵ですが、ドリンクを注文して、ゆっくり過ごすのもおすすめ。
メニューを見つけられなかったのですが、コカ・コーラ、Cappyのストロベリージュース、カプチーノの3杯で約5,000フォリントでした。

ホワイエからはアンドラーシ通り側のテラスに出ることもできます。
お天気のいい日は、外の空気を感じながらドリンクを楽しんだり、通りの様子を眺めるのも素敵です。
また、テラスに出る手前には、ちょっと薄暗いですがテーブルと椅子が置かれた座れるスペースもあります。

王室ボックス横の「赤のサロン」も見てみよう

右側の立派な扉は、王室ボックスの入り口です
客席中央には、かつて王族のために設けられた「王室ボックス(Királyi páholy)」があります。
現在は一般客でも利用できますが、今回の公演では1席120,000フォリント×10席をまとめて購入する必要があり、合計120万フォリントとなかなかのお値段。
ちなみに、この日の王室ボックスは空席でした。

その王室ボックスに隣接しているのが、「Vörös Szalon(赤のサロン)」。
もともと王室ボックスの応接室として造られた場所で、チェリー色のシルクの壁張りが印象的です。
サロンの扉は開いていて自由に通り抜けできたので、開演前や休憩時間にぜひ立ち寄ってみてください。
ボックス席のドリンクは事前注文がおすすめ
公演前日にオペラ座から届いたメールに、「páholybekészítés(ボックス席へのドリンクなどの事前手配)」もできると書かれていたので、試してみることにしました。

ドリンクを用意してくれるのはホワイエのバーではなく、オペラ座の建物内にあるOpera Bistroです。
2026年10月上旬の訪問時は、事情によりキッチンがクローズしていたため、注文できるのはドリンクのみとのことでした。
私たちはオペラ座へ入場する前に、外の入り口からOpera Bistroへ入り、カウンターでドリンクを事前に注文。
予約しているボックス席の場所を伝え、その場で支払いも済ませました。
注文したのは、レモネード2杯、アイスコーヒー1杯、ビール1本で約8,000フォリント。
ドリンク1杯2,000フォリント前後です。

ちょうど休憩の直前、舞台が一番盛り上がっている頃に、突然ドアが開いてドリンクが運ばれてきました。
タイミングはちょっとだけ微妙でしたが(笑)、休憩で廊下が混雑する前に届けてくれたのかもしれません。
休憩時間になるとホワイエも混雑するので、並ばずにボックス席でゆっくりドリンクを飲めたのはとても便利。
あらかじめ注文しておいて大正解でした。

ちなみに、見える範囲ではほかのボックス席で同じように注文している方はいませんでした。
こんなサービスがあること自体、まだあまり知られていないのかもしれません。
もっと分かりやすく案内されたら、利用する人も増えそうだなと思いました。
ボックス席を予約した際には、このサービスを利用してみるのもおすすめです。
オペラ座のトイレ事情|場所は事前にチェック
オペラやバレエを観るとき、意外と重要なのがトイレ事情。
オペラ座の各階にトイレがありますが、場所によっては数がかなり限られています。
休憩時間になると一斉に観客が席を立つので、自分の席から近いトイレがどこにあるのか、開演前に確認しておくことをおすすめします。
1階の女性用トイレは、個室が少なくてびっくり
私たちのボックス席があった1階左側の通路にも女性用トイレがありましたが、入ってみると個室はなんと1つだけ!
反対側、1階右側の女性用トイレも確認してみたところ、こちらも個室は2つでした。
4歳の娘がトイレに行きたくなったときは、夫と一緒に男性用トイレを利用させてもらえたため、並ばずに済みました。

画像には写っていませんが、この左側にトイレがあって、女性の個室は1つだけでした
オペラ座は約5年間の大規模改修を経て、2022年にリニューアルオープンしているため、トイレもとてもきれいで清潔感があります。
各階のトイレの場所と個室数
観劇当日はほかの階まで確認できなかったので、後日オペラ座へメールで問い合わせてみました。
いただいた回答によると、「トイレは入口の階に7つ、平土間席の階に6つ、1階に2つ(私調べでは3つ)、2階に4つ、3階に8つ」とのことでした。
3階のトイレが座席数に対して多いように思うので、近くのトイレが大行列になっている時は、3階まで上がってみるといいかもしれません。
オペラ座のトイレ事情に詳しい方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください!
実際に利用した1階左側4番ボックス席

利用したのは、1階左側4番ボックス(I. Emeleti Páholy 4. Bal)です。
予約した時点ですでに多くのボックスが埋まっていて、選べたのはボックス席の中では一番安い価格カテゴリー。
料金は1席5,925フォリント、4席でも23,700フォリントと、ヨーロッパの歴史あるオペラ座ではなかなかのお値打ちです。
今回観たのは、子ども向けのバレエプログラム「Kis hattyúk tava(小さな白鳥の湖)」。
4歳以上推奨の公演ということで、小学校低学年くらいの子どもたちも多く集まっていました。
前列と後列で見え方がかなり違う

まだお客さんのいないボックス席5〜10の方向を撮影
私たちのボックスは舞台に近く、反対側のボックス席とほぼ向かい合わせになるような場所です。
前列の席なら、身を少し乗り出して舞台をのぞき込むようにすると比較的よく見えます。
ただし、舞台を見るためには顔や体をずっと横へ向けることになるので、長時間になるとだんだん首と背中が痛くなってきました。
一方、後列の椅子は前列より少し高くなっていますが、舞台の見える範囲はかなり限られます。
舞台全体を正面からじっくり観たいなら、やはり中央寄りの席の方がおすすめ。
とはいえ、家族だけの空間で観劇できるボックス席ならではの特別感は十分に味わえました
ボックス席には字幕モニターも設置

ボックス席には、字幕を表示するための小さなモニターも設置されています。
私たちが利用したボックスでは、前列に2台、後列には左側に2台のモニターが縦に並んでいました。
後列右側の席から左側のモニターを見るのは難しそうなので、字幕をしっかり見ながら観劇したい場合は、座る位置にも注意が必要です。
ちなみに、字幕モニターは平土間席にももちろんあって、前の座席の背面にモニターが設置されています。

今回はバレエでしたが、子ども向けの公演ということもあり、途中で進行役の女性によるハンガリー語のお話が入り、その際には英語の字幕も表示されていました。
ただ、オペラやバレエをより楽しむなら、観劇する作品のあらすじを読んだり、有名な曲を聴いたりして、少し予習しておくのが断然おすすめ。
登場人物や大まかなストーリーを知っているだけでも、舞台の内容がぐっと分かりやすくなります。
子どもが飽きてもボックス席なら気楽だった

子どもたちは最初、美しいボックス席に大喜びで、開演までの間も興味津々。
白鳥の湖のあらすじを一応予習して出かけたので「白鳥は?」「悪魔がまだでてこないね」などと言いながら観ていました。
でも、やっぱり時間が経つにつれてだんだん集中力が途切れ、特に休憩後は字幕用モニターをいじったりし始めました💦
そこで、最後の手段として持ってきていたタブレットを渡し、ボックス後方の床に座って見てもらうことに。
画面の明るさは最小にし、外の観客から光が見えない位置だったので、ほかのお客さんの観劇を邪魔することもありませんでした。

その間、私は前列へ移動。最後は舞台をゆっくり観ることができました。
小さな子どもとの観劇では、家族だけで使えるボックス席はとても気楽。
子どもが途中で飽きてしまったときに、後ろへ下がれるスペースがあるのは想像以上に助かりました。
ハンガリー国立歌劇場(オペラ座)への行き方
ハンガリー国立歌劇場(オペラ座)は、ブダペスト中心部のアンドラーシ通り沿いにあります。
地下鉄M1(黄色のライン)の「Opera」駅を出てすぐの、アクセスしやすい場所です。
| 住所 | Budapest, Andrássy út 22, 1061 |
| アクセス | Opera駅(地下鉄1号線)の目の前 |
| 公式ウェブサイト | https://www.opera.hu/en/ |
| 公演情報 チケット購入 | https://www.opera.hu/en/programme/ 「Ticket」ボタンを押すと、座席選択画面が出てきて、オンラインで購入できます。 |
| 窓口の営業時間 | 基本的に10:00〜19:00頃まで営業 ただし、オペラ座のスケジュールにより、予告なく変更になる場合があるそうです。 訪問前に公式サイトで最新情報をご確認ください。 |
| OperaBistroの情報 | https://operabistro.hu/en/ ※2026年10月現在、メニューなどの詳しい情報はほとんど掲載されていません。 |
まとめ|ブダペストのオペラ座で素敵な時間を

久しぶりにオペラ座で観劇しましたが、建物が優雅で、入場するだけでもワクワクする場所です。
豪華な館内を歩いたり、ホワイエでドリンクを飲んだり、テラスに出たり。
舞台だけでなく、オペラ座という空間そのものを楽しめるのも大きな魅力だと思います。
今回利用したボックス席は、舞台の見やすさという点では中央の席にはかないませんでしたが、家族だけで気楽に過ごせたのは大正解でした。
公演内容にもよりますが、西ヨーロッパのオペラ座に比べると、まだ比較的お手頃な料金でチケットを購入できるのも嬉しいポイントです。
旅行の日程と公演が合うなら、ぜひ一度、実際に客席に座って舞台を観てみてください。
きっと、見学だけとはまた違ったオペラ座の魅力を感じられると思います。

