先日、洋服のボタンが取れてしまったので、新しいものを買うために、ブダペストの昔ながらのボタン屋さんへ足を運びました。
訪れたのは「Gombudvar(ゴンブウドゥヴァル)」というボタン専門店。
第二次世界大戦後から続く家族経営のボタン製造業をルーツに、1993年にオープンしたお店で、「いかにも昔のボタン屋さん」という雰囲気がいい感じでした。

お店があるのは、ブダペスト中心部のRégi posta utca(レーギポシュタ通り=旧郵便局通り)。
観光客で賑わうヴァーチ通り(Váci utca)から入れる横道です。
この通りには、ほかにも歴史あるパイプ専門店やネクタイ屋さん、ハンガリーの民芸品を扱うお店など、個性的なお店が並んでいます。
今回の記事では、レーギポシュタ通りにある昔ながらの専門店や、ちょっと気になるお店をご紹介します。
ヴァーチ通りを散策する際には、少し寄り道して、昔ながらのお店を覗いてみませんか?
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本宮愛栞(もとみや あいか)
旧名「りり」でブログを書いてきました。
🇭🇺 ブダペスト在住21年。ハンガリー情報を中心に、旅先の情報も発信中。
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🍀 ブダペストを拠点に、旅と暮らしを行き来するボヘミアンな生活を送っています。
「これ、誰かの役に立つかも」と思ったことや、「旅人の視点で見るハンガリーの情報」をブログで発信しています。
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レーギポシュタ通りにある個性的なお店

レーギポシュタ通りには、昔ながらの専門店から、お土産探しにぴったりのお店まで、個性的なお店が集まっています。
今回ご紹介するお店の場所は、以下の地図にまとめました。
小さな個人商店は、土曜日は閉店か時短営業、日曜日はお休みの場合が多いので、訪問のタイミングにご注意ください。
Gombudvar(ゴンブドゥヴァル)|昔ながらのボタン専門店

ボタンを探して訪れたGombudvar。
古い建物の中庭にひっそりと佇む様子も、なんだか雰囲気があります。
こぢんまりとしたお店ですが、店内にはボタンの入った箱がずらりと並んでいて圧巻です。

ボタンはカジュアルな雰囲気のものが多く、価格もお手頃。
一番高価な貝のボタンでも1個1,000フォリント程度、スワロフスキーのボタンは750フォリント程度とのことでした。
私は、1つ150フォリントの飾りボタンを4つ購入。合計600フォリントで、カード払いしました。

現在は女性スタッフが1人で店番を担当しているそうです。
私が午後の早い時間に訪れたときは、お店の扉が閉まっていて、「Rögtön jövök(すぐに戻ります)」というプレートがかかっていました。
しばらくするとスタッフの方が戻ってきましたが、ちょうどランチタイムだったようで、「気になる箱は自由に開けて見ていいわよ」と声をかけてくれました。

おかげで、気兼ねなくいろいろなボタンを見比べることができました。
旅行中にボタンが必要になったときはもちろん、昔ながらのヨーロッパのボタン屋さんを覗いてみたい方も、観光の合間に気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
Budapest, Régi posta utca 7-9, 1052
https://gombudvar.hu/
Gallwitz(ガルヴィッツ)|1880年創業のパイプ専門店

Gombudvarのちょうど向かいにあるのが、1880年創業のパイプ専門店「Gallwitz(ガルヴィッツ)」です。
もともとは木製のパイプや装飾品を作る工房として始まり、現在まで代々家族で受け継がれてきた老舗。
第二次世界大戦による店舗の焼失や国有化などを乗り越えて、140年以上の歴史を重ねています。

Gombudvarにすぐ入れなかったので、先にこちらのお店へ。
女性スタッフがお客さんの質問に熱心に答えていましたが、しばらく時間がかかりそうだったので、後ほど改めて訪れました。
店内には、さまざまなデザインのパイプがずらりと並んでいます。
スタッフの方によると、ハンガリー製のパイプが比較的お手頃で、9,000フォリントから購入できるそうです。
レジ周辺に飾られていたものは、25,000フォリント前後のものが中心でした。

ハンガリー製だけでなく、西ヨーロッパをはじめとする各国のパイプも取り扱っています。
価格は使用されている木材や仕上げ、デザイン、製造方法などによってさまざま。イタリア製などには、特に高価なものもあるとのことでした。

ここにはイタリアのパイプが集まっていました
また、店内では美しい装飾が施された杖も販売されていて、こちらは1本16,000フォリントからだそう。
深い緑色の壁や木製の陳列棚など、昔ながらのヨーロッパの専門店らしい雰囲気も魅力的です。
パイプに興味がある方はもちろん、歴史ある専門店の雰囲気を味わってみたい方にも、ちょっと覗いてみてほしいお店です。
Budapest, Régi posta utca 7-9, 1052
https://www.gallwitz-pipa.hu/
Kaczián(カツィアーン)|昔ながらのネクタイ専門店

1957年創業のネクタイ専門店「Kaczián(カツィアーン)」も、レーギポシュタ通りに残る老舗の一つです。
昔ながらの小さなお店で、ショーウィンドウにはさまざまな色や柄のネクタイ、蝶ネクタイなどが並んでいます。
お店にいらしたのは、創業者のご家族。
お話によると、お母様とお祖母様が1957年にこちらのお店をオープンさせたんだとか。
当時のハンガリーはまだ社会主義体制でしたが、小規模な個人商店の営業は一定の条件で認められていたそうです。

現在はイタリアから生地を仕入れ、ネクタイの製作はすべてハンガリー国内で行っているそう。
価格表によると、ネクタイは混紡素材のものが8,600フォリント、シルク製が23,000フォリント。
蝶ネクタイは4,500〜13,000フォリント、ポケットチーフは3,000〜13,000フォリントでした。


「日本人のお客さんもとても多いですよ」とのことだったので、ネクタイに興味のある方は、訪れてみてはいかがでしょうか。
Budapest, Régi posta utca 14, 1052
https://www.kaczian.hu/
Hungarian Folklore|ハンガリーの民芸品店

ハンガリーらしいお土産を探している方におすすめなのが、伝統的な民芸品を扱う「Hungarian Folklore(ハンガリアン・フォークロア)」です。
店内には、美しい刺繍製品や陶器、伝統的なフェルト製品など、ハンガリー各地の民芸品がずらり。
一般的なお土産屋さんとは少し違い、職人の技術が感じられる本格的な製品が揃っています!
民芸品に詳しい店員さんに説明を聞きながらお買い物できるのも、このお店の魅力です。

店内の様子や、実際に販売されている商品の価格などは、以下の記事で詳しくご紹介しています!

Budapest, Régi posta utca 12, 1052
https://www.folkartshop.hu/
Bomo Art|クラシカルな文房具店

クラシカルなデザインのノートやポストカード、包装紙などが揃う「Bomo Art(ボモ・アート)」。
1997年創業のブランドで、こちらの店舗は2000年にオープンしました。
店内はどこか懐かしい雰囲気のイラストが描かれた紙製品でいっぱい。
文房具好きの方にはぜひ覗いてみてほしいお店です。

店内の様子や商品の価格などは、Hungarian Folkloreと同じ記事の中で紹介しています。
なお、Bomo Artはブダ側にも店舗があります。
王宮の庭園の麓にあるお店は、レーギポシュタ通りの店舗よりも広々としているので、たくさんの選択肢の中から商品を選びたい人におすすめです。
Budapest, Régi posta utca 14, 1052
ブダ側(王宮庭園の麓):Budapest, Ybl Miklós tér 2, 1013
https://www.bomoart.hu/en

ほかにも気になる手袋屋さんや花屋さん

ほかにも、レーギポシュタ通りには気になるお店がいくつかあります。
その一つが、手袋や帽子、バッグなどを扱う「ÉKES 1883」。
ショーウィンドウには色とりどりの帽子が飾られていて、昔ながらのヨーロッパのお店を思わせる雰囲気です。
そのお隣には、可愛らしいお花屋さん「Dora Flowers」があります。
店先は華やかに飾られていて、通りを歩いていると思わず目を引きます。
今回はどちらも店内には入りませんでしたが、こうした個性的なお店が並んでいるのも、レーギポシュタ通りの魅力の一つです。
レーギポシュタ通りにはハンガリー初のマクドナルドも!

実はレーギポシュタ通りには、ハンガリーで最初にオープンしたマクドナルドもあります。
開業したのは1988年4月29日。
まだハンガリーが社会主義体制だった時代で、アメリカのファストフードチェーンが進出したことは、当時大きな話題になりました。
知り合いのハンガリー人から「開店当時はものすごい行列だった」と聞いたことがありますが、実際に初日は約1万人が訪れ、お店の前には100メートルほどの行列ができたそうです。
今ではハンガリーのあちこちで見かけるマクドナルドですが、当時は西側の文化を象徴する、特別な存在だったのでしょうね。

ちなみに、こちらの店舗は2023年10月に大規模なリニューアルを終え、モダンな内装になっています。
歴史ある店舗とはいっても、昔の面影が残るレトロなマクドナルドというわけではありません。
今回、改装後に初めて入ってみましたが、ヴァーチ通り側の大きな窓の隣のテーブルは、開放感があってよかったです。
レーギポシュタ通りを散策する際には、そんな歴史のある場所だと思いながら、ちょっと眺めてみてはいかがでしょうか。
Budapest, Régi posta utca 10, 1052
https://www.mcdonalds.com/hu/hu-hu/location/34800001.html
ブダペストには「世界一美しいマクドナルド」と呼ばれることもある、西駅の店舗があります。
こちらも2024年にリニューアルしていますが、興味のある方は以下の記事をどうぞ。

まとめ|観光の合間に楽しみたいレーギポシュタ通り

今回は、ブダペスト中心部のレーギポシュタ通りにある、個性的なお店をご紹介しました。
賑やかなヴァーチ通りのすぐ近くにありながら、昔ながらの専門店や、ちょっと覗いてみたくなるようなお店が集まっているのが魅力です。
ボタン屋さんやパイプ専門店など、普段はあまり入る機会のないお店を訪ねてみるのは面白い体験でした!
お買い物が目的でなくても楽しめるので、ヴァーチ通り周辺を散策する際には、ぜひレーギポシュタ通りにも目を向けてみてください
すぐ近くのAranykéz通りには、フォアグラ料理が人気のレストラン「コム シェ ソワ」があります。
また、徒歩圏内には、ブダペストを代表する老舗カフェ「ジェルボー」も。
どちらも実際に訪れたときの様子を別の記事で詳しくご紹介していますので、よろしければ参考にしてください。



