ルーマニア・トランシルヴァニア地方にある小さな町、シビウ(Sibiu)。
中世ドイツ系の人々が築いた美しい城壁都市で、カラフルな広場と独特の「目の窓」がついた屋根が並ぶ旧市街が有名です。
職人ギルドが自ら守った城壁と塔が今も残り、旧市街をぐるりと囲んでいます。
ルーマニアがEUに加盟した2007年、シビウは欧州文化首都に選ばれていて、今ではルーマニア屈指の人気観光地になっています!
2005年にルーマニア・トランシルヴァニアを旅して、特に記憶に残っているのが、シビウの大きくて印象的な広場。
そして、クラシックなホテルにとまって「これぞヨーロッパ!」という雰囲気を味わって感動したのを覚えています。
あれから21年経ち、すっかりヨーロッパにも慣れてしまったものの「あの時の感動はまだ味わえるか?」を検証すべく、シビウを再訪し、当時と同じホテルに泊まってみることにしました。
果たして結果はいかに…?
今回、家族に夏休みをもらったので、1人でのルーマニア旅行です。
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本宮愛栞(もとみや あいか)
旧名「りり」でブログを書いてきました。
🇭🇺 ブダペスト在住21年。ハンガリー情報を中心に、旅先の情報も発信中。
🎒 世界50カ国以上を訪問。インドや暖かい国が大好きで、中欧周辺にも愛着あり。
🍀 ブダペストを拠点に、旅と暮らしを行き来するボヘミアンな生活を送っています。
「これ、誰かの役に立つかも」と思ったことや、「旅人の視点で見るハンガリーの情報」をブログで発信しています。
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シビウってどんな町?

シビウは、ルーマニア中部トランシルヴァニア地方にある人口15万人ほどの町です。
町の中心は12世紀にドイツ系の入植者(トランシルヴァニア・ザクセン人)が築いた城壁都市で、彼らの言葉ではヘルマンシュタット(Hermannstadt)と呼ばれてきました。
シビウは、ザクセン人がこの地方に築いた都市の中でも中心的な存在で、彼らの自治の拠点でした。
この地域は長くハンガリー王国の領土だったため、ハンガリー語ではナジセベン(Nagyszeben)と言います。

屋根に並ぶ細長い窓は、ザクセン人が屋根裏の換気のために作ったもの。
まぶたを半分閉じた目のように見えることから、シビウは「目のある町」と呼ばれています。
交易路の要所にあったシビウは、オスマン帝国と向き合う最前線でもありました。
1442年にオスマン軍がシビウを包囲しますが、これを撃退したのがハンガリー王国の軍人フニャディ・ヤーノシュ(のちのハンガリー王マーチャーシュ1世の父)でした。

シビウはたび重なる脅威を受けて、守りをさらに固めていきます。
町ぜんぶを幾重もの城壁で囲み、最盛期には39もの塔が立ち並んだそうです。
守りを担ったのは兵士ではなく、町の職人たち。
塔は同業組合(ギルド)ごとに割り当てられ、建てるのも守るのも自分たちの仕事でした。
17世紀末にハプスブルク帝国がオスマンを押し返すと、トランシルヴァニアはその領土になり、華やかなバロック建築はこの時代に加わりました。
トランシルヴァニアは第一次世界大戦後にルーマニア領となり、ザクセン人の多くは20世紀後半にドイツへ移住しましたが、今も毎年ドイツやオーストリアから若い職人たちがこの町にやって来ます。

フエット広場にある「遍歴職人の家(Casa Calfelor)」は、中世からの城壁の一部を、現代の遍歴職人たちが自ら修復して住みかにした建物。
旅の途中で滞在した職人は、去るときに家の前の柱へ道具をひとつ打ち込んでいくのだそうです。
町とドイツ語圏を結ぶ道は、21世紀になってもまだ細く続いているようでした。
トランシルヴァニア出身でハンガリー王国で大活躍したフニャディ・ヤーノシュは、ハンガリーでもルーマニアでも英雄として扱われています。
ブダペストの市民公園にある「ヴァイダフニャド城」は、フニャディ家の居城を模した部分があり、トランシルヴァニアのお城の雰囲気を知ることができます。

ハンガリー南の町ペーチには、フニャディ・ヤーノシュのベオグラードでの戦いを記念した騎馬像が立っています
ペーチへ足を運ぶ機会があれば、ぜひそちらにも注目してみてください。

シビウ旧市街の見どころ

旧市街は徒歩で回れるコンパクトなエリア。
大広場(Piața Mare)、小広場(Piața Mică)、そして大聖堂の建つフエット広場(Piața Huet)という三つの広場を中心に、見どころがぎゅっと集まっています。
広場の南東側には城壁と塔が残り、その内側の高台が上町、崖下に広がるのが下町です。
主な建物の外観を見て回るだけなら、2時間程度で十分でした。
このあと紹介する見どころに加えて、レストランやホテル、駅の場所もまとめたので、歩く順番の参考にしてください。
大広場(Piața Mare)

夏はイベントステージが立ちます
広さ142m×93m、トランシルヴァニアでも最大級の広場です。
記録に残る最初の姿は1411年の穀物市場。その後は市が立ち、市民が集まり、公開処刑まで行われた場所でした。
広場をぐるりと囲むのは、ゴシックからアールヌーヴォーまでの建物たち。町が歩いてきた時代がそのまま並んでいます。
久しぶりに訪れた感想は……「記憶の方が素敵だったけど、広さはさすが!」というもの。
地面の四角い縁取り模様が欧州文化都市に向けて整備されたと思われるのですが、昔は手が加えられすぎておらず、もっと風情がありました。
夏のヨーロッパはイベントが多く、私が訪れた週末もイベントステージが用意されていたりして、雰囲気はいまいち。
でも、この広場が昔から町の中心であるという証拠であることは間違いありません。
冬にはルーマニアで最も有名なクリスマスマーケットのひとつが、この場所に立ちます。

レストランのテラス席がずらりと並び、お昼過ぎからはお客さんたちで賑わっていました。
評議会の塔(Turnul Sfatului)

13世紀ごろに城壁の門を守るために建てられた、シビウのシンボル。
穀物倉庫、火の見櫓、牢屋、植物学の博物館と、時代ごとに役割を変えてきました。
2026年7月現在、あいにく改装工事中で、緑色のカバーに覆われていました。
営業時は塔の上にのぼれて、そこから見る大広場の景色が人気なんだそうです。
(代わりに、後ほどご紹介する大聖堂の塔をのぼってきました!)
ブルケンタール国立博物館(Muzeul Național Brukenthal)

18世紀後半、ハプスブルク帝国のトランシルヴァニア総督だったブルケンタール男爵の邸宅。ルーマニアを代表するバロック建築です。
現在は美術館で、彼が集めた15〜18世紀のヨーロッパ絵画が約1,200点も収められています。
入場料は50レイ(約1,800円)で、月曜と火曜はお休みです。
大きな建物の2フロアにびっしりと絵画や家具、ユニークなコレクションが並び、見学するのに2時間近くかかりました!

ブルケンタール・コレクションの傑作の部屋の中央に飾られていました
いちばんの目玉が、ヤン・ファン・エイクの「青い頭巾の男の肖像」(1430年頃)。
ファン・エイクの肖像画は世界に20点ほどしか現存せず、そのうちの1枚がここにあります。
ほかにもメムリンク、ティツィアーノ、ブリューゲルなどを所蔵しているので、絵画ファンは何時間でもここで過ごせるようです。

床は歩くと軋みます
絵画が充実しているのはもちろん、時計やアジアの陶器、アフリカゾウの頭骨などユニークなコレクションも並びます。
歩くと軋む床や、見るからに古そうな家具や装飾など、お屋敷自体も歴史を感じられる見どころだと感じました。

絵画だけでなく、珍しいコレクションもぎっしり
三位一体教会(Biserica Romano-Catolică Sfânta Treime)

華やかなバロック空間です
大広場の北側に建つ、堂々としたバロックのカトリック教会。18世紀前半にイエズス会によって建てられました。
ザクセン人はルター派なので、カトリックのこの教会はハプスブルク時代に入ってきたものです。
内部は無料で見学できます。
市庁舎(Primăria Municipiului Sibiu)

教会の隣にある、20世紀初頭のアールヌーヴォーの建物で、もとは銀行として建てられました。
広場の中ではいちばん新しい世代で、外観がとても華やかです。
小広場(Piața Mică)

手前はカフェのテラス席
評議会の塔の下をくぐると、三日月のような形をした小広場に出ます。
この曲線は昔の市壁の跡をなぞったもので、壁が要らなくなった土地に職人たちが家を建て、そのまま広場になりました。

広場の奥にあるかわいらしい建物には、現在は民芸品のギャラリーとショップが入っていますが、1370年の記録ではお肉の販売所だったそうです。
シビウ名物の「目」のある屋根と、カフェやレストランがずらりと並んでいます。

嘘つき橋(Podul Minciunilor)

柱がないのがよく分かります
小広場からフエット広場へ抜ける道に架かる、黒い鋳鉄の小さな橋。1859年製で、ルーマニア初の鋳鉄橋だそうです。
「嘘をついた人が渡ると橋が鳴る」「客をだました商人は突き落とされた」といった伝説がいくつも語られています。
実際のところ、柱を持たないこの橋のドイツ語名「Liegenbrücke(横たわる橋)」が「Lügenbrücke(嘘の橋)」と似ていたための、聞き間違いというのが由来なんだそうですよ…!?

ルーテル大聖堂(Catedrala Evanghelică Sfânta Maria)

小広場から嘘つき橋を渡って進むと、旧市街でいちばん古い一角、フエット広場(Piața Huet)に出ます。
ゴシックの建物に囲まれた静かな広場で、その大半を占めているのがルーテル大聖堂(聖マリア教会)です。
12世紀の教会があった場所に14世紀から建て始められ、完成までにおよそ200年。
塔の高さは73mで、トランシルヴァニアでいちばん高い塔です。
教会の見学は10レイ(約360円)、塔にも登る場合は追加で5レイ(約180円)とリーズナブルでした。
塔を上までのぼって、小広場などの美しい町の風景を眺めることができました。
途中、結構足もとが見える構造の階段があるので、高所が苦手な方はやめておいた方がいいかもしれないです。

ちょうど正午の鐘のなるタイミングで、ものすごい轟音を間近で聞きました
教会の中はというと、灰色の石とクリーム色の壁が広がる、落ち着いた空間です。
壁一面に墓碑がずらりと並ぶ様子が印象的で、ここにシビウの市長や名士たちが埋葬されています。

祭壇の奥の壁には、1445年に描かれた高さ9mの巨大なフレスコ画が見られます。
宗教改革のときに白く塗り潰されてしまったのですが、後の世に再発見されて修復されたそうです。

ギルド塔(Turnurile Breslelor)と城壁

旧市街の南東側には、かつての城壁と3つの塔がまとまって残っています。
最盛期のシビウは39もの塔で守られた城塞都市で、その維持と防衛は職人ギルドが分担していました。
塔と両隣の城壁を割り当てられたギルドは、建てることも、修理することも、武器を揃えて実際に守ることも、すべて自腹で引き受けます。ここを守っていたのは兵士ではなく、町の職人たちでした。

左から火縄銃兵の塔(Turnul Archebuzierilor)、大工の塔(Turnul Dulgherilor)、陶工の塔(Turnul Olarilor)
大工の塔(Turnul Dulgherilor)と陶工の塔(Turnul Olarilor)は内部を見学でき、2つをつなぐ城壁のバルコニーを歩けます。
入場料は2レイで、月曜日はお休みです。

公園の北側に建つ丸い建物は太い塔(Turnul Gros)で、ギルドの塔ではなく、大砲の時代に築かれた16世紀の砲塔です。
1788年からは市立劇場として使われ、今はコンサートホールになっているそうですが、この見た目からは内部の想像がつきません。

城壁は二重になっていて、そのあいだの遊歩道で犬を散歩させる人とすれ違いました。
これだけの壁と塔を必要とした町が、今はいちばん守りの堅かった場所を散歩道にしているのを見て、平和な時代になってよかったなぁと思いました。

下町(Orașul de Jos)とチビン市場(Piața Cibin)

シビウの旧市街は、大広場のある高台の上町(Orașul de Sus)と、その崖下に広がる下町(Orașul de Jos)の二層構造になっています。
上町と下町をつなぐ素敵な小径がいくつかあり、それらを下りていくと、パステルカラーの低い家並みが現れます。

アーチをくぐって坂を下ります
下町にはPiața Cibin(チビン市場)という市場があって、私が訪れた日曜日の朝も賑わっていました。
市場は日曜日に休みというイメージだったのですが、ルーマニアでは日曜日もお昼前頃まで営業しているそうです。

野菜や果物、花、肉、乳製品まで一通り揃います
シビウで食べたもの

お昼でも夜のような雰囲気
旧市街には食事の選択肢が豊富にあり、ルーマニア料理のレストランも多く、地元の味を気軽に試せます。
私はGoogle Mapsで見つけたルーマニア料理店Crama Sibiul Vechi(“古いシビウの酒蔵”という意味)へ行ってみました。
地下にあるお店で、お昼なのに結構薄暗くて夜のよう。正午の開店から30分ほど経っていましたが、もうすでにかなりのテーブルがお客さんで埋まっていました。

頼みたかったサルマーレ(ロールキャベツ)がまだ準備できておらず、ウェイターさんおすすめの豚肉の煮込みはハンガリーのプルクルト(Pörkölt)とそっくりだったので、次にすすめられたマトンのシチューにジャガイモの付け合わせをいただきました。
正直、ルーマニアっぽい料理なのかは不明ですが、中央ヨーロッパのこのような煮込み料理は、どこで食べても美味しいです。
マトンはとろけるようで、じゃがいもも外はカリッと上手に焼いてあって、さすが人気店だなと思いました。
ドリンクと合わせて78レイ(約2,800円)でした。
かなり満腹になったので、少し時間をあけて別の場所でデザートをいただくことにしました。
ルーマニアの有名なデザートといえば「パパナシ」です。
カッテージチーズを練り込んだドーナツ生地を揚げ、その上にサワークリームとベリー系のジャムをたっぷりかけた、ボリュームのあるスイーツです。

歩行者専用道路ニコラエ・バルチェスク通りにあるLeonというお店のテラス席へ。
パパナシは2個セットになっていることが多いのですが、“子ども用”という1個だけのお皿をオーダー、値段は確か24レイ(約860円)くらいです。
量もちょうど良くて、サワークリームの酸味にドーナツとジャムの甘さの組み合わせが絶妙でした。
ここで食べたパパナシが気に入ってしまい、この後のルーマニア旅行で、他に2回もパパナシをいただくことになりました。
シビウで宿泊したホテル

21年前に泊まって印象に残っているのが、旧市街の大広場にほど近いホテル・インパラトゥル・ロマニロル(Hotel Împăratul Romanilor)。
ルーマニア語で「ローマ皇帝のホテル」を意味するこの名前は、1783年にハプスブルク皇帝ヨーゼフ2世がトランシルヴァニア旅行中にこの宿へ滞在したことを記念して名付けられました。

赤絨毯が印象的です
フランツ・リストやヨハン・シュトラウスなど、歴史的人物が宿泊した記録も残る格式あるホテルということで、以前泊まった時は、それだけで感動したのを覚えています。

天井の装飾が見事です
ちなみに、現在の建物は1895年の完成で、ヨーゼフ2世が泊まった当時のものではありませんが、130年の歴史がある堂々とした建物です。
最近の口コミなどをみて、もっと快適なホテルが別にありそう…というのは承知の上で、1泊590レイ(約20,000円)のお部屋を予約してみました。

レトロな雰囲気です
館内には赤い絨毯が敷き詰められ、受付や朝食レストランにはシャンデリアが吊り下がってなかなかの雰囲気。
お部屋は30㎡くらいあって、広々と使えてよかったです。
ただ、クラシックで素敵というよりは「レトロ」という言葉の方が似合う感じなので、好みは分かれそうなところ。
次にシビウに来ることがあれば、もう少しモダンに改装されたホテルがいいかなと思いました。

21年前の私は、この赤い絨毯とシャンデリアに「これぞヨーロッパ!」と胸を高鳴らせていました。
ヨーロッパに長く住んで、旅先でいろいろな宿に泊まって、いつのまにかハードルが上がってしまったようです。
でも、皇帝や音楽家とゆかりのある建物に泊まれるというのは、新しいホテルでは味わえない贅沢。
そういう時間を楽しみたい方にはぴったりだと思います。
私が今回のホテル予約を入れた時は、公式サイトよりもbooking.comの方がお得だったので、そちらを利用しました。
Booking.comなら、朝食付きのホテルはもちろん、古いアパートを改装した素敵なお部屋も見つかるので、私自身も長年利用しています。
シビウへの行き方|ブダペストからのアクセス

ブダペスト東駅の2番ホームから出発でした
シビウには国際空港があり、ヨーロッパ各地から直行便が飛んでいます。
ブダペストからシビウへのフライトはないので、選択肢は鉄道か長距離バス。
今回私が選んだのは、寝ているあいだに着く夜行列車です。
ブダペストからシビウへ:夜行列車で移動が可能

個室のドアが並びます
ブダペストからシビウへは、19時10分発のIster号という夜行列車で移動しました。
この列車の目的地は首都ブカレストで、通過駅であるシビウは早朝4時53分(ハンガリーと時差があるので体感3時53分!)に到着してしまいます。
シビウから3時間先にあるブラショフまで行って周遊旅行にするか、日中の電車にするかかなり迷ったのですが、夜行列車で寝転びながら移動して、シビウでがんばって早起きすることに決めました。

利用したのはルーマニアの車両で、寝台車の個室を1人で貸し切りました。
設備には期待していなかったのですが、ちゃんと冷房も効いていて、水圧は低いものの洗面台も付いていました。
ちなみに、ブダペストへ帰る車両の個室にはトイレまでついていたので、ブラショフの記事でご紹介します。

水圧は低めですがありがたい設備
電車の旅であまり好きでないのがトイレ。今回は大丈夫でしたが、結構汚れていたりカオスなことも多いです。
車両の前方・後方2か所にあって、1つにはシャワーも付いていました。

私はハンガリー国鉄(MÁV)のオンラインサイトでチケットを購入、お値段は約53,000フォリント(約27,500円)。
QRコードをスマホで提示しても乗車できるのですが、昔ながらの車掌さんはチケット(プリントアウトしたもの)を回収して、降りる前に返却することを好む人が多いです。
今回も紙のチケットを準備して車掌さんに手渡し、到着の約30分前に部屋まで返しにきてくれました。
ルーマニアは2025年1月から陸路も含めてシェンゲン圏に入ったので、ハンガリーとの国境でパスポート審査は基本的に行われていません。
ただし、国境付近で警察が抜き打ちに身分証を確認することは今も認められています。
今回はまさにそれで、ルーマニア側でうとうとしていたところを起こされて、パスポートと在住許可証を提示する必要がありました。

ブダペストから1つ目の停車駅のソルノクへ向かう途中
少しでも長く寝ていたいので、遅延を期待していたところ、52分ほど遅れてシビウ駅に到着。
遅れたのはありがたかったものの、60分以上の遅延で運賃の25%、120分以上で50%が返金されるので、もっと遅れてくれてもよかったなぁというのが本音です(笑)。
ところで、出発地のブダペスト東駅にだけ「プレミアムラウンジ」というラウンジがあって、寝台列車(1〜3人部屋)を利用する人は無料で利用できます。
ラウンジで早めの夕食にサンドイッチをいただき、その後ラウンジのお手洗いで歯磨きなど済ませることもできてよかったです。
東駅から寝台車をご利用の方は、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

寝台列車利用者は無料で使えます
東駅のプレミアムラウンジについては、こちらの記事をどうぞ。

シビウ市内の移動

シビウ駅から旧市街まで、のんびり歩いても15分くらいで到着します。
3・5・13番などのバスを利用する場合は、城壁公園側の大通り沿いまで3駅、そこから徒歩で5分程度です。
荷物が多い場合は、BoltまたはUberで車を呼ぶことができます。
私の荷物はリュックサック1つだったので、歩いて大広場へ向かいました。駅から真っ直ぐの道で迷うこともありません。
途中にATMがいくつかあるので、お金の引き出しもしました。
ちょうど日が昇るタイミングで明るかったですが、定刻で到着したら真っ暗だったと思われます。

中央奥に改装中の評議会の塔が見えます
旧市街はとてもコンパクトで、主な見どころは徒歩で回れてしまいます。
ASTRA野外博物館など旧市街の外にある観光スポットへは、バスかBoltなどの配車サービスが便利だと思います。
シビウ観光のまとめ

奥に見えるのは三位一体教会の塔
シビウは、ルーマニアを旅するなら外せない町のひとつです。
中世の城壁と塔、個性のある広場、そして「目の窓」が並ぶ独特の街並み。
小さな町なのにファン・エイクの絵まであって、見どころは尽きません。
21年前に訪れた時のほうが、正直なところ感動は多かったです。
それでも今回、町の佇まいや古い塔を前にして、やっぱり素敵だなと思う瞬間が何度もありました。
初めて訪れる方ならなおさら、中世から続くこの町にきっと魅了されるはずです。
ルーマニアのトランシルヴァニアを旅する方は、ぜひシビウを訪れてみてくださいね。
この後、世界遺産の町シギショアラや、黒の教会で知られるブラショフも紹介する予定なので、そちらもぜひ楽しみにお待ちください。

