ブダペストから日帰り観光のできる魅力的な町がいくつかありますが、その中の1つがグドゥルー(ゲデレー/Gödöllő)。ブダペストの北東約30kmの場所にあり、郊外列車や鉄道でブダペストから1時間程度で行くことができます。
この町で有名なのがグドゥルー宮殿。波乱万丈の人生を送ったオーストリア皇后エリザベートは大のハンガリー贔屓で、このグドゥルーにある宮殿によく滞在していました。
そんなグドゥルー宮殿の観光を終えた後に、もしも時間があったらおすすめなのが住宅街の中にあるCaravella Cafeです。一度、宮殿の観光の後に寄った時の心地よさが忘れられず、2回目はカフェだけのためにブダペストから出かけてしまったほどです。
今回はこの素敵なカフェの紹介をしますが、グドゥルーの観光に興味のある方はグドゥルー宮殿の記事から読んでください。また、フランツ・ヨーゼフ、エリザベート夫妻が鉄道に乗る前に利用した皇帝の待合室も珍しい場所なので、合わせてご紹介します。
グドゥルーへお出かけの予定のみなさん、興味の湧いたみなさん、気になる記事にぜひ目を通してみてください。
りり / 旅行大好き
ハンガリーの首都、ブダペスト在住19年
1人旅が大好きで、世界50カ国以上を訪問
東京で旅行会社に4年勤務経験あり
ヨーロッパに長年いるけれど、実はインドや暖かい国が大好き
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グドゥルーの住宅街にあるCaravella Cafe(カラヴェッラ・カフェ)
2022年4月に1年半ぶりにカフェに再訪すると、前回と様子が少し変わっていました。カフェの庭だった部分に屋根がついて、ガラス張りのテラスになっていたのです!茶色が基調となった家具と入口のイースターの飾りつけもオシャレです。
2020年10月に訪問した時は、ハロウィンの飾りつけがかわいらしく、まだテラス席がなく庭は広くこんな感じでした。
このカフェには撫でさせてくれるネコちゃんがいるのでネコ好きにはたまりません🐈このキジトラネコの他にもう1匹サビネコもいます。
さらにドッグフレンドリーなカフェなので、遊びにきているワンちゃんに会える時もあります🐕。
2020年はキッチンの後ろの部屋でコーヒーをいただきました。家具の種類は様々なのですが、最終的に統一感のあるコーディネートにまとまっていてとても居心地がいいんです。親戚のうちに遊びに行かせてもらっているような感じです。
息子がまだ8か月で小さかったのでソファー席を選んで寝転ばせたりよっかからせたりしていました。
2022年は新しくできたテラス席に座ることにしました。まずはコーヒーとケーキをカウンターで注文します。このケーキが並べられたカウンターにいるだけでワクワクしてしまいます。
テラス席の一番奥のテーブルに座ります。以前は直接外に向いていた窓は明り取りの役目をしています。
ケーキは手作り感のある親しみやすいラインナップ。とてもおいしいです。写真をちゃんと取り忘れてしまったので、カフェのFacebookから写真をお借りしました。
子供と一緒に行く場合に難点があるとすれば、素敵な飾りがたくさん置いてあるので子供が触りたがってしまうこと、リラックスしてついうろうろしてしまうことでしょうか。注意して見ておく必要がありました💦
居心地がよかったのでレモネードなどを追加注文、2020年に座った部屋に移動させてもらったら、またキジトラネコちゃんに再会しました。最後は自ら私の膝の上に乗ってきてくれて感激でした。
動物好きな方は、ネコやイヌたちに会えるかもしれないのでそれも楽しみにしていてください。
グドゥルー宮殿のある町の中心からは少しだけ離れた住宅街にあるのですが、お時間があればぜひおすすめです!!
Caravella Cafeの住所・アクセス
住所:Gödöllő, Szilhát u. 40, 2100
アクセス:グドゥルー宮殿から徒歩14分、グドゥルー宮殿側の郊外列車駅(Szabadság tér)から徒歩11分、※グドゥルーまでは”グドゥルーへの行き方”を参照
Caravella Cafeの営業日・営業時間
営業日:木曜日~日曜日(2023年2月現在。春以降は変更になる可能性が高いので要確認)
営業時間:10:00~18:00
ブダペストの老舗カフェについてまとめてみました。カフェがお好きな方はぜひご覧ください!
グドゥルー宮殿(ゲデレー宮殿/Gödöllői Királyi Kastély)
淡いピンク色の外壁がかわいらしいグドゥルー宮殿。もとは18世紀の貴族の宮殿で、1751年にはマリア・テレジアが訪問した記録も残っています。1867年にオーストリア-ハンガリー二重国家体制の成立後、皇帝フランツ・ヨーゼフと皇妃エリザベートに捧げられました。
自由奔放なエリザベートは堅苦しいウィーンの生活を嫌い、旅に出てばかりいたことで有名ですが、主に春と秋はこのグドゥルー宮殿でのびのびと過ごしていたそうです。4人目の子供マリー・ヴァレリーはこの宮殿で出産しています。
グドゥルー宮殿内部の31の部屋が公開されており、18世紀の貴族3世代の生活、フランツ・ヨーゼフとエリザベートの時代にまつわる展示、ハプスブルク家の滅亡から第二次世界大戦時に高齢者向け施設として使用されていた時代の様子など、見どころたっぷりの内容となっています。
エリザベートといえばこの美しいスミレ色がシンボルですね。人嫌いだった彼女は、来客があると裏の扉から部屋をでて、女中用の階段を使って逃げていたそうです。エリザベートはハンガリー語を習得し、身の回りの世話をしてくれる女官にハンガリー人を選んでいたそうです。
宮殿内にもカフェがあります(宮殿への入場券がなくても利用可能)。Caravella Cafeまで行く時間がない方は、こちらのカフェを利用して宮殿の豪華な雰囲気を楽しんでください。
子連れファミリーへのサービス
宮殿内部の見学にベビーカーは使用できません。受付で抱っこ紐を3つ無料で貸し出ししているので、利用してください。
宮殿内には授乳室が、庭園にはおむつ交換台も置いてあります。
グドゥルー宮殿の情報・アクセス
グドゥルー宮殿 | |
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住所 | Gödöllő, Grassalkovich-kastély 5852, 2100 |
行き方 | – ブダペストのÖrs vezér tere駅から郊外列車で約40分、Gödöllő, Szabadság tér駅で下車、下車後徒歩約3分(おすすめ) – もしくは、東駅から鉄道でGödöllő駅まで約40分、下車後徒歩約12分 |
公式ウェブサイト | https://kiralyikastely.hu/royal-palace-of-godollo.html |
チケット情報 | https://kiralyikastely.hu/ticketprices.html – 平日料金(4,600フォリント)と休日料金(4,900フォリント)あり、親2人と子供で入場する場合は若干割引あり – 日本語のオーディオガイドは1,000フォリント |
営業時間 | https://kiralyikastely.hu/opening-hours.html 10:00〜17:00、18:00、19:00など(時期や曜日によるので公式ウェブサイトを要チェック) |
定休日 | 一部の祝日、クリスマスなど(公式Webサイトを要チェック) |
グドゥルーへの日帰りツアー(日本語ガイド同行)
個人でグドゥルーまで行くのが心もとない方や、時間が限られている方は、日本語ガイド同行のグドゥルー行きツアーに申し込みしてみませんか?
過去に旅行会社で働いていたことがありますが、やはり現地ガイドさんがいると知識をより深めることができ、訪問した場所の印象を強く残すことができます。
楽天トラベルのツアーは所要約3時間、専用車でホテルへお迎え、グドゥルー宮殿を日本語ガイドに案内してもらった後は、宮殿内のカフェで1杯ドリンクのサービスもありますよ。
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グドゥルー宮殿関連(ブダペストのマーチャーシュ教会)
オーストリア-ハンガリー帝国の成立後、フランツ・ヨーゼフとエリザベートが戴冠式を挙げたのがブダペストのマーチャーシュ教会です。ブダペストで外せない観光ポイントですので、ぜひこちらにも足を運んでください。
皇帝の待合室(グドゥルー駅)
グドゥルー宮殿の見学には郊外列車を利用していくのが便利なのですが、郊外列車の終点駅、もしくはブダペスト東駅から出発した場合に到着するグドゥルーの鉄道駅に皇帝の待合室があります。
フランツ・ヨーゼフとエリザベート一行がブダペストとグドゥルー間を鉄道で行き来する際、こちらの待合室を利用していたというのです。1882年のオリジナルの設計図をもとに2011年に改修されました。
見学を希望の際は、受付を済ませて人数がある程度集まったところで説明者と一緒に部屋を回ります。ツアー開始まで、まだ電気もついていない部屋を見て回りました。
2023年2月現在、エネルギー高騰問題を受けてグドゥルーのコンサートホールを閉鎖し、こちらの皇帝の待合室をコンサート会場としているため、部屋だけの見学ツアーは4月15日まで中止だそうです。
待合室でのコンサートとは、なかなかいいアイディアですね。
線路とホームのすぐ横にある待合室、非常に興味深かったです。見学したい場合は行きか帰りにこちらに立ち寄って、ハンガリー国鉄を利用するのがいいでしょう。
グドゥルー駅 皇帝の待合室の住所・アクセス
住所:Gödöllő, Állomás tér 1-3, 2100
アクセス:ハンガリー国鉄のグドゥルー駅を出てすぐ
グドゥルー駅 皇帝の待合室の入場料・営業日・営業時間
入場料:300フォリント
営業日:毎日 ※2023年4月15日まで閉鎖※
営業時間:10:00~18:00
グドゥルー駅へ向かうハンガリー国鉄のチケットは、こちらの案内を参照してオンライン購入がおすすめです!
グドゥルーへの行き方
郊外列車を利用の場合(グドゥルー宮殿側)
グドゥルー宮殿やCaravella Cafeが目的地の場合は、郊外列車の利用が便利です。
ブダペストの地下鉄2号線の終点Örs vezér tér駅から緑色の郊外列車H8で約45分、終点の2つ手前のGödöllő, Szabadság térで下車してください。
ブダペスト市内の定期券や観光のための3日券等をお持ちの場合は、ブダペストの最後の駅~Gödöllőまでの追加券(pótjegy)だけを購入すればOKです。
30分に1本の運行です。もしも目の前で郊外列車が出発してしまったら、駅から徒歩3分の所にあるIKEAで軽食やドーナツを買って時間つぶしをするのはどうでしょうか?
ハンガリー国鉄を利用の場合
ブダペスト東駅(Keleti pályaudvar)から所要30分前後(特急25分、鈍行38分)、1時間に4本運行しています。
東駅周辺から出発する場合、もしくは皇帝の待合室も見学する予定の場合は国鉄利用でもいいと思います。
グドゥルーのCaravella Cafe、グドゥルー宮殿、皇帝の待合室のまとめ
ブダペスト郊外のグドゥルーは、オーストリア皇后エリザベートのお気に入りのグドゥルー宮殿、そしてグドゥルー駅に建てられた皇帝の待合室のある歴史ある町。
そんな見どころの他に、私の好きな隠れ家カフェもご紹介させていただきました。
グドゥルーで観光をした後は、カフェにもぜひ寄ってみてくださいね。
みなさんがグドゥルーで素敵な時間を過ごせますように!✨✨