賛否両論のニューヨークカフェに潜入!【カフェ訪問を後悔しないための心得5選】

ニューヨークカフェの店内の様子

ブダペストには人々と歴史を共に刻んできた、趣のある素敵なカフェがいくつも存在します。

その中でも「世界一美しいカフェ」の呼び名もある有名な場所が「ニューヨークカフェ」。

120年の歴史を誇るニューヨークカフェは、豪華絢爛で一見の価値のある建物の中にあり、連日かなりの賑わいです。

しかしながら、口コミの評価は微妙なことも多く…。

  • 従業員の態度が悪い!笑顔も全くない!
  • 食事の内容と価格が釣り合っていない。高すぎる!!
  • 建物とライブミュージックは素敵だけれど、それ以外は全然ダメ!!

こんなネガティブな書き込みをよく目にします。

実際、私がずいぶん前にニューヨークカフェに行った時も、「高価な割にサービスがいまいち…」と思った記憶が💦

カフェの入場待ちで大行列ができていることも多く、ニューヨークカフェからは長らく足が遠のいていました。

りり

しかし、ブダペストの数々のカフェを紹介してきた私が、ニューヨークカフェを避けて通るわけにはいきません!!

2023年の11月某日、意を決して久しぶりにニューヨークカフェに潜入してまいりました!!

ブダペスト在住の私がニューヨークカフェへ行ってみた感想を先にまとめると、以下の通りです。

  • とにかく混んでいる。待つことを覚悟して訪問すべき
  • サービスは「通常モード」のハンガリーのレベル。高級カフェのレベルを求めるのは禁物!
  • コーヒーやケーキはおいしいけれど、ハンガリーではかなり高額
  • 建物や内装はゴージャス!ただし、どの席に通されるかによって、カフェの印象が大きく変わりそう
  • 観光客がいっぱいで独特な雰囲気

「世界一美しいカフェ」とか「豪華な内装」の評判だけで訪れると、がっかりポイントがいくつか見つかりそうです。

あらかじめニューヨークカフェのハードルを下げおくのが、訪問を楽しむポイントの1つです…!?

「事前に知っていてよかった」と思える情報をまとめてみました。

ニューヨークカフェの口コミが微妙で行くかどうか迷っている方は、参考になる情報があると思うので、ぜひ最後までご覧ください。

それ以外でも(色々な意味で)こんなカフェが存在するのか!と楽しんでいただけたら嬉しいです🎉

ブダペストの老舗カフェをまとめた記事はこちらです。ニューヨークカフェと比較して読んでみてくださいね。

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この記事を書いた人

りり / 旅行大好き

ハンガリーの首都、ブダペスト在住19年
1人旅が大好きで、世界50カ国以上を訪問
東京で旅行会社に4年勤務経験あり
ヨーロッパに長年いるけれど、実はインドや暖かい国が大好き

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目次
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ニューヨークカフェとニューヨークパレスの歴史

ニューヨークカフェの窓
「世界で一番美しいカフェ」の称号を名乗っています

1894年に保険会社ニューヨーク・ライフ・インシュアランスの建物として建設された「ニューヨークパレス」。

その地上階にオープンしたのが「ニューヨークカフェ」です。

りり

ヨーロッパの歴史あるカフェの例に漏れず、ニューヨークカフェも知識人や芸術家たちの集まる社交場として賑わいました。

戦後のニューヨークパレスはオフィスビルでしたが、2006年からホテル営業が始まり、2020年からはアナンタラ・ニューヨーク・パレス・ホテル・ブダペストになりました。

カフェ部門は2009年以降、ハンガリー企業グループのEventrend Groupによって運営されています。

ニューヨークパレス(ホテル)の入り口と、カフェの入り口を示した画像
ニューヨークパレス・ニューヨークカフェの外観
りり

ニューヨークカフェの入り口は、ホテルとは別で建物の角にあります!

ニューヨーク・カフェの口コミは賛否両論ですが、アナンタラ・ニューヨーク・パレス・ホテル・ブダペストの評判は上々です。

アナンタラ・ニューヨーク・パレス・ホテル・ブダペストに宿泊すると、ニューヨークカフェ内のホテル客専用スペースで、朝食のオプションをつけることができます。

ホテルが気になる方は、エクスペディアアゴをチェックしてみてくださいね!

ニューヨークカフェの訪問を後悔しないための心得 5選

ニューヨークカフェの入店を待って並ぶ人々とカフェの様子
カフェへの入場待ちをする人々(右)とカフェの内部の様子

ニューヨークカフェの近くをトロリーバスで時々通ることがあるのですが、入り口には長蛇の列ができていることが多いです。

そして、店内はお客さんがいっぱいで、みなさん写真を撮るために行ったり来たりしているな〜という様子が見えていました。

2023年11月某日。私たちがニューヨークカフェに入店した時の印象もそのままで、特に入り口付近は人の出入りがあってざわざわしています。

ゴージャスな店内は一見の価値あり。入店してすぐに写真を撮り始める人が多いのも納得です。

りり

子供と一緒だと対応が少し優しいかも…と期待をしつつ、2歳の娘を一緒に連れて行きました

通されたテーブルはまさに入り口を入ってすぐのところ。落ち着きのない場所でしたが、娘もわちゃわちゃしていたので、逆によかったと思うことにしました。

ニューヨークカフェでの体験をもとに、訪問する際の心得についてまとめたので発表していきます!

1. ニューヨークカフェに入店するには、早めに行って待つか、行列に並ぶことを覚悟しておく!

ブダペストのニューヨークカフェの外で行列待ちをする人々
12月中旬の平日の午後1時頃の行列。冬でも混んでいます

観光シーズンはもちろん、オフシーズンでも時間帯によっては大行列ができているニューヨークカフェ。

カフェの営業時間は8時から真夜中までですが、テーブル予約ができるのは18時以降のディナータイムのみです。

りり

日中に行きたい場合は、早めに行くか、行列に並ぶことを前提にする必要があります。

特に観光シーズンは、長時間待たされることも覚悟してください。

私たちが9時45分頃に到着すると、すでにカフェは大混雑。カフェの中で7〜8組が待っていました。

ただ、朝からいたお客さんが支払いをするタイミングだったのか、順調に空席ができて、あまり待たずにテーブルへ案内してもらえました。

私たちがカフェを出る10時30分頃から、また行列ができ始めていました。

2. 接客は「ハンガリーの通常レベル&かなり忙しそう」。高級カフェでも期待は禁物!

ブダペストのニューヨークカフェの店内
私たちの座ったテーブルから見たカフェの様子

接客の悪い噂をよく耳にするのでちょっと身構えていましたが、席へ誘導してくれたスタッフはほんのり笑顔で優しい雰囲気でした。子供がいた影響もあるかもしれません。

ただ、英語で淡々と無表情に”Follow me!”と案内してるスタッフもいたので、英語での受け答えの場合は冷たい対応に感じるかもしれません。

外国人のお客さん割合が多いので、従業員はしっかりはっきり意思疎通ができるよう、英語を端的に話して冷たく響いている可能性は考えられます。

(でも、元からホスピタリティがなくて、ハンガリー語でも同じ冷たい印象である可能性もあります💦)。

ブダペストのニューヨークカフェの天井(左側)、テーブルにつく娘に、後ろでオーダーを取るウェイターとお客さん
娘が「きれい〜」と眺めていたカフェの天井 / メニューを手に取る娘

子供用のハイチェアは数カ所で見かけました。カフェ側から「ハイチェア使いますか?」の声がけは特にありませんでしたが、自ら申し出たら使えるはずです。

ブダペストではレストランやカフェではテーブルごとにウェイター・ウェイトレスの担当が決まっていることが多いですが、ニューヨークカフェでは毎回テーブルに来る人が違ったのが少し驚きでした。

ハンガリーでは元々サービスの対応に個人差があるので、誰が接客してくれるかによって印象がかなり変わります。

失礼な感じの接客ではありませんでしたが、「さすが高級カフェ!」という対応も特になかったです。

午前中からウェイター・ウェイトレスのみなさんは忙しそうだったので、時間が経って疲れが出てくると、対応が雑になることはあるかもしれません…?

りり

接客は「通常モードのハンガリー」です。

高級カフェだから特別ということはなく、「仕事をこなさなきゃいけないからこなしています」という感じでした。

注文や支払いをしたくても、ウェイターさんたちとなかなか目が合わない(わざと!?)のは「ハンガリー超あるある」なのですが、それに痺れをきらして、立ち上がって声をかけているお客さんも見かけました。

高級カフェなのに接客がなっていない!と感じる人もいるでしょう💦でも、この状態が現状です!

3. 価格が高いが場所代と割り切る!!サーブされるタイミングも期待しない!

娘はチーズケースが食べたいとのことで、コーヒー(ラテ)とソーダ水のセットで注文しました。

ほんの2〜3分待っただけで、すぐにチーズケーキが登場!!

運ばれてきたチーズケーキの画像
チーズケーキのアプリコットジャム添え

チーズケーキは単品だとお値段4,025フォリント(約1,700円)で、サービス料15%が別途かかります。

ブダペストの一般的なケーキの値段の2〜4倍くらいしますが、平均よりは少し大きめのケーキです。

娘が「おいしい!」と大喜びで食べていたのは幸いです。

ケーキを眺める娘
ケーキは大きめサイズです

お次に、時間差で到着したラテマキアート。単品だと3,500フォリント(約1,500円)+15%のサービス料で、やはり街の一般的なコーヒーの2〜4倍のお値段。

口コミで「食事と飲み物の運ばれてくるタイミングがバラバラ」と書かれていたのを目にした通り、厨房のドリンク部門と食事部門が分かれているような印象を受けました。

お客さんが多くて忙しいので、出せるものから出していくというスタンスなのかもしれません。

ニューヨークカフェのラテマキアート
ケーキよりやや遅れて運ばれてきたラテマキアート

ラテはちょっとぬるかったような…?おいしいにはおいしいですが、お値段を考えると特別感はありません。せめて、印象に残るように金箔を乗せたコーヒー(4,200フォリント、約1,800円、+サービス料15%)にすればよかったかな〜と思いました。

今回のケーキセット(ケーキ+コーヒー+ソーダ水)は8,400フォリント(約3,600円)で、これに15%のサービス料がかかりました。330mlのソーダ水はいらなかったので、ケーキとコーヒーを単品で頼んで安く済ませればよかったです。ちょっと失敗しました💦

4. 通されたテーブルが気に入らなかったら交渉してみる!こだわりがなければ座った場所で自分なりに楽しむ!

ジプシーバンドの様子
階段の上で演奏をするジプシーバンド

カフェの奥の階段では、ジプシーバンドが生演奏を披露しています。

演奏が終わるたび、奥の席からは歓声や拍手が響きます。偶然ノリのいいお客さんがいただけかもしれませんが、結構な盛り上がりでびっくりするほど。

りり

奥の席に行けば行くほど、カフェの内装や雰囲気もより楽しめて、ニューヨークカフェの満足度が高まるかも!?と思いました。

一方、口コミにあったのが、地味なテーブルにあたって残念というコメント。入り口を入って右側、厨房と奥の部屋に続くスペースがあるのですが、そのあたりは装飾が少なく、やや暗い印象です。

ニューヨークカフェのやや地味な場所の様子
厨房の横の席と、奥の大通りに面したホール

ジプシーバンドからも距離があるので、奥で盛り上がっている人たちとのギャップを感じるかもしれません。

ただ、入り口を入って右側の奥にあるスペースは、生演奏が届きにくいかもしれませんが、広々としているのでゆっくりすごすのにはよさそうに見えました。

大通りのホールと着席している人々の様子
大通りに面したホール。ベビーカーで入店している人もいます

前述しましたが、私たちは入り口を入ってすぐのテーブルだったので、お客さんの出入りや厨房から出入りするスタッフの側でで落ち着きはなかったです。でも、小さな子供と一緒だったので、それでよしと割り切りました。

りり

通してもらったテーブルがあまりお好みでなければ、「まだ待つので、奥のテーブルがいいです」などの交渉をしてみてください。

少し低くなったスペースは、アナンタラ・ニューヨーク・パレス・ホテル・ブダペストの宿泊客の朝食会場になっています。こちらはゆったりした雰囲気でした。

アナンタラ・ホテルの朝食会場の様子
アナンタラ・ホテルの朝食会場

お手洗いはこの朝食会場の横の階段を上がって、奥まで行ったところにあります。

お手洗いの前の廊下から撮影した画像はこちらです。どのテーブルに通されるかによって、ニューヨークカフェの印象が違ってきそうです。

ニューヨークカフェの様子
カフェの上の階からカフェ全体を撮影

期待していた感じと違うテーブルに通されたら、貴重な滞在時間をいい思い出にするため、勇気を出してスタッフに相談してみましょう。

5. カフェに食事に来たのではなく、観光スポットを見に来たのだと割り切ってみる!

私が見た限り、ほとんどのお客さんがハンガリー人以外の外国人。私も含め、カフェに入ってまずは写真撮影から始める人が多いです。

いつも新聞を読みに来ている常連さん風の人は(いるのかもしれませんが)ほぼ見受けられず、圧倒的に観光客や一見さんが大多数を占めているようでした。

りり

地元の人よりも観光客が一堂に介している、ちょっと独特な雰囲気の場所です。

ニューヨークカフェの店内
外国人が多く訪れるニューヨークカフェ

ブダペストのカフェ・ジェルボーセントラルカフェも、外国人が多くて観光スポットっぽいのですが、規模がニューヨークカフェより小さいので、もう少しアットホームな印象を受けます。

一方、ニューヨークカフェは奥行きと高さがあり、内装も煌びやか。ちょっと圧倒される可能性ありです。

気のせいかもしれませんが、私のテーブルの周辺のみなさんは、ポーカーフェイスで淡々と食事やコーヒーを口にしていた印象です。

もしかしたら、食事や接客のレベルが期待値より低くて、無表情になってしまったのではないかと、勝手に気になりました…。

思い切って発想の転換をして、カフェの食事や接客を楽しむために来たのではなく、建物や雰囲気を楽しみにきたと割り切ってしまうのも悪くないです。

「百聞は一見にしかず。ニューヨークカフェを実際に体験(観光)ができた」とポジティブにとらえ、様々な感情も旅の思い出の1つになることを願います…!!

ニューヨークカフェへの行き方、営業時間など

住所Budapest, Erzsébet krt. 9-11, 1073
アクセス地下鉄2号線Blaha Lujza tér駅から徒歩2分
営業時間08:00〜24:00
朝食メニュー 08:00〜11:00
調理する暖かいメニュー 12:00〜23:00
※11:00〜12:00の間は、ケーキなどの冷たいデザートメニューしか注文できなさそうなのでご注意ください!
定休日なし
ホームページhttps://newyorkcafe.hu/en/
テーブル予約(18時以降)https://newyorkcafe.hu/en/table-reservation/

ニューヨークカフェの最寄駅Blaha Lujza tér周辺は、ブダペストの中ではやや物騒な雰囲気があり、キラキラした場所ではありません。

夜間の往来はあまりおすすめしません。もしも変な人に声をかけられても、構わないようにしてください。

【おまけ情報】ニューヨークカフェにまつわる、ミニ彫刻を見よう!

ニューヨークカフェの近くにある、コロドコ・ミハーイ氏のミニ彫刻:ニューヨークカフェの鍵を持つスキューバダイバー

ニューヨークカフェの角の入り口から、40メートルほど横道(Dohány utca)を入ったところに、ちょっと変わった小さな彫刻があります。

この作品は、ハンガリーで「ゲリラ彫刻家」として活躍するコロドコ・ミハーイ氏のもの。タイトルは「ダイバー」というのですが、実はこのスキューバダイバーはニューヨークカフェの鍵を持っているんです!

りり

ニューヨークカフェが魅力的で、年中無休になるように、お客さんがカフェの鍵をドナウ川に投げたという逸話があります。

その鍵をダイバーが見つけて、ここで保管しているようです!

ニューヨークカフェの近くにある、コロドコ・ミハーイ氏のミニ彫刻:ニューヨークカフェの鍵を持つスキューバダイバー

コロドコ氏のゲリラ彫刻作品はこちらの記事でまとめました。気になる方はぜひチェックしてみてください!

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ニューヨークカフェの訪問を後悔しないための心得 5選 まとめ

ニューヨークカフェのケーキと娘の画像
ケーキを美味しくいただきご機嫌の娘

ブダペストで有名な「ニューヨークカフェ」は、内装が美しくジプシーバンドの人気があり、観光シーズンは長蛇の列ができています。

その一方で「接客がひどい・食事が高すぎる・席がよくなかった…」などのネガティブなコメントもよく目にします。

実際にブダペスト在住の私が訪問した時も、場所は素敵なものの、お値段の割にはレベルが伴っていない面も一部あるなと感じました。

それでも、やはり一度は足を踏み入れてみたい、素敵な場所であることはたしかです。

りり

ニューヨークカフェがやっぱり気になるという方は、今回の記事でまとめた内容に目を通して、思い切ってお出かけください。

期待のハードルを下げておけば、必要以上にがっかりしないで、訪問を楽しめるかもしれません!?

なんだかネガティブな記事に仕上がってしまいましたが、「本当に豪華で素敵な場所だった!」「思ったより食事がおいしかった !」「美男美女の従業員が対応してくれた!」「ジプシーバンド最高!」と、純粋に満喫している方もいらっしゃるようです。

ニューヨークカフェでの様々な体験を、いつかブダペスト滞在の思い出として(できればポジティブに…)思い返していただければ嬉しいです。

ニューヨークカフェの行列に並んで入店するのではなく、アナンタラ・ニューヨーク・パレス・ホテル・ブダペストに宿泊をして、朝食会場でゆっくりするという方法もあります。朝食会場はカフェのテーブルより落ち着いていて、優雅で良さそうでしたよ。

以上、参考になる情報があれば幸いです。ニューヨークカフェには期待のハードルを下げて(しつこくてすみません!)お出かけになってください!

ハンガリー旅行中に「これはちょっとがっかり」と思うかも?という内容をまとめました。期待のハードルをさげて、旅を楽しんでくださいね!

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