【写真でわかる】ハンガリー旅行の服装ガイド|ブダペストの気候と月別のスタイルも紹介!

ブダペストの郊外、センテンドレの目抜通りの3月末の様子

ハンガリーを訪れるときに「どんな服を持っていけばいいの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。

本宮愛栞(もとみや あいか)

四季のあるハンガリーでは、冬は氷点下、夏は30℃を超える日もあり、季節によって服装は大きく変わります。

真夏の7月前後は一日中暑く、冬の12〜2月は一日中寒いことがほとんどです。
それ以外の季節は、月の前半と後半でがらりと気候が変わったり、暑さと寒さを繰り返す時期もあります

さらに日本と違って空気が乾燥しているため、日なたと日陰で体感温度に大きな差があるのも特徴です。

【春〜夏】
日なたでは暖かい/暑いのに、日陰に入ると驚くほど涼しく感じることがあります。
建物や電車の冷房は弱めで、建物に入っても必ずしも涼しいとは限りません。

【秋〜冬】
日なたに出ると少しほっとしますが、日陰では一段と冷え込みます。
室内の暖房はしっかり効いており、時には暑すぎて半袖で過ごしている人もいるほどです。

本宮愛栞(もとみや あいか)

そのため、季節を問わず、脱ぎ着しやすい重ね着スタイルで調整できると快適です!

この記事では、ブダペスト在住の私が実際にこれまで見てきた、ハンガリーの人々の服装をご紹介していきます。
1月から12月まで月ごとに分け、撮影した日付も入れてまとめてみました。

旅行の準備をするときは、必ず最新の天気予報もあわせてチェックして、このページの写真もぜひ参考にしてください。
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本宮愛栞(もとみやあいか)アイコン

本宮愛栞(もとみや あいか)
旧名「りり」でブログを書いてきました。

🌏 ブダペスト在住20年。世界50カ国以上を旅した1人旅好き。
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目次
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ハンガリーの服装を月ごとにチェック

ブダペストの王宮の丘のウィーン門とマーチャーシュ教会の間の通り。8月20日の祝日で、屋台がでてたくさんの人が訪れている様子
8月20日の建国記念日の祝日、王宮の丘の様子
まだ薄着の人が多いですが、この日をすぎるとだんだん涼しい日が増えてきます(2023年8月20日撮影)

早速ですが、ハンガリー(主にブダペスト)の人々がどんな服装をしているのか、月ごとにご紹介していきます。

各月の平均気温データとして、ハンガリー気象庁が発表している「ブダペストの1991〜2020年の観測値」を掲載しています。

本宮愛栞(もとみや あいか)

近年は温暖化の影響で、夏はより暑く、冬はやや穏やかな傾向にあるため、最新の天気予報とあわせてご確認いただけると安心です。

雨は日本に比べると少なく、1日中降り続くことは珍しいため、折りたたみ傘を1本持っていれば安心です。
具体的には、ブダペストの年間降水量は約 600~650 mm ですが、東京は約 1,500 mm 前後とされ、日本の都市部と比べると雨はだいぶ控えめです。

ハンガリーで雪が多いのは12月から1月にかけてですが、ブダペストのような都会では塩化ナトリウムなどの融雪剤がまかれるため、積もってもすぐに溶けてしまいます。
それでも、自然が多い地区や都市を離れた町では、雪景色に出会えることもあります。

1月|氷点下の日が多い真冬の服装

1月の平均気温
平均気温0.0 ℃
平均最高気温3.0 ℃
平均最低気温-2.5 ℃

1月は一年で最も寒い時期で、日中でも氷点下近くまで下がり、空気が凍てつくようです。雪が降る日もありますが、ブダペストでは一面の雪景色になることはそれほど多くありません。

服装:ダウンコート、帽子・手袋・マフラー必須。ブーツもあると安心です。

ハンガリーで最も寒い1月は、氷点下の日も多く防寒対策は必須です。

ブダペストの歩行者天国・ヴァーチ通りの様子。
街の中心部は人通りも多いため、川沿いや丘の上に比べると寒さが和らいでいる気がしますが、油断は禁物です。

ブダペストの歩行者天国ヴァーチ通りを歩く人々。1月だがあまり寒そうな感じではない
ヴァーチ通りを歩く人々
この日は比較的暖かかったのか、帽子をかぶっていない人が目立ちます(2024年1月12日)

ブダペスト地下鉄3号線の車内の様子。
中心に写っている男性の「ロングコート+帽子」が、ハンガリーの冬の基本スタイルです。
耳を覆えるニットのイヤーウォーマーをしている女性が写真の左側に写っていますが、耳を隠すとだいぶ暖かく感じられます。

ブダペストの地下鉄3号線の車内。ロングコートや帽子姿で防寒している人々
地下鉄で移動する人々の様子(2025年1月14日)

こちらはブダの山間を走る「子供鉄道」の駅のホーム。社会主義時代に始まったユニークな鉄道で、今も子供たちが活躍中です。
車内は暖房が効いていますが、山の中にあるため駅はとても冷え込みます。
腰まで隠れる長い丈のコートを着ている人が多く見られました。

ブダペストの子供鉄道に始発駅から乗り込む人々の様子
子供鉄道の始発駅Hűvösvölgyのホームの様子(2023年1月14日)
子供鉄道のSzépjuhászné駅の駅のホームの様子
子供鉄道のSzépjuhászné駅で乗り降りする人々(2023年1月14日)

ブダペスト空港で搭乗を待つ人々も、しっかりと暖かそうなコート姿。
空港内は快適ですが、飛行機に乗り込むまでのボーディングブリッジは、冬の間とても冷え込みます。

ブダペスト国際空港で、コートに身を包んで搭乗を待つ人々
ブダペストの国際空港で、搭乗を待つ人々の様子(2025年1月15日)

ハンガリーの小さな子どもは、スキーウェアや厚手の防寒着を着て、しっかりと寒さ対策をしています。
耳をしっかり隠せる帽子は、冬の必需品です。

ブダペスト5区にあるカーロイ庭園公園を歩く子供達の様子
幼稚園生が列になって公園を歩いている様子
ハンガリーの子どもたちは冬は結構厚着をしています(2022年1月19日)

2月|まだまだ冬、厚手コートが必須

2月の平均気温
平均気温2.0 ℃
平均最高気温5.8 ℃
平均最低気温-1.3 ℃

1月よりは少し暖かいものの、11月から続く寒さと暗さに人々も疲れ気味。春はまだ遠く感じられます。

服装:基本は1月と同じ防寒スタイル。

寒さが厳しい日がまだまだ続く2月。
屋外の人々の写真があまりないのですが、基本的な服装は1月とほぼ同じで、厚手のコートや帽子が必須、手袋もあると安心です。

観光客に人気の王宮の丘、マーチャーシュ教会と漁夫の砦の前の広場の様子。
帽子やマフラーでしっかり防寒している人たちばかりです。

ブダペストの王宮の丘のマーチャーシュ教会前の広場の様子。背景は漁夫の砦。コートに身を包んだ観光客があつまっている
漁夫の砦を背景に写真撮影
観光客は暖かそうなダウンコートを着たり、帽子をかぶっています(2023年2月5日)

冬は曇っている日が多いので、太陽が出ていたらラッキーくらいの気分でいるのがちょうどいいです。

ブダペスト22区の立派な区役所と曇り空の写真
ブダペスト22区の区役所
1902年にこの地区(Budafok)の市役所として建てらたそうです(2021年2月20日)
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3月|春の気配が近づく季節の変わり目

3月の平均気温
平均気温6.6 ℃
平均最高気温11.3 ℃
平均最低気温2.3 ℃

まだ寒いですが、春らしい陽気も少しずつ増えてきます。
日によって春らしかったり冬に逆戻りしたり、「三寒四温」を体感できる月です。

服装:重ね着が便利。暖かい日は薄手のジャケット、肌寒い日は冬物コートがまだ必要。

ブダペストや郊外の散策コースには、春の気配を楽しもうと人々が集まります。

ブダペスト郊外ショイマールの散策コース。森には日が差し込み、子供や大人も多く集まっている様子
ブダペスト郊外のショイマールの散策コースは、ベビーカーでも楽しめる人気ルートです(2023年3月12日)

3月15日の「1848年革命記念日」の様子。
写真では私たちは冬っぽい格好のままですが、暖かい日だったようで半袖の人も見受けられます。

ブダペストのアストリア駅付近。大通りが歩行者天国になり、3月だが薄着で歩いている人も見受けられる
1848年の革命の出発点となった国立博物館前の環状通りが、歩行者天国になっていました
3月にしては珍しく、薄着の人の姿が目立ちます(2024年3月15日)
本宮愛栞(もとみや あいか)

春を待ち侘びるあまり、まだ肌寒くても半袖になって太陽を満喫する人もいます。

特に北欧やドイツなど寒い国からの旅行客は、涼しくても薄着の姿が目立つ傾向にあると思います。

ブダペスト動物園も、真冬に比べてお客さんが増えてくる時期です。

ブダペスト動物園のエキゾチックで美しいエレファントハウスの前の様子。長いコートをきている人もいれば、薄い長袖の人もいる
ブダペスト動物園のエレファントハウス前
コートを着ている人も、コートなしで長袖だけの人もいます(2024年3月17日)

3月後半でも、まだ寒さを感じる日があります。
ハンガリーの3月は「三寒四温」の気候で、暖かい日と肌寒い日が交互に訪れます。

ブダペストのケーキ屋Nándori Cukrászda内で、ケーキを選ぶ人々
ブダペスト9区のラーダイ通りにあるNándori Cukrászdaという人気のケーキ屋さん
店内でもしっかりしたコートを着ている人が目立ちます(2024年3月26日)

3月末のセンテンドレの町の様子。
人々の装いも冬から春へと変わり始め、薄手のコートや軽い服装が目立つようになってきています。

ブダペストから40分ほどでいけるセンテンドレの町の歩行者天国の様子
センテンドレの中央広場へ向かうDumtsa Jenő通り
子どもは防寒重視の格好ですが、大人は薄手のダウンやフリースなど、春らしい軽めの上着に切り替える人が増えています(2024年3月29日)

4月|朝晩は冷えるけれど日中は春らしさ

4月の平均気温
平均気温12.4 ℃
平均最高気温17.9 ℃
平均最低気温7.1 ℃

サマータイムが始まり、ハンガリーも一気に明るい雰囲気に。
一気に芽吹きが進み、冬枯れの景色が緑に覆われます。ただし気温差が大きく、朝晩はまだまだ涼しいです。

服装:軽いコートやジャケット、薄手のセーター。暖かい日はカーディガンやシャツでも大丈夫

観光客や地元の人々で賑わうブダペストの中心部、Gozsdu udvarの出入り口付近の様子。
短めの丈のコート+スニーカーの組み合わせの人が増えてくる時期です。

ブダペストのGozsdu udvarの出口、キラーイ通り13番付近で歩く人々の様子
寒くない時期の金〜月曜日は、Gozsdu udvarでマーケット(主にクラフト製品)が開かれます
コートを着ている人もいれば、軽めのジャケットやセーター姿の人もいます(2023年4月1日)

ブダペスト郊外では、4月上旬になると木々が一斉に芽吹き、冬枯れの景色が鮮やかな緑へと変わります。
子供鉄道も冬仕様の窓付き車両から、開放感のある窓なし車両へ切り替わり、訪れる人々も軽い上着で過ごす姿が目立ちました。

ブダペストの子供鉄道内で、チケットの検札をする子供鉄道スタッフと、新緑の風景
暖かくなってくると、子供鉄道では窓なしの車両も登場します
子供スタッフが検札して回っている様子(2024年4月7日)

ブダペストにある廃墟バー「シンプラ・ケルト」の日曜日の様子。
ダウンの上着を着ている人も見かけるので、この日はちょっと涼しかったようです。

ブダペストの廃墟バー「シンプラケルト」に集まる人々と、日曜の朝市の様子。暖かそうなコートを着ている人もいる
シンプラケルトで日曜日の朝だけ開催されるマーケットへ集まる人々(2023年4月16日)

4月末の国会議事堂周辺の様子。
日なたでは半袖で歩く人の姿もありますが、日陰に入ると涼しく、息子は脱いでいた上着を着直しました。

ブダペストの国会議事堂の前にあるレストランのテラス席に座る息子は、フリースのジャケットを着ている。一方、ひなたにいる人たちは半袖の人もいる
Kossuth Lajos tér駅をでたところにあるSéf Asztalaというレストランのテラス席
ヨーロッパの日陰は涼しいです(2025年4月28日)
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5月|過ごしやすい初夏の装い

5月の平均気温
平均気温16.9 ℃
平均最高気温22.6 ℃
平均最低気温11.6 ℃

いよいよ本格的に明るい季節の到来。
日中20℃前後まで上がる日もあり、街は新緑と花で華やか。朝晩はまだ冷えることがあります。

服装:昼間は半袖+羽織りもの。涼しい日や夜は薄手のジャケットがあると快適。

アンドラーシ通りのオペラ座近く、人気カフェMűvész Kávéházのテラス席。
軽いジャケットを羽織ったり、長袖だけで過ごす人の姿が目立ちます。

ブダペストの世界遺産アンドラーシ通りにある有名カフェ、Muvesz Kavehazのテラス席に座る人々
テラス席で過ごすのに気持ちのいい季節です(2023年5月2日)

2022年にイタリアの三大自転車レース「ジロ・デ・イタリア」がハンガリーで行われた時の、市民公園内の様子。
ほとんどの人が半袖で訪れています。

ブダペスト市民公園のヴァイダフニャド城の入り口付近の様子。半袖の人がほとんど
ヴァイダフニャド城付近に集まるレース関係者や観客の姿(2022年5月7日)

ハンガリーで綿あめを買うと、日本よりもだいぶ大きなサイズできっと驚くはずです。
ゲッレールトの丘のすべり台公園の横には、春や秋の過ごしやすい時期にだけ、綿あめやお菓子を売る屋台がでています。

ブダペストのゲッレールトの丘にある公園のベンチで、大きな綿あめを食べる娘と息子
ゲッレールトの丘の公園で綿あめを食べる私の家族(2025年5月24日)

5月末でしたが、ちょっと涼しい日で春物のコートを着ている人もいました。

ブダペストのゲッレールトの丘にある公園の近くの屋台で、綿あめなどを買うために並んで待つ人々
綿あめを注文するために並んでいる人々
半袖の人はほとんどいなくて、上着姿が目立ちます(2025年5月24日)

現在は閉館していますが、交通博物館の仮施設の入り口の様子。
5月末は、半袖と長袖の人が見かけられる時期です。

交通博物館の入り口でチケット売り場に並ぶ人々の様子
かつてÉszaki Járműjavító(北部車両修理工場)の敷地にあった交通博物館の入り口
2024年11月より閉館していますが、2026年以降に市民公園で本館がオープンの予定です(撮影は2022年5月28日)

6月|夏の始まり、半袖スタイルも登場

6月の平均気温
平均気温20.7 ℃
平均最高気温26.2 ℃
平均最低気温15.2 ℃

6月半ばごろから、気候は一気に夏らしくなります。
日も長く夜遅くまで明るいため、外で過ごす時間を存分に楽しめるシーズンです。

服装:Tシャツやワンピースなど夏服が中心。朝晩や雨の日に備えて、薄手のカーディガンを持っておくと安心です。

ブダペスト東駅のホームには、長袖の人もいれば半袖の人もいます。
ちなみに、暑い時期でも、電車の中の冷房はあまり効いていないことが多いです。

ブダペスト東駅。下車した人々がホーム出口へ向かう様子。長袖の人も半袖の人もいる
ブダペスト東駅のホームを歩く人々の横には、ショプロン行きの電車がスタンバイ
この電車でブダペストからショプロンへ日帰り旅行をして、その内容はブログにもまとめました(2025年6月6日)

デアーク広場近くにあるブダペストのツーリストインフォメーション。
6月半ばをすぎるともう完全に夏の雰囲気で、長袖はほぼ必要ありません。

ブダペストの中心部にあるツーリストインフォメーションで、説明を受けている人々の後ろ姿
ブダペストのツーリストインフォメーションで、情報を集める人々(2024年6月19日)

ブダペストから電車で約2時間、バラトン湖に滞在した時に訪れたレストランの様子がこちら。
ハンガリーの学校(高校まで)は6月半ばから夏休みなので、すでにたくさんの家族連れをみかけます。

BalatonlelleのレストランFavagoで席について食事を楽しむ人々。半袖やタンクトップ姿ばかり
Balatonlelleという町で人気のFavágóレストラン
営業開始直後に人がいっぱいで驚きました(2025年6月22日)

ブダペストの世界遺産、アンドラーシ通りにある美しいオペラ座。
観劇しなくとも、日中に見学ツアーに申し込みをして、内部へ入場することもできます。

ブダペストのオペラ座の上の階のテラスの様子。内部見学ツアーで訪問が可能
オペラ座のテラスでガイドさん(ピンク色の服の女性)の案内を受ける人々(2023年6月24日)
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7月|30℃を超える真夏の服装

7月の平均気温
平均気温22.5 ℃
平均最高気温28.1 ℃
平均最低気温16.7 ℃
本宮愛栞(もとみや あいか)

近年の温暖化のため、統計とは若干異なり、7月は30度を超える日も多いです。

7月は真夏で30℃を超える日も多くなります。
ただし日本より空気が乾燥しているため、比較的過ごしやすいのが特徴です。
時々雷雨がありますが、長く降り続くことはあまりありません。

服装:完全に夏服でOK。
帽子・サングラス・日焼け止めは必須アイテム。
雨に備えて折りたたみ傘も持っておくと安心です。

7月は夏らしい陽気が続きます。
現地の人は半袖やタンクトップに、女性はスカートやショートパンツ、男性はハーフパンツを合わせている人が多いです。

ブダペスト9区にあるネルー公園で遊ぶ子供たちと、それを見守る保護者のみなさんの様子
9区のドナウ川沿いにあるネルー公園の夏休みの様子(2023年7月1日)

バラトン湖の遊覧船に乗っているお客さんたちの様子。
湖の上でもそれほど寒くは感じず、爽やかに過ごせます。

ハンガリーのバラトンフレドの町で、バラトン湖遊覧船に乗る人々の様子。半袖か袖なしの服を着ている人がほとんど。
バラトンフレド発着の遊覧船の様子(2023年7月8日)

ブダペスト南駅で電車を待つ人々も、涼しげな装いです。

ブダペストの南駅の駅のホームに立つ人々。ワンピースやミニスカート、ハーフパンツを履いている人が多い。
ブダペスト南駅で電車を待つ人々
正面の白い車両はクロアチアの首都ザグレブから到着(2022年7月13日)

8月|暑さピーク、日差し対策も必須

8月の平均気温
平均気温22.3 ℃
平均最高気温28.0 ℃
平均最低気温16.6 ℃
本宮愛栞(もとみや あいか)

8月も30度を超える日があります。

暑さのピーク。フェスやイベントも多く、街は夏を満喫する人々でにぎわいます。
8月後半になると、朝晩に秋の気配を感じられることも。

服装:7月と同じく夏服。屋外観光が中心になる場合は、日差し対策をしっかりと。

8月も暑い日が続きますが、月の後半になるにつれて、少しずつ朝晩が涼しい日も増えてきます。

ドナウ川クルーズは夜景の時間帯以外も多くの人で賑わい、船着場は大混雑。
船内では、風を感じられる上階のテラス席が特に好まれています。

夕刻に出発するドナウ川クルーズ船を待つ軽装の人々の行列。背景にエリザベート橋とマリオットホテル。
夏真っ盛りのブダペスト
船着場には軽装の観光客が大勢並んでいます(2023年8月4日)

バラトン湖でも人気の町の1つ、ティハニで人気のパティスリー&レストラン“Rege”は、いつもお客さんでいっぱい。
夏は日差しが強いので、常にサングラスをかけている人が多いです。

ティハニのパティスリーでの滞在を楽しむ人々。背景に美しいバラトン湖。
景色のいいティハニのカフェApátsági Rege Cukrászda
歴史ある修道院の中庭を改装して作られました(2024年8月6日)

ハンガリーの大切な祝日のひとつが、8月20日の建国記念日です。
この日には各地で大規模なイベントが開かれ、大人から子どもまで集まり、お祭りムードに包まれます。
みなさんまだまだ夏の装いです。

8月20日のブダペスト市民公園。展示されている戦車などを見ようと集まった人々で大混雑。
8月20日の祝日は、ブダペストの市民公園の道路は閉鎖され、戦車などが見学できるようになっていました(2025年8月20日)

ハンガリーでは「8月20日を過ぎると秋がやってくる」とよく言われます。
実際、この日を境に真夏の暑さが落ち着き、朝晩はぐっと涼しく感じられることもあります。

ただし近年は温暖化の影響か、9月上旬までは暑さが続く傾向にあります。
2023年8月後半にブダペストで開催された世界陸上の時期も、強い日差しと暑さに見舞われました。

ブダペストの世界陸上の会場にて、ウォーターポイントで水を補給したり列で待つ人々の様子。全員半袖。
ブダペスト世界陸上の会場に設置してあったウォーターポイント
軽装をした人々が列に並んでいる様子(2023年8月26日)
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9月|秋の始まり、羽織りものが便利

9月の平均気温
平均気温16.9 ℃
平均最高気温22.5 ℃
平均最低気温12.2 ℃

残暑がありながらも朝晩は涼しく、秋の気配を感じる月。
9月中頃からは長袖の人が増えてきます。

服装:9月中旬頃まで日中は半袖でも大丈夫だが、朝晩はカーディガンや薄手のジャケットが必要。

ハンガリーでは9月1日から新学期を迎え、季節は秋へと移ります。
それでも、9月上旬の街にはまだ夏の雰囲気が残り、半袖姿の人も多く見られます。

ブダペスト市民公園にあるグンデルレストランで、料理を楽しむ人々と、お絵かきセットで遊ぶ息子と娘
ブダペストの有名老舗レストラン・グンデルのテラス席の様子
半袖の人々と明るい日差しで、まだ夏のような雰囲気(2025年9月2日)

9月も中頃になるとだんだんと涼しい日が増えてきて、長袖姿の人も見かけるようになります。

ブダペストの市民公園にある「音楽の家」の内部の様子
ブダペスト市民公園にある「音楽の家」は、日本人建築家・藤本壮介氏の設計による建物です(2023年9月10日)

9月は涼しくなったかと思えば、また急に暑さが戻ることもあります。
旅行前には天気予報をしっかり確認しておくと安心です。

ブダペスト5区にあるKuflik játszótérに集まった人々。公園の再オープンでイベントが開かれていた
ブダペスト5区にある公園が「クフリたちの公園」として改装・再オープンされた時の様子(2023年9月17日)

2024年9月中旬にはドナウ川の水位が上昇し、ハンガリーでも10年ぶりの高水準に達しました。
ただし、各地で堤防の補強や河岸道路の一時閉鎖といった対策が取られたため、幸い大きな被害はほとんどありませんでした。
夕刻は涼しくなるので、長袖を着ている人が多いです。

2024年のドナウ川水位上昇時の夕刻に、国会議事堂付近に集まった人々。差し迫った危険はなかったため、非日常を楽しんでいる人々の雰囲気も感じられる
水位が上昇したドナウ川の様子を見るために、河岸へ訪れた地元の人や観光客
ドナウ川クルーズは数日間運休となりました
当時の様子は当ブログに記録を残しています(2024年9月19日)

9月後半にもなると、だいぶ秋らしい陽気になってきます。
Corvin mozi(コルビン映画館)の前では、長袖を着ている人や、上着を脱いで半袖になっている人々の様子が伺えます。

ブダペストのCorvin negyed駅にあるコルビン映画館の黄色い外観。9月待つで長袖を着ている人が多い
1922年に開館したCorvin mozi(コルビン映画館)の正面入り口付近の様子
大小6つのホールがあり、現在も多くの映画ファンに親しまれています(2023年9月27日)

10月|肌寒くなる時期、軽めのコートを

10月の平均気温
平均気温11.3 ℃
平均最高気温16.4 ℃
平均最低気温7.2 ℃

10月は爽やかな秋らしさが広がる季節。
日中は散策に心地よい気候ですが、朝晩は冷え込むこともあります。
月末には木々が色づき始め、秋の深まりを感じられるようになります。

服装:長袖シャツやニットに軽めのコート。寒暖差が大きいので、重ね着で調整するのが安心です。

10月は暑すぎず寒過ぎず、過ごしやすい季節です。
最終日曜日にサマータイムが終了するまでの間、この時期ならではの秋の空気を楽しみたいところです。

ブダペスト7区のユダヤ人街を歩く人々は、長袖や軽いジャケット・コートを羽織っています。

ブダペスト7区の大シナゴーグの外観と、横断歩道の手前で立っている人々の様子。秋らしい陽気。
ドハーニ通りにある大シナゴーグの様子(2024年10月1日)
左手前にちらっと見えているのは、ゲリラ彫刻家コロドコ氏が作ったヘルツル・ティヴァダルの彫刻
ドハーニ通りで生まれたヘルツルは、現代シオニズムの父と称されています

市民公園の近くにある人気食堂Paprika Vendéglő(パプリカ・ヴェンデーグルー)では、フォアグラやハンガリーの郷土料理がいただけます。
テーブル予約ができないので、営業開始時刻には行列になっていることも。
10月上旬でみなさん長袖姿、軽い上着を羽織っている人が多く見られます。

ブダペスト市民公園の反対側、7区にあるPaprika vendegloの入り口で、入場できるのを待つ人々。秋らしい長袖と軽い上着を着ている人が多い
食堂の営業開始直後、テーブルに通してもらうまで待っている人々の様子(2024年10月8日)

10月中頃に訪れたハンガリー南部の町ペーチ
旧市街の中心にある Király utca(キラーイ通り)は、地元の人や観光客の集まる賑やかな場所です。
この時期になると、夜は防寒性のあるコートが必要になるほど冷え込むこともあります。

ペーチのキラーイ通りの夜の様子。朝晩は冷え込むので、ダウンコートなどを着ている人が多い。
ペーチの歩行者専用キラーイ通りの夜の様子(2024年10月12日)

10月23日の1956年革命記念日には、多くの人気博物館や美術館が無料で開放され、「ブダペスト鉄道歴史公園」もそのひとつです。
この日の写真では、薄手の上着や軽いコートを羽織っている人が多く、秋らしい装いが目立ちます。

ブダペスト歴史博物館の敷地を走るミニ列車に乗る子供達の様子
園内を走るミニ列車(別料金)は、いつも行列になっている人気のアトラクション(2020年10月23日)

10月末にサマータイムが終わると、時計の針を1時間戻すので、日が暮れる時間が早くなります。
曇りの日もだんだん増えてきて、いよいよ冬がやってくるという雰囲気です。

ブダペスト市民公園の大公園のブランコ。ダウンコートを着ている人もいる。
市民公園内にある大公園の様子
小さい子どもからティーンエイジャーまで楽しめる遊具が揃っています(2022年10月31日)
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11月|冬の入口、暖かい服装にシフト

11月の平均気温
平均気温5.9 ℃
平均最高気温9.4 ℃
平均最低気温3.1 ℃

サマータイムが終わるとともに、一気に冬の気配が訪れます。
木々の葉が落ち、暗く寒い日が増え、11月上旬を過ぎる頃には本格的な寒さに変わっていきます。

服装:厚手のコートやジャケットに加え、マフラーを出す人も増えます。冬物の準備を始める時期です。

ブダペスト市民公園にあるサーカス会場の入り口の様子。
腰まで隠れるコートを着ている人も見受けられます。

ブダペスト市民公園のサーカス会場。座席への扉が開くのを待つ人々は、腰までのコートを着ている人も多い。
サーカス会場の入口付近
まだ座席には案内されず、開場を待っている人々(2023年11月4日)

11月初旬のハンガリー自然史博物館の大行列。
ハンガリーではEUなどのヨーロッパ経済領域の国民に対して、博物館を無料で開放している日があります。

多くの人がコートや厚手のジャケットを着ていて、しっかり防寒している様子が分かります。

ブダペストの自然史博物館の入場を待つ大行列。ハンガリー人に無料開放の日で、午後2時ごろの様子
ベビーカーの赤ちゃんはモコモコの防寒着
寒い時期の建物の中はものすごく暑いこともあり、コートの下は意外と薄着な人が多いです(2022年11月6日)
ブダペストの自然史博物館の入場を待つ大行列。ハンガリー人に無料開放の日で、午後2時ごろの様子。長いコートを着ている人もいる
自然史博物館は恐竜や大型動物の展示、子供向けの体験コーナーなども充実していて人気があります
この日はハンガリーやヨーロッパのパスポートを持っている人は、無料で入場できる日でした(2022年11月6日)

ブダペスト7区にあるニューヨークカフェは、19世紀創業の豪華な老舗カフェで「世界一美しいカフェ」と呼ばれることもあります。
夏はもちろん、冬でもランチ前後には大行列ができるほどの人気ぶり。
11月半ばには人々がしっかり冬の装いで訪れ、ヨーロッパらしくコート掛けを利用する人が多いです。

ブダペストの人気老舗カフェの1つ、ニューヨークカフェの店内の煌びやかな様子。屋内で入場を待つ人々が右側に、その奥には食事中の人々の姿。

ハンガリーといえば温泉が有名で、その中でもセーチェーニ温泉は観光客に大人気、常に1〜2を争うスポットです。
入り口が複数あったり、個室かロッカーかを選んだりと、初めての方には少しわかりにくい点も。
スムーズに楽しむために、当ブログの記事をぜひ参考にしてください。

ブダペストのセーチェーニ温泉の照明側の入り口。簡易的な受付で、オンラインチケットを見せるために並んでいる人々の様子。
防寒重視のしっかりとした冬の装いで、セーチェーニ温泉の入場を待つ人々

12月|クリスマスシーズン、完全な冬装備

12月の平均気温
平均気温0.8 ℃
平均最高気温3.5 ℃
平均最低気温-1.4 ℃

クリスマスマーケットが街を彩る一方で、本格的な寒さが到来。日照時間も短くなります。

服装:ダウンコート、手袋、帽子必須。夜は特に冷えるので防寒重視で。

12月のブダペストは本格的な冬で、日中の最高気温は0〜5℃前後とかなり冷え込みます。

ブダペストのシンボルでもある国会議事堂の見学ツアーに参加するため、ビジターセンターで待っている人々の様子。
みなさん暖かそうなダウンコートなどに身を包んでいます。
ツアー出発前に、荷物やコートはクロークに預けられるシステムです。

ブダペストにある国会議事堂ビジターセンターの入り口で、ツアー開始を待つ人々の様子。
壮麗な国会議事堂に入るには、見学ツアーへの申し込みが必要です
当ブログの記事もぜひご参照ください(2024年12月1日)

ヨーロッパの冬といえばやはりクリスマスマーケット
素敵な工芸品を販売する屋台を巡ったり、屋外で温かいホットワインを味わったりと楽しみ方はさまざま。
寒さ対策に帽子や手袋は必須アイテムです。

ブダペストのVorosmarty広場に並ぶクリスマスマーケットの屋台と、それを見て回る人々。長いコートに、帽子をしっかりかぶっている人が多い
クリスマスマーケットの屋台が並ぶブダペスト5区のVörösmarty térの様子(2023年12月2日)

雪が降った2日後のブダペスト王宮の丘の庭園(ヴァールケルト・バサール)の様子。
街では一面真っ白に積もることは少なく、歩道や車道はすぐに雪かきや融雪で通りやすくなります。

ブダペストの王宮の丘の斜面、ヴァールケルト・バザールの様子。2日前に雪が降ったが、歩道は歩きやすく、芝生の上に雪がうっすら残っている程度。
ヴァールケルト・バザールを家族と散策した時の様子(2023年12月9日)

2024年12月、ブダペストにはレゴブロックで1から組み立てた“実物大レゴ・トラム”が登場!
子どもたちはスキーウェアや厚手のコートでしっかり防寒しながら、カラフルな車両を見て大喜び。
寒い冬でも街に遊び心を感じられる光景です。

2024年にブダペストに展示されていた、レゴトラムの様子。子どもたちが集まってきている
デアーク広場駅に展示されていたレゴトラムには、80万個以上のレゴブロックを使っていたそう
子どもたちは冬の装いで元気いっぱい(2024年12月15日)

ブダペスト東駅からは、オーストリアやドイツ方面へ向かう国際列車が発着します。
写真の赤い車両はÖBB(オーストリア連邦鉄道)の高速列車レイルジェット。ドイツ・シーメンス社製で、ブダペストからウィーンやミュンヘンへ直行できます。

ブダペスト東駅でホームを歩く人々の様子。ホームには赤い車体のレイルジェットが停車している。
しっかりとした冬服に身を包み、東駅のホームを歩く人々。
駅にはひんやりと冷たい空気が漂いますが、電車内は冬でもとても暖かく快適です。
ウィーン行きの列車にはハンガリー国鉄とレイルジェットの2種類があり、その比較については別記事でご紹介しています。(2024年12月28日)
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まとめ|これでハンガリー旅行の服装も安心!

ブダペストの自然史博物館の中庭(屋外)に展示されている恐竜の模型をみている人たちの様子。半袖の人もいるが、ジャケットを羽織っている人もいる。
ブダペストの自然史博物館で、屋外に展示されている恐竜の模型を見る人々(2022年11月6日)

ハンガリーの気候は、一般的に真夏(7月前後)は一日中暑く、真冬(12〜2月)は一日中寒いのが特徴です。
それ以外の季節は、同じ月でも気温が大きく変わったり、暑さと寒さを交互に繰り返したりもします。

また、空気は乾燥していて日なたと日陰の差が大きく、冷房は弱め・暖房は強めという特徴があります。

本宮愛栞(もとみや あいか)

1年を通して重ね着できる服装を意識することが、快適に過ごすコツです。

雨はザーザー降ることはあまりないですが、小さな折り畳み傘が1つあれば安心です。
雪も都会ではほとんど積もりません。

この記事の月別の写真を参考にすれば、現地で浮かない服装を選べて、観光をより安心して楽しめると思うので、ぜひ参考にしてください。

各月ごとに紹介した平均気温データは、1991〜2020年のハンガリー気象庁の記録に基づいており、近年は温暖化の影響で暑さ・寒さがやや変動しています。
必ず最新の天気予報もあわせて確認して、快適な服装で旅行を楽しんでいただけたら嬉しいです。

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